ワンデーアイレリアルトーリック、ガイドマークを合わせていますか?

ワンデーアイレリアルトーリック

いわずと知られた国内初の乱視用サークルレンズです。当院にも処方希望の方が多く来院されています。さらにこのレンズはUVカットをプラスし、

ワンデーアイレリアルUVトーリック

にバージョンアップされています。こういったレンズを希望される方は美容意識も強いので、紫外線カット効果は大歓迎されている様子です。

そして、このレンズを使用するにあたって是非とも装着時に見ていただきたいものがあります。

それは乱視用レンズに必ず存在する「ガイドマーク」です。ソフトにて乱視矯正をする場合、レンズに様々なデザインを施すのですが、その1つにダブルスラブオフ製法があります。これはレンズの上下の部分を薄くして、上下まぶたで挟み込むようにレンズを安定させる方法です。

ただ、肉眼でどこがダブルスラブオフになっているかなんて見つけることは困難。そこで、目印となるガイドマークをつけているのです。ガイドマークを所定の左右の位置にして装着するとしっかりとまぶたに挟み込まれるようにレンズをのせることができるという訳です。
ワンデーアイレリアルUVトーリックしかし、サークルレンズなのでそのガイドのマークが色部分に埋もれて何とも見えにくい・・・。若い方なら大丈夫なのかと思いきや、見えにくいのでひとまず着けて見えなかったら1/4回転させるというお話も・・・。

何とかならないものなのでしょうか?!

【医療承認番号】22400BZX00422000
株式会社アイレ

視野検査は、現状の視野がどのくらいかを知るほうが大事。

暗い部屋で1点を見つめ、視界に光が見えたときに手に持っているブザーを押し、見えたことを知らせる「視野検査」なるものがあります。

視野計オクトパス900主に緑内障など視野欠損をともなう病気の方がこの検査を受けられますが、大切なのはご自身の視野がどのくらい欠けて、どのくらい残っているかを知ることにあり、結果が良い悪いを比べることではありません。

検査中に目線をキョロキョロ動かしたり、見えてもいない光を見えたとボタンを押したりして、良好な結果を出そうとしても信憑性のない結果となってしまいます。ある程度そういったブザーの押しミスはこちらでも判るようにはなっていますが、あまりにも失敗回数が多いと検査を何度もやり直しすることにもなりますので、患者さんのご負担にもなります。

また、検査中でも少し中断休憩をしたり検査のスピードをゆっくり目にしたりすることは可能です。そういった要望があれば眼科スタッフに是非ともお申し出ください。言い難い・・と思っていらっしゃる患者さんもおられるかもしれませんが、測定者としてもどのくらいのペースがやりやすいか等を言ってもらえるほうが大変助かるのです。

正確な検査結果が得られれば、その後の先生の治療計画も立てやすくなりますから、結果的には視野を確保していく有効な手段になるわけです。

歩行者も夕暮れ時の見え方には注意!

昨日、車の運転手の見え方が夕暮れ時は見えにくい状況であるとお話しましたが、歩行者側の見え方もやはり同じです。

夕暮れ2車に乗っていても、歩いていても同じ人間の目です。歩行者側の見え方も暗さに慣れるまでには時間がかかります。

歩行者側にも道路横断時の違反が多いのがこの夕暮れ時なのです。特にこの時間帯は年配の歩行者に違反が多く見られる傾向があり、理由としては「車との距離感がうまく認識されない」「自分の歩くスピードの認識のズレ」が生じているといわれています。(あたりが真っ暗で夜の時間帯であれば違反率に年齢差はないようです。)

年齢とともにロドプシンの量も再合成のスピードも遅くなります。ロドプシンの量が少なければ、光の認知度が低下し暗く見えます。そのため、夕方くらいの薄暗いと表現されるような時間帯では高齢の方にとっては、夜と同じ。若い方にとっては昼間と変わらないという捉えられ方になります。

夕方といえど、実は真っ暗なときと同じような見え方になっているのに気がついていない年配の方と、まだ周辺はライトなしでも運転に支障がないと考える若者のドライバーとの見え方の認識の差がこの時間帯の事故率が高い原因なのではないかとも言われています。

歩行者側から見ても、夕方でまた薄暗い程度でも車のヘッドライトが点灯しているほうが認識されやすいのは確かですから、ドライバーは早めの点灯を。歩行者も余裕をもって道路を横断することなど、お互いが注意することがとても大切ですね。

夕暮れ時に多い交通事故は、目が暗さに慣れるまでに時間がかかる事が原因の1つ。

人間の目は、眩しいと瞳孔が小さくなり暗いと広がるという仕組みがあります。これは比較的早く、数秒くらいで行われます。暗い所から明るい所に行くと、一瞬「眩しいっ」と思いますが、すぐに慣れます。

夕暮れでは明るい所から暗い所へ行った場合、瞳孔はすぐに広がりますが中々目が慣れてきません。実は暗い所では、光を取り込もうとする入り口の瞳孔の大きさを調節しただけでは見えるようにはならないのです。

目の奥、網膜には光を認識する「桿体細胞」が存在します。桿体細胞には、光を感知するタンパク質からなるロドプシンという成分があります。これを増やすことにより人間の目はわずかな光も感知できるようになります。暗順応(あんじゅんのう)と呼ばれる仕組みです。このロドプシンの合成には30、40分程度かかるため、暗い所で目が慣れるまでには時間がかかります。

ところで、交通事故はとくに夕方が多いと言われている原因に「目が暗さに慣れる事に時間がかかる」という点が挙げられます。

時間帯的にも帰宅ラッシュ、一日の疲れ、といった要素もありますが、薄暗くなってくると人間の目の見え方にも変化がでます。暗がりで物を認識するまでにはロドプシンの再合成がなされるまでは、「見えにくい」状態で車を運転してしまっています。
運転者は早めのライト点灯、スピードを落としてより注意深くなる必要があるのです。

バイオフィニティ度数-20.00

2週間の定期交換タイプのコンタクトレンズにバイオフィニティという製品があります。酸素透過率抜群のシリコーンハイドロゲル素材、親水性に優れるものです。

さらに、特記すべきは近視の度数の製造範囲にあります。通常は-10.00程度までの製造範囲となりすが、バイオフィニティはその倍の-20.00という度数まであります。

バイオフィニティXRこのような最強度の近視の場合は、ハードコンタクトレンズを特注で作るという方も多くいらっしゃいますが、なかなか異物感に慣れずに困っている・・。また、メガネではこんな度数だと掛けていることもできない!という状態かもしれません。こういった不具合や不便を感じているのであれば、快適な視力矯正のためにバイオフィニティを試してみることもお勧めしています。

消毒や洗浄をしっかり行えば、ソフトレンズであっても感染症を恐れすぎる必要はありません。視力がどの程度まで出るか、装着感などは当院で試すことができますので強度の近視で矯正方法を悩んでいるという方はお気軽にご相談ください。

オルソケラトロジーで近視は治りません。

船橋市内の学校でも運動部の子どもたちに「オルソケラトロジー」を紹介しているところがあるようで、質問をされることがよくあります。

ハードコンタクトレンズまず、親御さんたちに多い勘違いの点を申し上げますとオルソケラトロジーで近視は治りません。近年レーシックという一般化しつつある近視を治す手術はありますが、オルソケラトロジーは違います。

オルソケラトロジーは、寝ている間に特殊なハードコンタクトレンズを装着します。起きたら外します。すると、起きて活動をしている間はメガネもコンタクトレンズもしないで一時的に物が見えるようにする処置なのです。特に野外や水中で競技をするような運動部に所属している子なら、ちょっと良いんじゃないの?!とも思えますが、見えるのは「一時的に」です。オルソケラトロジーをやめれば元の状態に戻ります。

例えば、夜にこのハードレンズの装着を忘れると次の日は視力矯正をしないと物が見えません。また、そのために繋ぎ用として矯正メガネやコンタクトレンズを作成しても度がすぐに変動してしまい、使い物になりません。

友達のA君がやったからうちの子も!と思っても、近視や乱視の程度でオルソケラトロジーの適応になる子とそうでない子もいます。また、遠視の場合はオルソケラトロジーでは対応できません。健康保険の適応にもなりませんので、まだまだ高価なものです。ハードコンタクト用のレンズの手入れも必要ですし、破損や紛失時には新しいレンズが出来上がるまでは大変不便です。

メリットの方にスポットが当たりがちですが、デメリットもあるということをよく比較して取り入れるようになさってくださいね。

2ウィークプレミオ遠近両用、メルスプランでも使用できます。

プレミオ遠近両用使用感はもちろん、見え方にも高評価な声が多いメニコン社のプレミオ遠近両用コンタクトレンズ。もちろん、メルスプランでも利用が可能です。

遠近両用コンタクトレンズは一般的な価格から考えても、普通のコンタクトレンズよりもコストがかかります。中でも、シリコーンハイドロゲル素材(高酸素透過性)レンズは、どの販売店さんでの取り扱いを見ても販売価格は高価です。

メルスプランですが、メルスプランであれば月々の定額性になるのでかなり利用しやすいものとなります。会費は月々両眼で2,400円+税です。仮に途中ででレンズが汚れたり、破れたりしてレンズの消耗枚数が増えても課金がありません。さらに、遠近両用コンタクトは微妙な度数の調整が結構頻繁にしたくなったりという方も多いのです。そういった点も含めると、使用する箱数に対する課金がないのは大変助かるものです。

また、実際に目に合うかどうかもメルスプランレンズ無料体験で確認することもできます。当院でも処方取り扱いをしていますので、遠近両用を考えているという方はお気軽にご相談ください。

視覚障害の等級について。

最近世間を騒がせている知事さんの金銭感覚には驚きですが、こういった無駄なお金の流れを絶って、もっと困っている方にきちんと行き届けられるようにならないのでしょうか。

眼科の分野では、目が見えない!視力が出にくく困っていても、とっても厳しい審査基準があって、補助金などを受け取ることが出来ないという方もいらっしゃいます。

例えばですが、視力障害にも等級があります。1級から6級まであり、最も障害の程度が軽いとされるのが6級です。この条件は「一眼の視力が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、両目の視力の和が0.2以上」と定義されています。ここで言う視力は、メガネなどで矯正された視力となります。

視力具体的な例を挙げてみます。
仮に
Aさん「右)0.02、 左)0.5」
Bさん「右)失明    左)0.7」
という結果だと、Aさんは障害者6級認定ですが、Bさんは認定外です。

え?!完全に片眼が失明されているBさんの方が、光すら感じ取ることもできないで、立体感もなく平衡感覚も取り難いのに?!というちょっと驚きに判定になってしまうのです。6級に認定されないということは、健康な方と一緒という分類なのです。

こういった方に出される補助金も、私たちの税金が当てられているのだと考えると、お騒がせな知事さんにお金が流れるなら、是非ともBさんのような方に届いて欲しいものだと願ってなりませんね。

はやり目かも!と疑ったら、迷わず眼科受診を。

25度を超える日が連日続いています。目の病気でも「はやり目」の感染に特に注意しなくてはなりません。

普通の結膜炎と違うのは、細菌ではなく「ウィルス」が原因で炎症が起きているということです。ウィルスは細菌よりも小さいのですが、とても厄介なものです。炎症の症状も見るからに酷く、涙目、メヤニ、視力障害など様々な障害が起こります。ウィルスには特効薬がありませんので、最後は自分の免疫力との戦いです。

はやり目はやり目の場合、1週間ほどの潜伏期間があるので何となく結膜炎っぽいという症状は出ますが、軽症そうなので市販薬で様子を見るという方が多くいらっしゃいます。

ですが、本当にはやり目だった場合は市販薬では炎症が治まるどころか、どんどんと症状が進行していきます。感染力も極めて高いので、家族や友人、職場の方にも知らないうちに感染させてしまっているという事にもなりかねません。

とくにこの季節は、あれ?結膜炎かしらと思ったら、「はやり目かも・・」と疑ってもらって、早めに眼科受診をすること、さらにはやり目の診断がなされる前に未然に感染拡大を防ぐようにしましょう。特に家族で生活されている場合は触った部分の消毒はもちろんのこと、タオル、食器、洗濯物など分けたり、お風呂には最後に入るなどお互いに感染しないように努めます。

また、はやり目は視力障害が残ったりすることがありますから「完治」と診断されるまでは必ず治療を続けてください。

感染症にかかる3つの条件

船橋もだいぶ暑くなってきました。暑くなると感染症のリスクが高まります。とくにコンタクトレンズに付着する細菌は、このぐらいの温度を好んで活動しますので注意が必要です。気をつけたい3点を挙げてみます。

まずはレンズに付いた細菌です。肉眼では見えませんので、使用していたコンタクトレンズに付着しているものと思ってしっかりとレンズを消毒するようにします。

次に、レンズの汚れです。これも肉眼では見えません。タンパク質やカルシウム、脂質など目の中に存在する物質から、外から入ってくる花粉やハウスダストなど様々です。細菌と同様、肉眼で見えませんので付着していると思って徹底的な洗浄を行います。

最後に、目の表面の傷です。目の表面の傷はまずは自分では見えません。また、痛いという自覚症状がなければ傷があるとは考え難いという自己判断の誤りが感染症のリスクをよりいっそう高めてしまうことになります。表面に細かい傷や上皮の剥離があると、そこから体内への細菌感染が開始されます。

角膜潰瘍痛い!と自覚症状が出たときにはかなり重症になっていると考えられます。定期検査、前回はいつ受けたかな・・と思い出せないようでしたら、すぐに傷がないことを先生に確認してもらってください。

ちなみに「レンズに細菌」「レンズに汚れ」「目の傷」の3要素が揃ってしまったら、感染症は発症しているといってもよいでしょう。目には見えない”危険”と考えて、自分で目を守るように努力しましょう。