目が良くなるコンタクト?!

さくら眼科では、数多くの種類のコンタクトレンズを処方しています。そんなとき「目が良くなるコンタクトレンズ」をテレビで見た!処方してほしい。とご要望をいただくことがあります。

「???目のよくなるコンタクトレンズ・・?」

そのほかの特徴を伺ってみると、どうやら”オルソケラトロジー”のことのようです。

テレビや雑誌などの広告や謳い文句が”目のよくなるコンタクト”と言われているせいか、患者さんたちからは多大な期待が寄せられているようです。なんといっても、生活上からメガネやコンタクトレンズをしなくても物が見えて、活動できる!というのですから、興味津々ですよね。

では、オルソケラトロジーとはどういったものなのか?というと、簡単に言えばハードコンタクトレンズを着けている時間帯を「昼間」→「夜間(就寝時)」に逆転させたものです。ですので、「目が良くなる」わけではありませんので、お間違いなく・・・!

夜間(就寝時)にオルソケラトロジーをしたまま寝て、朝起きたら外します。そうすると、角膜が一時的にきれいなカーブを描き、視力が矯正されるというものです。そして、日中はメガネやコンタクトレンズをせずに生活できるので、これは便利です。仕事上やスポーツなど、メガネやコンタクトレンズをしていられないケースでは非常に役立つかもしれません。

しかし根本的な治療をして治したわけではありませんので、永久的に見えるわけではありません。毎日、就寝時にオルソケラトロジーを装着しなければ元にもどります。また、軽度の近視や遠視の方といった限られた方にしか適合しません。角膜への酸素不足や傷やなどを含め、懸念されることもたくさんあることもご周知いただければと思います。

(※ちなみに、さくら眼科ではオルソケラトロジーの処方は行っておりません・・)

検査機が新しくなりました♪

眼科に行けば、必ずといってよいほど設置してある、オートレフケラトメーター。

ついにさくら眼科でも新台と入れ替えになりましたぁ!

開院以来10数年間、使い続けてきました機械がついに交換されました。

1台で眼圧を含めた3つの検査項目を測定できるので、ともかく早いです。目のカーブを測ったりするのも、結構長めにジッとしていただく必要がありましたが、この時間がまず短くなりました。そして、いままでの眼圧計は、激しい?!音とともに測定していたので、患者さんもびっくり!!という反応が多かったのですが、これもまたマイルドになりましたよ。

ですが、一番よかったな!と思うことは、患者さんに機械ごとに移動していただいていた手間がゼロになったということです。とくに足の悪い患者さんには、本当に申し訳ないと思いながら移動してもらっていたので、これは本当に助かりました。移動する時間がなくなりましたので、他の患者さんをお待たせする全体的な待ち時間も短縮になりました!

いつも定期検診などでいらしている方は、ちょっと今までより早くなった?!と、お感じいただけたら幸いです。

目元クリームの前に炭酸パックはいかが?

目元のクマやシワは、見た目年齢をグッと引き上げる原因です。先日、クマの改善には「ティーマインアイコンプレックス」というクリームがあると紹介しましたが、これと一緒に炭酸水のパックを使用してみるとのはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 
炭酸水は二酸化炭素が水に溶けている状態です。二酸化炭素の量が増えると、体は血流を利用して酸素を運ぼうとします。この体の性質を利用してみるということです。

手持ちのコットンなどに炭酸水をたっぷりとしみこませて目元に10分くらい置いてみます。炭酸水は甘味や香料、重曹などが入っていないものを選べば問題ありません。お近くのスーパーやコンビニで手軽に入手できます。

ひと手間かけることで、毎日のお手入れの効果がグッと変わるはずです。手軽にできることから試してみてはいかがでしょうか。

おしゃれ用カラーレンズは、ほどほどに。

人間は1日に約14,000回くらい、”まばたき”をします。

特にコンタクトレンズをしている方は、 まばたきをする度にまぶたの裏と摩擦を起こします。

カラコンは、少なからず着色をするために金属塗料をレンズに入れ込んでいるので、 通常のソフトコンタクトレンズより厚みがでます。 摩擦は数回でどうなる・・・というわけではありませんが、 数が増えれば話は別です。

レンズに厚みが増すと、表面の涙の層が薄くなり乾きやすくなります。 乾いたところで摩擦が起きると、目の傷につながります。 おしゃれをしたい!という気持ちはわかりますが、 時間帯を短くするなど、ほどほどにして使用するようにしましょう。

ゴロゴロしているのに我慢して使ってしまおう!といったことがないよう ご自身の眼を守るということも必要です。

 

ちなみに、傷が付いてしまったときに コンタクトレンズを中止せずにレンズの上から点眼なんてしていたら いつまでたっても回復しませんよ~・・。

iPS細胞による網膜手術が成功しましたね!

網膜手術先日ニュースでも大きく報道されましたが、先端医療センター病院でiPS細胞を用いた世界初の網膜手術が成功されました。患者さんはトラブルもなく順調に回復中とのことで、喜ばしい限りです。そして人間の網膜を人工的に作れることにも驚きです。

今回は目の難病と言われる加齢黄斑変性症の患者さんにこの人工網膜を移植して成功させたということです。難病と言われるのは、効果的な治療方法がないからなのです。

加齢黄斑変性症は、年齢とともに網膜の色素上皮や脈絡膜の機能低下が原因と言われています。この年齢とともにというところが治療をするうえで一番難しい点でもあります。今までの治療法は「進行を遅らせる」とか「レーザー凝固」などが一般的で、根本的に治すということには至っていなかったわけです。

しかし、今回は人間の網膜を人工的に培養して作り上げ、網膜そのものを元気なものに取り換えたということで、大変画期的な治療方法となったわけです。人間の臓器部分の移植って本当に難しいもので、拒絶反応を起こしたり、うまく適合しなかったりと大変なことなのです。医療がこれからも進歩していくのを心から応援したいですね。

遠近両用コンタクトレンズと、脳の働き。

近両用コンタクトレンズ。遠くも近くも見える!ということで、試しに使ってみたという方も多いのではないでしょうか。でも、どうして遠くも近くも見えるようになるのでしょうか?

ここでまず「メガネ」を思い出してみてください。

遠近両用メガネの構造一般的な遠近両用メガネは左の図のような作りになっています。メガネは目線を動かした位置によって見え方が異なります。

遠くを見る時は真っ直ぐ正面を向いて物を見ますので、レンズ上方から真ん中あたりまでは遠く用の度数が入っています。近くを見る時は寄り目にしながら物を見ますので、鼻側の下方あたりに近くを見る度数が配置されます。メガネは耳と鼻でレンズの位置が固定されるので、固定されたレンズを通して物が見える、という状態です。

 

対して、コンタクトレンズの場合はどうでしょうか?ソフトコンタクトレンズの一例をみてみます。
一枚のレンズに、遠くを見る度数と近くを見る度数が全部入っています。

ワンデーピュアマルチステージ遠近両用デザインしかし、黒目の上に直接のせてしまうのでメガネのように寄り目をしたりして見る・・ということは難しいです。

そこで、目と脳の関係がでてきす。”目”は脳の一部ということを以前からお話していますが、まさにこの機能を活用して物が見えているのです。

遠近両用のコンタクトレンズをすると、遠くも近くも見える状態になっています。遠くの物を見ているときは自然と近くの物がボヤけながら見えます。近くを見ているときはその逆の状態になります。これは、より鮮明に情報が脳に伝わってきた方を見えていると認識しています。個人の意思で操作するものではないので、何かしなくてはいけない事というのはありません。

ただし、便利なようにも思えますがコンタクトのフィット状態が良くなかったり、ドライアイの症状が出たりなどでコンディションが悪いと良好な視界は確保できません。見え方に対する満足度も個々に差があります。よく試してみてから使用するとよいでしょう。

診療費のクレジットカードの使用について。

診察費用をお支払いただくときに、「クレジットカードは使えますか?」というご質問をよくいただきます。

回答といたしましては、”自由診療”にあてる診察費用には、クレジットカードがご利用いただけます。

健康保険証を使用し「保険の負担割合」のご負担金は、申し訳ないのですが「現金」のみとさせていただいています。”眼科診療はすべてこれにあたります”

美容皮膚科の場合、基本は自由診療を採用しています。こちらの支払いには各種クレジットカードがご利用いただけます。支払方法も、1回のみでなく分割、ボーナス払い等も受け付けています。
クレジットカード

 

電子マネーなどは、端末機未設置のため現在のところ使用できません。ご了承ください。

目薬でも多量使用は危険。

目薬目がかゆい。目が充血する。

つらかったので、たくさん点眼した。眼科の受診の前にさまざまな市販薬を使うも良くならなかった。ということで眼科を受診される方がいらっしゃいます。症状がつらいときに点眼する量を増やしたら、効果は倍増して軽快するのでは?!と、機転をきかせたつもりでも、それは無駄に薬を使用したことにしかなりません・・

 

薬は薬事法によって、その薬が人体に安全に且つ、効果的に作用するように使用方法や使用量が事細かに定められています。なので、使用量は少なすぎても多すぎてもダメなのです。

内服薬(飲み薬)だと、さすがに口の中にいれるものなので、多量に服用しようとすると躊躇されるようですが、目薬は多めに点眼してしまうことにあまり恐怖感の実感がわきにくいのかもしれません。

”目”から点眼した薬でも、体内に取り込まれるということでは飲み薬と変わりはありません。多く点眼しても、効き目が倍になるわけではありませんし、必要量以上は涙で体外に流されてしまうでしょう。

目薬とはいえど、使用方法や容量を守って使うように心掛けましょう!

コンタクトの度数=メガネの度数ではありません。

眼科で処方された「コンタクトレンズの処方箋」で「メガネ」は買えません。また、逆のパターンで「メガネの処方箋」で「コンタクトレンズ」は買えません。

コンタクトレンズを作るときには、確かに検査用のメガネを掛けながら視力を測りますが、これは予備検査のようなものです。視力の矯正が問題なくできるか?という点を調べています。そのあとに、コンタクトレンズを実際に着けて違和感がないか、安定して視力が出るかなどを細かく調べていきます。また、コンタクトレンズは種類ごとに大きさや厚み・目に対するフィット状態も変化しますので、製品ごとに着けたうえで検査が必要です。

コンタクトレンズの度数とメガネの度数も、度数が強くなればなるほど差が出ます。ある程度近い値にはなりますが、イコールではありません。コンタクトレンズは、黒目の上に直接のせて視力を矯正しますが、メガネは数ミリで離れた状態から矯正をします。そのため、矯正度数にもズレが生じます。実際に度が強すぎたり、見えにくい、長時間使用できない!というような製品になりかねません。それぞれの度数は参考程度にはなりますが、そのままの度数を入れれば問題ない!という安易な考えはやめたほうが無難でしょう。

医薬部外品の化粧品。

化粧品化粧品にも、「医薬部外品」と表示されている化粧品があります。

医薬品はその名のとおりお薬です。1日何回、どのようにどのくらいの量を使うか、事細かに定められ、配合されている成分などもすべてを公表・記載しなければなりません。”治療”を目的としてその効果も立証されているものです。
そして「医薬部外品」ですが、これは薬ではありません。しかし薬に準ずる効果が認められたもののみ、表示が可能になります。化粧品の類に記載されているのであれば、有効成分が医学的に証明されているので、「医薬部外品」と記載があるほうが効果の信頼性が高いと考えられます。

ちなみに「化粧品」に関しては、確かに肌に良い成分が配合されているかもしれません。また、医薬部外品ほどの効果があるのかどうか?は証明されていません。良いコンディションの保持を目的としているといった方がよいでしょうか。

では、「医薬部外品」と書かれた化粧品が一番良いのでしょうか?
良いものが多いと考えられますが、「医薬部外品」に関しては、すべての成分の記載が医薬品のように義務付けられているわけではありません。記憶に新しい某化粧品会社の白斑事件も、この「医薬部外品」と表記された商品で起こっていましたよね・・

やはり効果の強い成分が配合されていると、その分副作用の確率は高い!というリスクをふまえて選ぶことが大切です。