単眼症

今年5月10日に、インドで単眼症のヤギが生まれて1週間以上も生存しているとニュースで話題になっていますよね。

医者単眼症というのは生まれつき「目が1つしかない」という奇形で、キクプロス症とも呼ばれています。赤ちゃんがお母さんのお腹の中で成長していく過程で、脳が左右に正常に分割されず、左右の眼窩が癒合して1つの大きな眼窩が形成されることで生じるといわれています。

生まれたときから本来は2つあるべきはずの目が1つしかないのです。真ん中に大きな目が1つ。脳、鼻、耳などにも重い障害が生じていることがほとんどで、残念ながらお母さんのお腹から出てきたら呼吸ができずにすぐに亡くなってしまうということが多いのです。

それなのに、1週間以上も鳴き声をあげて生きているということなのですから本当に奇跡です。子ヤギちゃんの誕生におめでうと伝えたいですね。飼い主さんも大切に育ててくれているそうですよ。

遠近両用に再トライしたら、良さがわかった。

老眼の初期。何となくパソコンやスマホ、新聞など手元が見えにくくなってきた。こんな症状が出始めたら、遠近両用のメガネやコンタクトにしてみよう!と、考える方も多いと思います。

老眼そして思いきって遠近両用レンズにしたにもかかわらず、見え方にあまり変化がない気がする。または、どっちもスッキリ見えなくて反ってイライラしてしまうなど自分の満足する見え方にならず、ドロップアウトしてしまう方も少なくありません。そのため自分には遠近両用は向いていないんだ!という結論に至ってしまうのです。

しかし、その後数年も経つと老眼の程度も徐々に進行してきます。老眼の初期の頃と比べると、ピント調節力は低下して自分ではどうにも対処ができないといった具合に状況が変化します。

そうなると、初期の頃に試した遠近両用レンズの恩恵を受けるべき時となります。仮に同じ度数を選択したとしても、自分自身のピント調節力が弱まっていれば遠近両用レンズのありがたみを大きく感じるわけです。

再トライしてみたら「あれっ、こんなに見やすくなるんだ!」。老眼初期の状態ではイマイチだった遠近両用も、時が経てば大変便利なものに感じられるかもしれませんよ。

ワンデーピュアうるおいプラス、製造度数の範囲がすごい!

国内での一括生産管理で、純国産を謳うシード社の「ワンデーピュアうるおいプラス」

ワンデーピュアうるおいプラスUVカットつき、シリコンには及ばないものの酸素透過率も通常のソフトコンタクトレンズの部類ではトップクラス。しかも、1箱32枚入りでちょっぴりお得。

そんなワンデーピュアうるおいプラスの凄さは製造度数にも反映されています。

一般的な使い捨てコンタクトレンズでは、近視用のみの製造で度数はー10.00程度までです。遠視用の+レンズの製造もしていないというものも数多くあります。使い捨てレンズで有名なジョンソン&ジョンソン社のワンデーアキュビューシリーズでも近視用はー12.00まで。遠視用は+5.00までです。

では、ワンデーピュアうるおいプラスはというと現在
近視用はー16.00まで
遠視用は+8.00までです。

考えてみると凄い幅の製造範囲です。使い捨てではないレンズであれば、オーダーを受けてから製作することもできますが、使い捨てレンズの場合はそんな訳にいきません。

より多くの方に使用できるような製品があるというのは心強いものですね。

飲む日焼け止め、ヘリオケア取り扱っています☆

5月は紫外線量が一気に増加する季節です。以前”ホンマでっかTV”で紹介されてから、日本でもグッと周知度が高まった『飲む日焼け止め

ヘリオケアヘリオケア ウルトラーD

日焼け止めは露出している肌の部分に『塗る』ものというイメージが一般的な概念ですが、飲むことによって体の内側から紫外線によるダメージを抑制するというものなのです。日焼け止め効果に加え、ルテイン・リコピン・ビタミンDなども配合され肌そのものを守る機能にも長けた製品になっています。

当院のホームページやこのブログでも度々紹介しておりますので、ヘリオケアの購入のみを希望される方も多くいらっしゃいます。

ヘリオケアは健康保険の適応になる薬ではありません。サプリメント=食品に分類されています。薬ではありませんので、診察は不要です。使用方法についての説明を受付にてさせていただき、すぐに購入することができます。1瓶30粒入りで、6000+税となっております。

海や旅行時での活躍はもちろん、ちょっとコンビニへ行ったり洗濯をするのに外に出たりするのに日焼け止めを全身に塗るのが面倒な時などにも大変便利なのです。

トータル1は現在ワンデータイプのみです。

アルコン社より販売されているコンタクトレンズ「デイリーズトータル1」。同社の宣伝の力もあり、試してみて良かったという使用者の声を最近よく耳にするようになりました。

しかし、ワンデータイプのため毎日使用するにはコストがネックになるところなのです。目の為にはワンデータイプは推奨したいところなのですが、お財布事情では何ともならないことがあります。

毎日使う必要がある、でも何とかコストダウンしたいので同商品の2ウィークタイプはないのかという質問も増えるようになりました。

アルコン社の2ウィークは、「エアオプティクスアクア」という製品が現在流通していますが、これは素材こそシリコーンハイドロゲルで同じではありますが、全くの別物と考えていただくほうが良いでしょう。

トータル1の最大の特長「瞳にうれしい水分三層」、残念ながらエアオプティクスアクアはこの構造ではありません。
トータルワン構造
水分三層はウォーターグラディエントコンタクトレンズと称されていて、レンズコアと表面の含水率に差をもたらした構造のレンズのことです。
目やまぶたに触れるレンズ表面は水分タップリでなめらかで着け心地がよく、コア部分は酸素透過率の高いシリコン素材。まさに良いとこ取りな作りをしているのです。

安易に同メーカーの2ウィークだからと購入してしまうと、使用感やらが全く違うことにもなりますから、眼科でのテスト処方を受けてから購入するようにしたほうが無難です。

クリアデューファーストケア、液体がオレンジ色にならない理由。

ソフトコンタクトレンズのケアとして当院でも推奨している、オフテクス社の「クリアデューファーストケア」。ヨウドによる消毒を行い、アカントアメーバーなどの感染症リスクを軽減させてくれる非常に有能なケア用品です。

ところで、この製品でレンズケアをする場合、専用のケース・錠剤・保存溶解液を使用します。ケースの中に錠剤と保存溶解液を入れると、錠剤の外側にある消毒成分がまず溶け出してオレンジ色に液体が変わるのが普通です。
クリアデュー

しかし、先日同じようにケースにこれらをいれてもオレンジ色の消毒液にならないという事態が発生した患者さんがいらっしゃいました。理由はケースの洗浄に問題があったのです。使い終わったレンズケースは、水道水を掛け流しながら綺麗に洗い、自然乾燥させて次の使用まで待機させますが、ケースを”洗っていない”という場合こんな事態が起きます。

専用の錠剤は、消毒成分が溶けた後に中和成分が出てくる仕組みになっています。レンズを取り出した後に残存した中和成分が、新たに入れた消毒成分を中和してしまったということになります。

この製品に限ったことではありませんが、使用後のレンズケースもしっかりと洗って清潔な状態で使うようにしましょう。

コラーゲンプラグで、ハードレンズの違和感も改善に。

若いときからずっと使用し続けていたハードコンタクトレンズ。最近はゴロゴロ感やら曇る感じがあって不調が続くようになってしまった。更にはレンズを新調しても軽快に至らない。何が原因なのかと考えてしまうことってあります。

ハードコンタクトレンズ年齢とともにずっと使い続けていたハードコンタクトに不調が続く場合、ドライアイが引き金になっていることが多々あります。ドライアイの症状が悪化した場合、目とレンズの緩衝材の役割をする涙が不足し、ゴロゴロと異物感につながります。また、涙で目の表面が潤っていないと、目の中にあるタンパク質や脂質などがレンズに滞留して曇らせます。

ドライアイの症状が軽度であれば目薬を点眼することによって改善されますが、重度の症状になってくると簡単に改善には至りません。

あまりにも酷い症状の場合はレンズ自体を中止してメガネでの矯正を主としていくことが必要ですが、乱視などの影響でメガネでの矯正生活がなかなか難しいという方には、「コラーゲンの涙点プラグ」を用いた処置をしてみると、目の表面に涙を滞留させておくことができるようになるため、前出のような症状の改善が見込めます。

眼科で見えないメガネを掛けた理由は?

「メガネを掛けているのに、見えない~」

視力検査というお子さんの一言。ちょっと心配な一言かも知れませんが、眼科の視力検査のときには、あえて見えないメガネを掛けてもらうことがあります。これは視力が出にくい、調節力がうまく働いていないようなケースのときに行うことがあります。ある程度の調節力の介入をセーブして視力がどのくらいあるのかを調べる準備をしているのです。

20分位ぼんやりとメガネを掛けたまま遠くを見ているので「つまらないな~」と思うかもしれませんが、目を休める意味でもちょっと休憩する感覚でのんびりしていてください。もちろん、途中でテストメガネを外したり寝てしまったりしてはいけませんよ。

そして、この後にもう1回視力検査をするのです。最初に測ったときと、どんな差が出たのか?というのを先生は確認をしています。

眼科で「見えないメガネ」を掛けるのには理由があるのです☆

目薬で目の周りが黒くなる?!

長期的に使わなくてはならない緑内障の治療薬には、目の下が黒ずんでしまうという副作用があります。

ルミガントラバタンズ・ルミガン・キサラタンなどのプロスタグランジン系点眼薬は、緑内障治療の本来の目的、【眼圧を下げる】ということには非常に効果が期待できる目薬なのですが、皮膚に付着すると黒ずみの原因となるのです。目の周り、特に下まぶたのあたりが黒っぽくなってしまうケースが多いのです。これは、目からこぼれた目薬の成分が皮膚に付着して起こります。

そのため、毎晩1回の点眼は「お風呂の前」にすることをお勧めします。緑内障の方が眼圧を下げる薬を点眼するのをやめることはできません。皮膚への黒ずみという副作用がでないよう、シッカリとまぶたのあたりについてしまった目薬の成分は洗い流すようにします。

また、美容目的で「ルミガン」をまつ毛の育毛剤として利用されているという方も、同じように成分が皮膚に付着すると黒ずみますから、十分ご注意ください。市販で購入できるようなまつ毛美容液も同様ですよ。

バイオクレンO2セプトは、クリアデューO2セプトにチェンジ☆

ハードコンタクトレンズの除菌もできる、オフテクス社の【O2セプト】。

以前はこのようにピンク色のパッケージと、オレンジ色の液体+錠剤がセットで販売されていました。
O2セプトインターネット等でも多く流通していて、使用されていたという患者さんも多くいらっしゃいます。

しかし、今はどこで売っているのかという質問を受けることがあります。実はこの商品は、「バイオクレン」というブランドから「クリアデュー」にこっそり?!名称変更されています。同じケア用品を継続したいのであれば、「クリアデューO2セプト」として販売されていますよ。

↓ ↓ ↓ パッケージの色は紫色が目印です。
クリアデューO2セプト除菌成分ポビドンヨードを配合し、ケースに付着する感染症原因菌まで予防してくれます。タンパク質の分解酵素と界面活性剤の効果で、コンタクトレンズに付着している汚れをバッチリ洗浄。

また、指で洗うのが大変な特殊形状のオルソケラトロジーレンズにも適しています。