肝斑には、トラネキサム酸を”塗布”が効果的です。

肝斑シミトラネキサム酸=内服薬。シミの治療とかによく使われているよね!という認識が一般的かと思われますが、最近では「塗る」トラネキサム酸が注目を浴びています。

トラネキサム酸は止血薬として使われていましたが、美白効果が発見されてからは美白薬としても広く知れ渡るようになりました。

皮膚科でもレーザーでの処置ができない肝斑の治療に使われており、内服薬として処方されることが多いのです。しかし、止血薬でもあるため血栓症のリスクや下痢や嘔吐、ホルモン分泌異常などの副作用が心配されるため、長期的な服用が難しいのです。

そのため、最近ではトラネキサム酸を塗布するという点が着目されて直接皮膚に塗布しても美白の効果を発揮することが解明されました。ドクターズコスメとして化粧品に配合させて使用すれば、毎日無理なく続けられ、さらに副作用のリスクもほとんどなく、高い美白効果を発揮してくれるというわけなのです。

当院でも資生堂社が現場の医師とともにつくられた「ナビジョンDR TAホワイトエッセンス(1本45ml ¥10,000+税)」を取り扱っています。トラネキサム酸の美白効果をより安全に使用できるエッセンスとなっています。

メニコン2ウィーク遠近両用が終了となります。

新しい製品が増えれば、それまでの製品も終了するのは仕方のないことですが、2017年3月末で、メニコン社「2ウィーク遠近両用」の製造販売が終了となるそうです。

2ウィークメニコン遠近両用特に遠近両用など、まだまだ販売種類が少ない製品だと、次に目に合うレンズを探すのに苦労される方も少なくありません。ご使用中という方は早めに、他に合いそうなレンズを試してみることをお勧めします。

同社レンズでは、メニコン2ウィーク遠近両用に替わる製品として「2ウィークメニコンプレミオ遠近両用」があります。高酸素透過性のシリコーンハイドロゲル素材、老眼初期から後期まで度数の調節幅も大きく、目に合うのであればスペック的には全く問題はなさそうです。あとは見え方の満足感等がきちんと得られるか、にありそうです。

いずれにしても入手ができなくなる前にいろいろ試して、目に合う製品を見つけるようにしてみてください。

クリアデューファーストケア、すすぎ液は足りない?!

ヨードの消毒成分を用いたソフトコンタクトレンズケアの「クリアデューファーストケア」。オフテクス社から販売されており、消毒力の高さにも定評があります。

クリアデューところで、この製品。以前は同じような成分にて「ファーストケアEX」というネーミングで販売されていました。当時に利用していた患者様からは、消毒用の錠剤に対しすすぎ液が余って仕方ないという声を多く耳にしていたのですが、今度はクリアデューに変更してからはすすぎ液が足りないという事態が起きています。

どうやら、販売元のオフテクス社でも「すすぎ液の量を調整した」ようなのですが、まさかの減らしすぎとは困りものです。

すすぎ液の使用量は、使用者によってかなりの差が生じるのは確かです。使用方法の容量どおりに使えば、全く足りないということにはならないような気もしますが、ファーストケアEX時代の癖で惜しみなく使いすぎてしまうとすぐにすすぎ液が足りなくなってしまうのは、仕方ない事なのかもしれません。

ただし、すすぎ液に関してはクリアデューの場合は別売りが用意されているようですので上手に調整していくと良いでしょう。一番大切なのは、しっかりと消毒、洗浄がなされることにあります。

片眼だけ白内障?!

白内障といえば、一般的には老化とともに起こる病気のひとつです。髪の毛が白髪になるのと同じように、目の中にある水晶体が白く濁ってしまうのです。そのため、視力低下などの異常をきたします。

転倒老化現象の1つといえば、両眼とも同じように白内障の症状が出るように思えます。しかし、目は対称器官ではありますが、右目と左目は別物と考えられています。

実際に、片眼だけ白内障の症状が発症しているというケースもあります。片眼のみ白内障が発症している場合、「外傷性白内障」と診断されることが多いようです。外傷性白内障とは、片眼だけ大きな怪我をしたことが原因で白内障になったということです。例えば、子供のときに野球のボールが当たった、転んだりして目をぶつけたなどが引き金になることがあります。

また、覚えてもいないような小さな怪我が原因となっていることもあり、患者さん当人も「目に怪我をした覚えなんてない」ということもよくあります。

いずれにしても生活上に支障が出ることも考えて、前向きに手術による治療を考える方が良いと思われます。もう片方の眼が見えているから大丈夫!と思っていても、視機能という点で考えると、物を立体的に見るようなチカラなどが失われていってしまいますよ。

ちなみに加齢にともなう白内障の場合は比較的両眼が同じくらいのペースで進行しますが、「ピッタリ同じ」ではありません。片眼だけ少し進行ペースが速いということもあります。

プラセンタ療法について。

プラセンタを利用すると、美容効果はもちろん健康面においても大きなメリットがあるのはご周知のとおりです。当院でも多くの方に継続をいただいていますが、メリット・デメリットをご理解いただいた上での治療をご検討いただければと思います。

ラエンネックおよびメルスモンは、ヒト胎盤(プラセンタ)より生理活性成分(細胞増殖因子、サイトカイン等)を抽出した医薬品で、以下の病気や症状の改善に使われます。

慢性疲労・肩こり・アンチエイジング・肝組織の修復・腰痛
更年期症状(のぼせ、冷え、不眠、イライラ感、頭痛)など

主な副作用は、注射部位の痛み、発疹、発熱、掻痒感、硬結などがあります。また非常に稀ですが、肝炎を発症したケースが報告されている為、健診等で定期的に血液検査で肝機能をチェックし、異常値が出た際はご連絡下さい。

※クロイツフェルトヤコブ病に対する安全性
昭和49年の発売開始以降、プラセンタ療法によるB型肝炎、C型肝炎、エイズ、クロイツフェルトヤコブ病などの感染報告はありませんが、クロイツフェルトヤコブ病に関し、理論的には伝播の危険性を完全には否定できない為、プラセンタ療法を一度でも受けた方は、献血をする事が出来ません。

度数-0.25のコンタクトレンズは必要か。

コンタクトレンズの度数で一番近視の度が弱いので「ー0.25」という度数が製造されています。しかし、ワンデーアキュビューなども含めて、この度数自体を製造していないというメーカーの方が多いくらいなのです。

コンタクトレンズを着ける基本、近視の視力矯正を目的としたときにこの度数がぴったり合うという場合、この度数のレンズは絶対に必要かといわれると悩みます。

例えば今までの視力が1.0、最近は0.6くらいに低下してきてなんだかぼやけて見えるというくらいの単純な近視を矯正するために使用するのであれば、高い費用をかけて使う必要はあまりないと言えます。(ほとんどのメーカーが製造しないのも、あまりもニーズが無いからではないでしょうか)

しかし、次のような場合はいかがでしょうか。

老眼の調整によって結局はこの度数に辿り着いたとか、ハードレンズの異物感に耐えられずその下敷きとして使用するなどといった場合は別です。

特に老眼の調整を目的としてるのであればこの存在は大きいものと考えます。老眼にとっての「0.25」って、ホントに大事なのです。これがあるかないかでは、見え方のストレスがやはり全然違うという患者様は実際に多いのですよ。マニアックかもしれませんが、現在製造しているメーカーさんにはこのまま継続してほしいものです。

花粉症対策は1月より始めるのがマル☆

花粉症といえば春、3月ごろをイメージされる方が多いですが、症状を重症化させないようにするには1月のこの時期から予防として治療を開始すると良いのです。

花粉症今年、2017年は昨年度に比べれば比較的スギやヒノキの花粉の飛散は少ないと船橋では予想されていますが、油断は禁物です。スギは船橋では1月下旬頃から飛散し始める傾向があります。

花粉症の症状として、目においては酷いかゆみや涙が典型的です。他にもくしゃみを連発したり、透明でサラサラした鼻水が出る、両鼻が詰まるといった症状が多いです。

症状が出る前(1~2週間前位)に治療を開始することを初期療法といいます。花粉症の症状の程度によって、使用する薬は異なりますし、使用回数や眠気が起こりやすいような副作用が出るものもありますのでよく先生と相談した上で初期療法に使用する薬を選択することが大切です。

初期療法が功を奏して、花粉症の症状が軽快した場合でも薬はそのまま花粉症のシーズンが終わるまでは続けるようにします。勝手にやめてしまうと逆効果になってしまうこともありますよ。

ピアスの穴あけは、料金に初診料も全て含まれています。

ファーストピアスを開けたいという希望の方よりよくいただく質問の中に、「初診料」についてのお問い合わせがあります。

ピアス当院での医療用ファーストピアスは、「1個 5,000+税」となっております。この中に初診料は含まれているとお考えください。また、消毒や軟膏などの処置・薬剤代も含まれています。2個・3個開ければ、それぞれ10,000+税・15,000+税という料金になっています。これ以外にかかる費用はございません。

また、美容の自由診療に関しましてはクレジットカードでのお支払もできます。使用できるカードは以下のとおりです。
クレジットカード学校の卒業シーズンが近づくにつれて、未成年の方のピアス穴あけ希望が増える傾向にありますが、未成年の方は保護者様の同意書が必ず必要となります。

同意書のダウンロードは、当院ホームページからできます → 

ピアスの穴あけは医療行為となります。感染症などのリスクもありますので、友達同士で安易に開けたりするなど無い様に注意しましょう。

※2024年2月4日価格改定

使用後のレンズケースはどうしてる?

コンタクトレンズの消毒や保存に使用するケース。毎日の手入れが終わって、レンズも目に装着完了☆スッキリ見えるようになった後、そのケースはどうしていますか?

洗浄の取り扱い説明書には、挿絵入りでどのように洗浄保存するのかという「コンタクトレンズを洗うこと」に重点をおいて書かれています。大変重要なことですので、当然のことなのですが、ケースの存在については小さな走り書き程度、すみっこにちょっこっと書いてあるだけという場合が多いのです。

コンタクトレンズとケース各メーカーや製品によって表現は様々ですが、まとめるとこんな感じでケースは手入れをしましょうと書いてあります。

1) レンズを取り出した後の液は再使用ができません。ケースに残った液を捨てます。

2) 水道の流水でケースの内と外側、そしてフタの部分も指でよくこすり洗いします。この際、洗剤などを使う必要はありません。(使用すると洗剤成分がレンズケースに残ってレンズに影響を与えてしまうことがあります。)

3) 洗浄したケースは本体、フタの部分も含めて完全に自然乾燥させます。綺麗に洗っても濡れたままでは雑菌が繁殖することがあります。

また、朝コンタクトレンズを装着して、すぐにケースを持って出掛けたい際はケースの自然乾燥の時間がとれないという方もいらっしゃると思います。そういった場合は、ケースを複数用意して前日の手入れ用のケースと外出用のケースを分けて使用するようにします。

レンズケースも1~2ヶ月毎に真新しいものと取替えるようにします。ほとんどの製品に、ケースはセットで付いていますので、液体ボトルを使い切るのと同じくらいのタイミングで使い捨てていきます。

せっかくレンズを綺麗に洗浄しても、ケースが原因で目に炎症を起こしていたら残念でなりませんから、ケースもしっかりと手入れをしましょう。

視力の乳幼児健診は、非常に大切です。

人間の目は、6歳ごろには大人と変わらない位の視力に発達していきます。就学時健診の際に、眼科での精密検査をと言われて受診をされても実は手遅れになってしまうケースもあるのです。

米国では子供が2歳になるまでに、乳幼児健診で視力スクリーニングを行わなければならないという決まりがあります。日本においても3歳児健診では絵カード方式などによるスクリーニングが実施されておりますが、一定の基準がなくその自治体などにより差が生じているのが現状です。

まだ小さいから視力検査は無理。という先入観を捨て、眼科を受診してみましょう。

上、右、下とか輪の切れ目を答えるような視力検査ができない乳幼児でも、視力のスクリーニング検査は可能なのです。3歳にも満たない子供でも視力のスクリーニング検査で、正常なのか異常がありそうなのかというのを簡単に調べることができます。3歳までに異常を発見して処置ができたのと、放置したのでは視力の発達への影響は歴然です。
スポットビジョンスクリーナ視力のスクリーニング検査は、子供は座った状態でカメラのような箱を見ているだけで終わります。医師が子供に触れることもありませんし、もちろん痛みなどもありません。親御さんに抱っこしてもらったままでも検査できます。気楽に受けられる検査と思ってみてください。