目薬の点眼しずぎも要注意。

先生から処方された目薬、確かに点眼の回数については「1日4回」などと指示が出ています。しかし、同じ指示が出ているはずなのに異様に無くなるのが早い方がいらっしゃいます。皆さんはどのくらいで目薬1本を使い切りますか?

目薬のさし方種類にもよりますが一般的な目薬は1本5ml入りのタイプが多いので、1日4回の指示であれば半月程度、1日2回であれば1ヶ月程度で1本を使い切るのが理想的とされています。

では数日で使い切ってしまった!なんていう場合は、1回の点眼量が多すぎるということになります。目薬は1滴たらせば十分に効果を発揮します。目からこぼれるほど点眼をしても、ちゃんと目の中に入れられた分のみしか役に立っていないということです。

また、目に入りきらずにこぼれた薬液で目の周りに皮膚炎を起こすことだってあります。目薬を沢山させば早く治るという訳ではありません。必要量を守って使用することが、治癒への近道なのですね。

ワンデーアイレリアルトーリック(UV)の乱視度数

当院でも問い合わせの多いワンデーアイレリアルトーリック(UV)ですが、乱視度数が、もうワンランク強いパワーも追加されています。

ワンデーアイレリアルトーリック(UV)現在、日本で取り扱いのある乱視用カラコンについてはシリンダー(乱視度数)が、-0.75という製造のみでしたが、UVカットつきにリニューアルと時を同じくして、乱視度数-1.25も登場しました。

乱視用カラコンでおしゃれをしたくて、結構インターネットなどで探していらっしゃるという方が当院では多いのですが、-0.75の乱視度数ではちょっと矯正力が足りずに処方ドロップアウトという方も少なくありません。

逆に-0.75の乱視度数で矯正できるようであれば、さほど乱視度数は強度ではないので、近視矯正のみでカバーできてしまえるようなケースも多い気がします。

乱視度数が足りなくて、諦めてしまった・・という方は再チャレンジをしても良いのかもしれません。ただし、軸度は180°のみです。

加齢黄斑変性症にご注意を。

年齢とともに様々な体の症状に変化が出ますが、目においては老眼や白内障の他にも「加齢黄斑変性症」に注意が呼びかけられています。

日本においてもその予備軍は推定800万人とも言われています。

「まさか自分が??!」という気持ちは誰にでもありますが、いつ、どのようにして起こるかなんで神様のみ知るということです。

目は両目ありますので、片目に加齢黄斑変性症が生じていても、もう片方に異常がなければ
なかなか自分では気がつきにくいものです。

日頃から、片目ずつの見え方を確認して、こんな見え方をしていないかどうか確認するのも良いことです。

もし、下の写真のような見え方をしているのであればすぐに眼科を受診してください。例えば、料理をしていて切りたい野菜の部分が見えにくい!(左側写真)とか、読書をしていて文字の羅列がまっすぐでなく歪んでいる(右側写真)・・・など。
黄斑変性症また、見え方に異常を感じなくても40歳を過ぎたら定期的に眼底検査を受けておけば、本当に病気がないことが証明されるので安心できますよね。
当院にも眼底を3次元で撮影できる光干渉断層計(OCT)を用意しています。

目薬を忘れずに点眼するには。

眼科医から、1日3回とか4回点眼するようにという指示で目薬をもらっても、点眼し忘れてしまうことっってないでしょうか。では、皆さんはどのようにして目薬をさすのを忘れないようにしていますか?

一般的に考えると、1日の生活の中で欠かさずにすることは食事。食事をしたら目薬もさすようにしているという方は結構多いようです。1日3回の点眼指示であれば、朝昼晩の3度の食事のときに目薬も近くに置いておくといった具合です。4回なら、この3度の食事+寝る前ということでベッドサイドにといった感じでしょうか。

また今ではスマホ用のアプリで、点眼時間をお知らせしてくれるものもあるようです。特に緑内障など、眼圧をコントロールしていくような目薬の場合、点眼のし忘れは症状の悪化を引き起こす原因になります。

一例を挙げれば、ファイザー製薬さんよりiphone/Androidアプリ「Happy eye」で点眼を忘れないようにお知らせしてくれる無料アプリが配信されています。
緑内障アプリ他にも携帯アラームとかをセットしておくのも方法の1つです。点眼のし忘れがなくなるよう、ご自身のやりやすい方法で管理してみてください。

眼精疲労と労災。

現在では、ほどんどの仕事でパソコンやスマホなどを常時使用することが当たり前となってきています。しかし、このように画面を見続けるということは目にとっては大変な負担になるのです。

眼精疲労仕事だから仕方ないというのありますが、限度を超えすぎてしまうと目の疲れ(眼精疲労)だけではなく、そこから頭痛や吐き気、肩こりなど全身に異常が出ることもあります。酷いときは日常生活にま支障をきたす事態にまでなることもあります。

ところで、社会で働く労働者には労働災害保険を受ける権利なるものがあります。簡単にいえば労災保険は、仕事中(通勤中も含む)に発生した事故や災害にあった、怪我をした場合にはその治療費が支給されるという制度です。

当院は眼科ですが、仕事中に目の中に異物が入ったとか、殴打したとかで労災扱いで受診されるケースがあります。

しかし、パソコンの画面に丸一日むかいあって仕事。忙しさから休憩もほとんどとれずに重度の眼精疲労に陥ったという場合、労災扱いになるのでしょうか。

実際問題として難しい判定になるかとは思いますが、全ての原因が仕事に起因して起きた病気ということが認定されれば「労災扱い」になるようです。個々のケースにおいて協議された上で、眼精疲労でも労災認定なされた事案も過去を調べてみるとやはりあります。

ただ、このような状態になる前に「疲れたな」と思った時点で休息ができると良いのですが。会社側も労災で揉め事になるより、労働者に少しでもよいから休憩を認めるほうがよっぽど生産性があるように思えます。皆様、ご自身の目は大切にしてくださね。

新メニュー、マイクロボトックス

この度、新しいメニュー「マイクロボトックス」が追加となりました。

美肌従来のボトックス注射は筋肉の動きを抑制してシワを改善する施術でした。対してマイクロボトックスは、皮膚の表面の浅い部分に広範囲にわたりボトックスを注入します。そのため、筋肉の動きを抑制することなく自然な表情を残したままシワを改善してリフトアップをはかります。

また、毛穴を引き締める効果もありますので化粧崩れが酷くて悩んでいるという方にもお勧めの施術です。

当院でのマイクロボトックスはもちろん予約不要です。
ちょっと試してみたいという方には手軽にできるボトックスといえます。

極めて細い針でボトックスを注入しますので、通常の注射のような強い痛みはありませんが、ご希望に応じて麻酔をしてから施術をすることもできます。その際は30分程度、余裕をもってお越しください。

ハードコンタクトレンズユーザーが使いやすいワンデー。

普段はもちろんハードコンタクトレンズ。酸素も良く通すし乾燥感もソフトに比べれはかなり少ないし、何よりも視界がシャープでクリアです。

しかし、「ちょっと運動したいな」

というときにハードコンタクトレンズは大変不向きというのはご周知のとおりです。こういったケースでは一時的に使い捨てのワンデータイプを使用される方も多いのです。(ちなみに、使い捨てと名のつくレンズは全てソフトコンタクトレンズになります)

ただし、ハードレンズを普段使用している方にとってソフトレンズの「表裏を見分けること」や「サイズが大きくて水分を含むので装着しにくい」といった点は大変面倒なことなのです。いつもと勝手が違いすぎます。

ではこのような点を解決してくれるワンデーコンタクト。実は数年前からあるのです。

メニコンマジック形状それはメニコン社から発売されている「メニコンマジック」という製品です。

暑さ1mmのシート状に保存されていて、従来のような保存液が入ったブリスターにレンズが浮かんでいないのです。コンタクトレンズの内面(黒目と接触する面)が必ず下になって入ってるので、あの茶碗型のとがり具合で表裏の判別に悩む必要がありません。

メニコンマジック

また、眼科としては指がレンズの内面に触れにくく清潔な状態のレンズを目に入れることができるため衛生面の観点からも非常にクオリティの高いものです。

ハードコンタクトとの併用で一時的に使用するということであれば、酸素透過率の低さは装着時間の短さでカバーできそうです。

ワンデーアキュビューオアシスか、トゥルーアイか。

先日、ジョンソン&ジョンソン社から発売されたワンデーアキュビューオアシス。すでにシリコーンハイドロゲルレンズとしては同じタイプでワンデーアキュビュートゥルーアイもありますが、何が違うのか?という点はやはり気になります。

ワンデーアキュビューやモイストといったHEMA素材のコンタクトと比べれば、「酸素透過率」が格段に上がるという最大の利点があります。

1daytrueye
◆ワンデーアキュビュートゥルーアイ/酸素透過率(Dk/L値)118、含水率46%、サイズ14.2mm

 

1dayoasis

◆ワンデーアキュビューオアシス/酸素透過率(Dk/L値)121、含水率38%、サイズ14.3mm

 

レンズデータを比較してもちょこっとだけワンデーアキュビューオアシスの方が酸素を良く通して、乾燥しにくそうな感じに見えますが大した数値差には思えません。

ですが、ワンデーアキュビューオアシスは【生体模倣】テクノロジーを駆使して作られた点に大きな差があります。同社製品ページにあるとおり、<目の疲れの一因となる「乾燥感」「ぼやけ」「まばたきの際の摩擦」を軽減>する能力に長けるのです。

涙に含まれる「ムチン」。ムチンとは人間の涙に含まれる成分で、粘性を持っているため目の表面に涙を一定にいきわたらせるのを助ける働きがあります。このムチンを模倣した成分をレンズに密に組み込むことでレンズが涙と一体化し、このような快適な使用感を実現させています。

ただし、いつもながらの事ですが個人の眼に合うか否かは実際に眼科で検査をして使用してみないとわからない部分もあります。よく試してから使用するようにしましょう!

目が痒くてもこするのは我慢☆

目のかゆみ目がかゆい!!

とっさに目をこすってしまう方は結構いらっしゃると思います。ゴシゴシっと目をこすると、かゆみがちょっと落ち着く・・。なんてケースもありますが、目にとってはゴシゴシこするのはデメリットの方が大きいのです。

目の表面はとても傷がつきやすく、また細菌やウィルスの進入経路としてもってこいの場所です。傷ついた表面からはさらに感染リスクを高めることになります。また、美容的には目下も皮膚はとても薄いため、ゴシゴシこすることによって目下の色素沈着による「クマ」を目立たせてしまうことにもなりかねません。

では、目がかゆ~い!!!という時はどのようにするのが良いのでしょうか。

答えは、冷たいタオルでしばらく目を冷やすことです。もちろん清潔なタオルを使用してくださいね!

それでも目のかゆみが続くときは早めに眼科を受診するようになさってください。

ちなみに目を水道水で洗ってしまうのは?とお考えになる方もいらっしゃると思いますが、これも避けたほうが良いでしょう。目の表面に必要な油分などの成分も一緒に流してしまうことになりますので、目を守っている防御膜を自ら手放してしまうような行為です。

「白杖」ってご存知ですか?

白い杖と書いて「白杖(はくじょう)」と読みます。

白杖街中や駅とか、白い杖を持って歩いていらっしゃる方を見かけることはあると思います。では、どんな方がこの白状を持っているかというと、

「目が見えない方が持っている」

という認識は持っていただけているかと思います。

ただ、厳密に言えば「視力に障害がある方」がお持ちなのです。目が見えない=全盲(光すら感じない)というイメージですが、弱視の方や視野が極めて狭い方など、普通に歩き回ることが困難という方も白杖を持たれています。

また、眼科医会は白杖の役割について、以下の3つを掲げています。

  1. 自分のまわりの「状態や路面の変化などの情報を入手」すること
  2. 「身体の支え」として身体の安全を守ること
  3. 「自分が視覚障害者であることを周囲の方に知らせること

最近でも盲導犬を連れた男性が、駅のホームに転落して死亡するという事故がありました。駅側もホームドアを設置したり事故を防ぐ対策を立てていますが、現実問題としてすぐに日本の全駅に設置できるわけでもありません。

ですが、もっと確実ですぐにコストもかからずに事故回避できる方法、ありますよね!

すぐ近くに居合わせた私達が白杖を持つ方を見かけたら、ちょっと声を掛けたり、手を差し伸べてあげれば、こういった痛ましい事故を防ぐことができるはずなのです。