紫外線による充血。

紫外線アレルギーとでもいいましょうか。外出して帰宅したら目が充血!!とくにメヤニもないし、どうしたのだろう?

これは突如として発症します。今までなかったという方も、急に外出すると目が充血してくるようになります。

紫外線に当たると、目に炎症が起こり表面に傷がつきます。

黒目は、光(紫外線)までも吸収するので、目にとって強すぎる紫外線が照射されると炎症が起きてしまいます。よく言われるスキー場などで発症しやすい「雪目」はこれにあたりますが、最近では外で運動したり仕事をしていても目が充血する!!という方もいらっしゃいます。

この紫外線アレルギーで充血している場合、他人から見える部分だけ赤く、まぶたの下とか隠れている部分は何事も起きていないということが特徴です。

このようにならないように、紫外線 から目を守るのにはサングラスがやはり有効ですが、それだけに頼らずに帽子や日傘なども併せて使用していくことも必要です。

ちなみに、「充血を消す目薬をください」と希望される方がいらっしゃいますが、充血を消す目薬はありません。市販薬の販売キャッチコピーによる語弊か、一時的な結果を言っているのか定かではありませんが・・。

一時的に血管を収縮させて充血してないようにさせるような薬もありますが、根本的な治療を考えていくということが先決です。

視力と酸素。

”目”は呼吸をしています。

肉眼ではかわりにくかもしれませんが、顕微鏡などで目を拡大して見てみるとホンとに呼吸をしているのがわかります。

目に酸素が不足すると、

*充血する

*目が疲れる

といった自覚症状が一般的なものですが、ほかにも

*視力低下

ということにもつながります。

酸素が取り入れられないことによって、目の細胞が老化しうまくピントを合わせられないようになります。

よって、近視・老眼といったような視力の低下をひきおこします。

また、目は酸素が足りないと何とか酸素が供給できないかを考えます。
目は脳の一部です、その解決策は黒目に酸素を送るために血管を伸ばす指示をだしていきます(角膜血管新生)
コンタクトレンズ使用者は、長期的に酸素不足に陥りやすい状態になります。度数を上げると近視が進む!などという都市伝説はありますが、原因は度数というよりかは「酸素不足」が原因で、近視の進行などが起こっているとうのは事実かと思われます。
なるべく、時間は短く使用するよう心掛けるようにしましょう!

 

ちなみに胃腸が弱い方も、血流障害を起こしやすく酸素をうまく目に運んでいくのが苦手で、視力低下の症状が出る方が多い傾向にあるようです。

飛行機内では、メガネを使用しましょう!

飛行機昨日の友人の話で思い出しましたが、飛行機内をコンタクトレンズで過ごす!なんて事はありませんか??

これまた大変な目の障害をおこす危険があります。

 

 

飛行機内の湿度は20%以下とも言われるほど、最高潮に乾燥しています。
(こんな中、よく目の中にいれておけるな・・・と別の意味で感心してしまいます;つけていられる方はよほど涙の分泌がしっかりしているのでしょう。)

湿度が低いところでは通常、表面が乾燥して、ゴロゴロして着けているのが不快になるといった症状ができます。本来ならメガネをお勧めしますが、コンタクトが必要なら「人工涙液(じんこうるいえき)」という、涙と同じ成分の目薬を頻繁に点眼するようにして、乾燥させないようにしましょう。

 

また、フライトの時間が長ければ長いほど、機内で昼寝というか仮眠をとるものです。

起きた時に周りが見えないのは困る?!いえいえ、すぐそばにメガネを置いてあげてください。見えなくて困るということはないでしょう。

そして、コンタクトレンズはつけたまま寝ない!
やっては駄目な事と頭の中でわかっていても、実行に移せない・・ちょっと残念です。
(日常の通勤電車の中でも然りです)

旅行を楽しむために、最低限の使用方法は守るよう心がけましょう。

バレリーナの脚はむくみ知らず?!

アン・ ドゥ・ トロア!の掛け声で何を思い浮かべますか?

そう、『バレエ』ですね!

実は、バレリーナの方々の脚ってむくみ知らずというのはご存知でしょうか?!

 

連休明け、渋滞の車での座姿勢で脚がむくんだという方。
日ごろのオフィス・パソコン仕事で脚がむくむという方。

ちょっと何故なのか気になりますよね。

 

 

バレリーナはつま先を八の字に開きながら、つま先立ちをします。

そして、この練習をたくさんします。

この練習こそ、脚の筋肉を鍛え、ふくらはぎ(脚)の血液循環のポンプ作用を高めて
むくみ知らずな脚になる原点となっています。

 

そもそも脚のむくみの原因は、血液・リンパ液等の水分が脚の細胞に停滞してしまうことで起こります。
体内を巡る血液は心臓から循環して、脚も通っていきますが、地球には重力があるため脚から心臓に血液を戻すのは倍の力が必要になります。
脚の筋肉が鍛えられ、血流が滞ることがなければ、脚がむくむこともありません。

 

脚がむくみやすい!という方は、この血液のポンプ作用を正常にすることによって改善されるはずです。

バレリーナのつま先立ちポーズで、むくまない脚になるやもしれません。

眼科から、脳神経外科を勧めらるのは何故?

乱視かな?・・・(1)物が2重に見える

眼精疲労かな?・・・(2)目の奥が痛いし、まぶたが下がる

こういった症状があると「目」の異常と感じ、眼科を受診されると思います。
第一選択としては、目に関する異常なので、上記のような症状がでた場合はすぐに受診をしていただきたいのですが、場合によっては【脳神経外科】を受診しなければならないこともあります。

目は、脳の付属器官と考えられており、脳の一部です。目から得た情報が脳に送り届けられて初めて「見えた」と認識できるのです。
情報を取り入れる入り口にあたる「目」の異常は、脳の異常が反映されていることがあるのです。
たとえば(1)の物が2重に見える場合、この症状が『片眼で見たとき』なのか『両眼で見たとき』なのかを確認してください。
前者の場合は乱視の矯正を行うことによって改善される可能性は高いですが、後者の場合は脳に異常があるサインかもしれません。
両眼で物を見たときに2重に見える場合、脳梗塞・脳腫瘍などによって神経が圧迫されることにより起こる場合があります。さらに急激に2重に見えるようになった場合は要注意です。

 

また、(2)の眼精疲労かと思いきやのケースの場合、まぶたが下がるという症状が併発していたら危険信号です。早急に脳神経外科に行ってください!クモ膜下出血の危険があります。

 

この他にも様々な症状がありますが、眼科と脳神経外科とはきっても切れない関係があるのです。

運転免許更新の前に。

先日、車の運転免許の更新に行ってきました。
視力検査も問題なくパス♪
ですが、出来上がった免許証にはいつもながら誰にも見せたくないような写真が。。。

ところで、運転免許更新前に何か気をつけていらっしゃることってありますか?

そうです。
視力がしっかり矯正されているか、確認してください!

一般的な中型車の免許であれば
片目0.3ずつ以上、両目で0.7以上の視力が必要となります。

単純に近視の度が進んだりした方は、メガネやコンタクトレンズの調整をしましょう。
また、よく寝て体調を整えておくと視力も出やすいはずです。

また、病的な異常で視力が出ない場合、早めの対処が必要となります。
たとえば白内障が進んでいる場合、どんなに眼前のメガネの度を調整しても視力が出ない、
眼底に異常があり、視力が出ないなど手術等で直る場合は早めに治療していきましょう。

視力の過矯正って何?

メガネやコンタクトレンズなどで視力を必要以上に矯正しすぎてしまっていることを

『過矯正(かきょうせい)』

と呼んでいます。

たとえば、もともと近視をもっている方は、遠くが見えにくい状態です。
なので、遠くを見やすくしようとメガネやコンタクトレンズを使用するわけですが、これらの矯正度数が強すぎると、かえって見えにくくなったり、疲れやすくなったり、頭痛がしたりと様々な症状が表れます。

よく患者さんからは、「度を強くしすぎると、良くないですよね?」と質問を受けますが、このときに使われる「良くない」というのは、こういった過矯正の症状が出ることを心配してお聞きになっているのだと思います。

かといって、物が見えない状態を放置することも厳禁です。過矯正にならない程度に、適度な度数で視力を矯正し、快適に物が見える度数というのを探してみましょう。

 

ちなみに、メガネやコンタクトレンズの過矯正の場合は作り直せばよいのですが、近年はレーシック手術による過矯正が問題視されています。
ひどい場合は、術後、日常生活がまともに送れないほどにもなっているようです。このようになってしまった場合、簡単に元に戻すということができませんので、手術を受ける際には十分リスクを承知して受けてください。

緑内障と白内障は全く違う病気です。

緑内障(りょくないしょう)と白内障(白内障)。文字こそは似ていますが、まったく別の目の病気です。

初診でいらした患者さんに、以前かかられた病院で緑内障と診断されたと申し出があるのと、白内障と診断されたという場合ですと対処の仕方がやはり異なります。緑内障のほうが、非常に診察時に気をつけることが多いのです。

緑内障は、いちど視神経に傷がつくと二度と視力が戻らない病気なので早期治療が大変重要となります。もちろん放置も厳禁です。点眼も一生しなくてはなりません。継続的に治療を続けることが必須となります。

対して、白内障も水晶体が白く濁り視力などを阻害しますが、白内障の手術をすれば高い確率で視力が回復します。白内障は薬で治療(完治)はできません。進行を遅らせるという一時的措置になります。早く手術をしてしまうために、薬を使わないというのも選択肢の一つとして挙げることもできます。

緑内障なのか、白内障なのかで検査内容や処方薬の種類が変わるケースもありますので、どちらの病気にかかったのかは是非とも覚えておくようにしましょう。

紫外線対策になる食べ物って?

まだ4月ですが急に暑くなりました。船橋駅までの道を歩く女性には、すでに日傘をさしている方もいらっしゃいました。
紫外線の対策は、美容のためだけでなく目の健康にとっても大切なことです。

日傘やサングラス、日焼け止めなどのグッズはもちろん
体の中からも対紫外線に効果のある食品があります。

以前もお話しましたが、それは「トマト」なのです。

トマトに含まれる『リコピン』という成分が、紫外線対策に一役かってくれるのです。
リコピンはカロテノイド色素で、紫外線照射によるダメージから組織を守る力があります。
また、ビタミンEとともに摂取すると相乗効果が期待できるといわれています。

紫外線の強くなる季節は、積極的に食べるのがお勧めです。

 

ちなみに、シミを気にされている方はなるべく『砂糖』を控えるようにしましょう。砂糖は『活性酸素』を発生させてしまうので、メラニンより強力な

リポフスチン

を生み出し、シミをつくります。
暑くなるとアイスやジュースなど、つい摂取してしまいがちです。
食べるな!とまでは言いませんが、要注意であることをお忘れなく・・・。

アトピーと目の病気。

アトピーの症状というと、

まずは『かゆい』という症状がもっとも多いものですが
目にもアトピーが原因で起こる合併症があります。

若いのに白内障も
白内障というと、年配の方が患っている病気と思われがちですが、若くしてアトピーが原因でも起こります。アトピーの方の治療にはステロイド薬を使う傾向があり、それに起因する場合もあります。

まぶたの周辺が黒ずむ眼瞼炎(がんけんえん)
アトピーになると、目のフチやまぶたの辺りが炎症を起こしてかゆみがでます。
皮膚も固くなり色素沈着をおこして黒ずんでしまいます。
単なる眼の充血だけでは済みません。

円錐角膜(えんすいかくまく)
黒目が突出してきてしまう病気で、原因そのものの解明には至っていないものですが、
アトピーが原因で起こるという説があります。

網膜剥離(もうまくはくり)
アトピー性の網膜剥離は、周辺部の網膜だけが長い間剥離していて
「見えにくい」といった自覚症状としてでるのが遅く、早期発見ができないケースが多くあります。
また、かゆみで眼を強くこすったりすることが、長年、日常的に行われることも網膜はく離の原因のひとつではないかと言われています。

 

以上は目に起こりうる合併症ですので、アトピーすべての方に出る症状ではありません。
出ないように、注意していく必要があるということです。