高眼圧症

眼科医眼圧が高いと緑内障が疑われますが、眼圧が高くても緑内障と診断されないこともあります。

緑内障と診断される際、「眼圧」「視野の欠損」「視神経乳頭の異常」が判断基準に挙げられています。眼圧の値は正常範囲は10から20mmHgといわれていますが、この数値を超えていても、視野に欠けたところもなく視神経乳頭に異常もなければ緑内障ではないと判断されます。

この眼圧だけが高い場合は「高眼圧症」とよばれます。

高眼圧症と診断になっても、今後緑内障になっていないかは定期的に検査を受けて確認をしていく必要があります。

高眼圧症と診断後、真の緑内障になる方は10%超といわれています。視野が欠けたとこに気がついたときには、緑内障はかなり進行した状態になっているので、安易に眼科受診をやめてしまうのは危険です。先生の受診指示を守るよう心掛けてくださいね!

クリアケアにそのまま使えたユニザイム。

A子友人より、「ユニザイムがなーーーいっ!どこの店にもなーい!」と先日言われました。
ユニザイム
そもそもユニザイムとは、アルコン社(旧チバビジョン社)から発売されていたソフトコンタクトレンズ用のタンパク除去剤です。これがついに製造販売中止となり、店舗の在庫も売り切れてしまった頃・・というところでしょうか。

AOセプトクリアケアかつては同社からトリソフトやデュラカラーなど、さまざまなソフトコンタクトレンズが製造されていましたが、今や使い捨てコンタクトの時代となり、現在はエアオプティクスシリーズで定期交換タイプ、デイリーズシリーズでディスポーザブルタイプの製造となっています。

ディスポーザブルタイプはケア不要。そして定期交換タイプは、汚れが溜まってくる2週間とか1ヶ月でレンズを捨てて真新しいレンズにして使用していきます。タンパク除去の必要性も「絶対」から、「必要に応じて」とされるようになりました。さらにエアオプティクスシリーズに至っては、独自のプラズマコーティングにより「たんぱく質」の付着量が極めて少ないというものです。

そうすると、ケア用品というのは自社のレンズを元に製造される傾向があるので、タンパク除去剤は同社製品を使用するのであれば【不要】という判断になったのでしょう・・。

しかし、ユーザー側にとってはクリアケアに直接入れてタンパク除去ができるのは「ユニザイム」のみ。レンズそのものは、寿命がくるまで使えるようなタイプを使用している!というケースが多いのですね。

そうするとタンパク除去だけは別で用意する必要が出てきてとても不便な感じです。同社からはオプティフリーが販売されているので、「こすり洗い」ができるようであれば、たんぱく除去剤はデイリークリーナとの併用を案内しているようです。(ちなみにオプティフリーとクリアケアは併用できません。)

こすり洗いが苦手なのでクリアケアにしていた!ということであれば、コンセプトワンステップやファーストケアEXなどにシフトしていく他なさそうです。もしくは、これを機に使い捨てタイプなどに乗り換えるほうが、眼病を未然に防ぐ上では良いかもしれません。

ストレスを溜めすぎると、視界がゆがむ?!

今回は表題のとおり、過度のストレスが眼病を発症させるという点についてお話いたします。

特にこの病気が起こりやすりのは、男性の30代~40代くらいの方といわれています。この年代だと毎日の仕事や家庭の事など様々なストレスを日々抱えているかと思いますが、これを溜め込みすぎると中心性網膜炎、正式には中心性漿液性網脈絡膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいもうみゃくらくまくしょう)という病気にかかることがあります。

どんな病気かというと、物を見るために重要な網膜の下に水が溜まって物が歪んで見えたり暗く見えたりと生活上に大きな支障をもたらします。眼底検査をすることによってすぐに診断されますので、こういった症状がある場合はすぐに眼科を受診してください。

実際に眼底の断面を撮影してみると、明らかな違いがわかります。
正常な眼底中心性網膜炎
左側は正常な眼底の断面図です。右側は中心性網膜炎を起こしている断面図です。

右側の写真の赤い丸枠に囲まれた部分に、三角の突起が見えます。網膜の下に水が溜まって中心部分が盛り上がってしまっているのがよくわかります。水が溜まった位置によって、視力低下や歪み、色覚異常、暗く見えるなど症状が異なります。

もし、中心性網膜炎と診断されてしまったら、何よりもリラックスして休息をとることが大切です。これが第一段階の治療と言われています。症状によっては薬やレーザー治療になるケースもありますがともかく休息することが大切です。また、失明に至るまでの事はほぼありませんが再発しやすい病気です。再発を繰り返していると視界のゆがみが残ることがあります。

視力検査、0.1以下はどうなるの?!

ランドルト環親御さんが視力が良い場合、お子さんの視力が例えば0.1になっていたことを聞くとやはり驚かれます。通常は1.0あれば視力は良いという一般的な学校視力をご存知であるからだと思います。また、「この下の視力はあるんですか?」という質問を受けることがよくあります。

無論、0.1以下の視力も存在します。ただし、数値で表せるのは0.01までとなります。

視力0.1→0.08→0.05→・・・・・・・→0.01といった具合で、どんどん数値が小さくなりますが0.01の下は0.009と小数点第3位で表すことはありません。

しかし、0.01より下がったからといって、目が見えなくなるわけではありません。50cmの距離でも0.1の指標が見えなくなったとき、すなわち0.01の視力がないとされた時は、他者の指が何本見えるか、眼前何cmの距離のところまでなら判別できるかということを調べます。指数弁という視力評価になります。

これもダメ・・・。となると眼前何cmのところで他者の手が動いているのが判別できるかを調べます。これは手動弁という視力評価になります。

そして、これもダメ・・・。となると、暗室で光が確認できるかを調べます。これが最後の検査です。光が見えれば、光覚弁という視力評価になります。最後になりますが、光も見ることができない=全盲(視力0)ということになるのです。

お子さんが泣いている時に目薬してもダメ☆

目薬点眼小さなお子さんが目薬が処方された場合、「子どもが嫌がって点眼させてくれない」というお声をよく耳にします。 どのようにして目薬をさすかは親御さんによってもさまざまですが、お子さんが泣いている時に無理やりに目薬をさしても何の効果もありませんのでご注意を!泣いていると、目薬をしても涙ですぐに薬液が流されてしまうのです。

泣いていなければ、目をつぶっていても構いません。下まぶたの辺りをひっぱって、数滴たらしてあげれば十分です。仰向けの状態の方が点眼しやすいです。また、目薬はあまり高いところからさすと薬が目に入ったときにビックリしたり、急にヒヤッとする感じを嫌がる可能性もあります。ですので、なるべく低めの位置で目じりのあたりから点眼するほうが不快感は減るはずです。

では、どうしても点眼をさせてくれない場合はお子さんが寝ているときを利用します。ウトウトしているときではなく熟睡しているときを狙います。そーっと下のまぶたを引き下げて点眼します。朝も起きる前に点眼してしまいます。本来であれば先生の指示通りに点眼するのですが、まったく点眼できなかった!ということは避けるようにしましょう。

目元専用のヒアルロン酸「リデンシティー2」

リデンシティーⅡ目元専用のヒアルロン酸、「リデンシティ2」は目元が自然とふっくらとする大人気の施術です。従来のヒアルロン酸(リデンシティ1)よりゲルが柔らかく、流動性があります。そのため皮膚が薄くてデリケートな目元部分に最適なのです。

さらに美肌を保つために8種類のアミノ酸成分に加え、亜鉛や銅のミネラル成分にビタミンB6とお肌に嬉しい成分が豊富に含まれています。また、αリポ酸を始めとした活性酸素の抑制に働く成分が肌を保護してくれます。

特に目元では「目の下のクマ」「目元のくぼみ」が気になる方にお勧めしています。他にも目元の肌をふっくらさせるための水分補給目的、コラーゲン生成の促進目的でもリデンシティ2は大きな改善をもたらしてくれるはずです。

ダウンタイム期間もほとんどなく、気軽に受けていただけるヒアルロン酸注入なのです。 もちろん、当院で予約も不要ですので気が向いたときにどうぞ!

ハードコンタクトは、専用のレンズケースを使いましょう!

「ハードコンタクトレンズが調子が悪いので、点検してもらえますか?」

そこで患者さんが取り出したケースは、ムム・・何と!平たい・・・・。これはソフトのレンズケースですと断言させていただきましょう。。。このような平たいタイプのものはソフトコンタクト用なのです。↓ ↓
ソフトコンタクトレンズケース
コンタクトレンズのケースにはハード用とソフト用がそれぞれあります。

これはレンズをそれぞれ良い状態で保管ができるということにも配慮があるのです。ソフトレンズをハードレンズ用のケースにしまうことはできませんが、逆は大きさ的に可能です。確かにハードコンタクトをソフトレンズ用のケースに入れることはできますが、傷がつきやすくなります。また、取り出しの際にレンズが割れたり変形する確率も高まります。

対して、ハードコンタクトを保管するケースはこのようにキャップにレンズが収まるようにフォルダー式になっているのです。洗浄後、水道水ですすぐときにも大活躍しますよね!
ハードコンタクトケースハードコンタクトケースbody
確かにコンタクトのケースという”くくり”で言えばどちらもケースですが、ハード用かソフト用かきちんと使い分けていただくと、結果的にはご自身のレンズのコンディションを良好に保つことにつながります。お心当たりのある方はすぐにお取替えくださいね!

レーシックに年齢は関係ある?

近視矯正手術「レーシック」は、とても手軽に受けられるものになりました。そうなってくると、いろいろと患者さんからの質問も増えてきます。最近多いのは、「レーシックして、老眼が治るの?」です。

ここで考えてみたいのは、「度数の変化が起こる」という点です。レーシックをしたときは良くても、数年で度が進むという事があれば、見え方は変わります。子どもの成長期には近視が進みやすいので、レーシックをした後にまた、近視が進行する確率が高いのでこれは避けるべきでしょうという一般論が多いです。そうなると、老眼世代の場合もレーシック後に老眼が進行するのでやはり変化が出てきます。

しかし、これ以上に考えて欲しい点は「白内障」「緑内障」「網膜疾患」などを含めた他の眼病です。レーシックは角膜を削り、光の屈折を変えて網膜上に焦点が合うようにするものですが、いくら角膜の屈折率をレーシックで変えても、例えば「白内障」で水晶体が白く濁っていたら見え方の改善にはなりません。「緑内障」で視野が欠けているのであれば、それが治るわけでもありません。その他の病気が原因で見え方が改善しないということがあるのです。老齢とともに、目の病気も発症しやすくなりますし、白内障なんて全員なると言ってもいいでしょう。

そうすると、老眼世代の方がレーシックをしてメリットの方が増えるとは言えないのが現状ではないでしょうか。

緑内障になったら、一生点眼をやめることができません。

目薬先日、10月10日は目の愛護デーでした。さまざまな所で、目の健康や定期健診の重要性などを啓蒙するポスターなどを見かけましたが、皆さんはいかがでしょうか?

目において、最悪の事態というのは失明です。中でも「緑内障」は、視野が徐々に欠けていき最終的には失明に至ります。日本人は眼圧が正常にも関わらず緑内障と診断される「正常眼圧緑内障」にかかる方が多いとされています。さらに緑内障は初期段階で自覚症状が出ることはほとんどなく、気がつきにくい病気です。

緑内障であるかどうかは、やはり眼科で検査・診察を受けなければわかりません。そして、緑内障と診断されたら、緑内障治療の目薬を一生やめることはできません。治療といっても治す(完治する)ものではなく、これ以上悪化させない(悪化するスピードを遅くする)という目的で使います。

では、そもそも緑内障にならないようにするにはどうすれば良いのか?と思いますが、これは現代の医学ではまだ解明されず、○○をすれば緑内障にならないと断言できるものがありません。予防として挙げられているのは、目にとってよい栄養素をたくさん摂る=バランスの良い食事が大切ということです。

コンタクトレンズに不良品?!

ソフトコンタクト使い捨てコンタクトレンズが主流になるにつれて、「不良品」なるものが報告されることが増えました。不良品の報告で多いのは、

  • レンズが2枚くっついて入っていた
  • 開けたときからレンズが欠けている、破れている
  • いつもと同じ度数をつけたのに視力が出ない
  • 保存液が蒸発してレンズが干からびていた
  • ブリスターの中にレンズが入ってない

といったものです。うっかり装着して、目に傷でもできたらとんでもないことです。A子はこういった仕事をしているので、”起こりうる事”という認識がありますが、一般の方ではビックリな出来事ですよね。

本来はあってはならないものなのですが、なかなか発生件数0にはならないのは事実です。また、不良品混入が1つ見つかると芋づる式に同じパッケージ内のレンズからさらに不良品が出てくることが多いのです。生産ライン上の不具合が原因といわれていますので、その前後で製造されたものは同じような不良品が混じる確率も上がると言われています。

現在、日本で販売されているコンタクトレンズはほとんどが海外生産です(台湾、アイルランドやアメリカなど)そのため、どうしても品質のチェックに見落としが多くなるのでしょうか・・・?!もし不良品を発見した場合ですが、絶対に目に着けずに購入した販売店や製造メーカーのフリーダイアルに問い合わせるなどして交換してもらいましょう。

ちなみに国内生産のレンズには、シード社のピュアシリーズとメニコン社のReiシリーズがあります。これらは個別の不良品報告についてはほとんど聞かないです。(というか、聞いたことあるかな?って考えてしまうくらいです)品質の信頼性では、やはり国産レンズが一番安心できそうです。