はやり目、正確には流行性角結膜炎という病気です。はやり目というと、夏・子供・プールなどを連想される方が多いですが、もちろん大人でもかかります。また冬でも感染することはあります。
はやり目は感染力が非常に高いとされている「アデノウィルス」が原因で発症します。
アデノウィルスは、接触するとほぼ100%に近い確率で感染するともいわれています。しかし、「接触」が原因ですので空気感染はしません。
家族がはやり目と診断されたら、食器や鍋、タオルなども分け、お風呂も湯船ではなく一番最後にシャワーを使うようにするなど、様々な注意点が眼科の先生から伝えられると思います。特に注意すべき点としては以上のようなことになりますが、何気ない日常生活における接触感染の主なルートについて考えてみますと、
はやり目のA君が自分の目を触った手で、物に触れる → その物を別の誰かB君が手で触る → B君が何気なく目をこする → B君も感染する、といった具合ではやり目は感染します。
生活していく上で、例えば何気なく触る玄関や部屋のドアノブ、エレベーターのボタン、テレビのリモコン、スマホなどにウィルスがついていると感染が拡大していきます。どこから感染してしまったのだろう?!と思うくらい自然すぎる行動の中からうつってしまうのです。
しかし、接触しない限りは感染しませんからこまめな手洗いや消毒、目にむやみに触れないというのが一番の予防策といえるでしょう。