目に洗剤などが入ったら、病院に行く前にすぐに流水で目を洗いましょう!

目に洗剤やパーマ液などの化学物質が目に入り、
炎症を起こしている状態を
「化学眼外傷(かがくがんがいしょう)」と呼んでいます。

こういった物質が目に入ると、「目がしみて痛い!!」という激痛と
炎症が起きます。

目に入った物質によっては、失明してしまうことにもなりかねません。
早急の処置が、後々の視力にも影響してくることもあります。

万が一、洗剤などが目に入ってしまったら、
まず、病院へ駆け込む前に行っていただきたいことがあります。

すぐに目を開けたまま流水で、10分以上は目を洗ってください!

この状態で、目を開けたまま流水で目を洗うのは
大変痛みをともない 苦痛ですが、化学物質が目に残っていれば残っているほど、
障害が残ってしまう危険が高まります。

軽い外傷であれば、処置後、元通りの目の状態にもどります。
重症であれば、手術・入院が必要とされ、後遺症が残ります。

特にアルカリ性の物質は、酸性の物質と違い
眼球内へ入り込んでいくため、大変危険です。
入ってしまった際には
すぐに目を洗って眼科医の診察を受けるようにしましょう。

 

日常生活では、よく手にするもので言えば
【洗剤・シャンプー】・・・アルカリ性だと、汚れを落とす力は強いですが、目に入ると大変危険です。中性洗剤や弱酸性のシャンプーとかに換えてみるのも良いかもしれません。

お子さんの場合だと、
【石灰】・・・学校の校庭にラインを引いたりする白い粉。体育の授業中などに風に飛ばされたりして、目に入ってしまうなどあるようです。
気をつけて生活をしていても、万が一入ってしまった場合は
目をすぐに流水で洗う!!ということを実践してみてください。

両性イオン素材のコンタクトレンズは最強?!

北川景子さんが現在テレビCM中の
シード社「ワンデーピュアうるおいプラス」
ワンデーピュアうるおいプラス

 

 

 

 

 

もうご覧になられている方も多いと思います。
ワンデーアキュビューなどのワンデータイプコンタクトレンズと
使い方こそ同じですが、
この「ワンデーピュアうるおいプラス」は、
通常のソフトコンタクトレンズの素材とは少し異なる
「両性イオン素材」を使用しています。

従来のソフトコンタクトレンズは、分類上「イオン性」と「非イオン性」の素材に
分けられ、さらに「高含水」か「低含水」かでも区別されます。

例えば、イオン性で高含水のレンズの特長を挙げるのであれば、
【酸素透過率が高い】
【レンズが柔らかく、着け心地が良い】
など優れた点がありますが、逆に
【タンパク質などの汚れが付きやすい】
【破れやすい】など
反面する性質を持ち合わせるコンタクトレンズになっていました。

反対に考えると、非イオン性で低含水のレンズであれば
【酸素透過率が低い】
【レンズが固めで、着け心地があまり良くない】
しかし、逆に
【タンパク質などの汚れが付きにくい】
【破れにくい】
というように、真逆のレンズ特長を持っているレンズになります。

そこで、シード社が独自に考えられたという
「両性イオン素材」が登場したというわけですね!
イオン性でも、非イオン性でもそれぞれ長所があるのだから
その良いとこどりをしてしまえば、
素晴らしいレンズが出来上がりそうです。

 

加えて水分を引き寄せて汚れの付着を防ぐポロクサマー・
天然保湿素材アルギン酸を取り入れることにより
レンズの乾燥感を最小限に抑える商品になったようですよ!
さらに、嬉しいUVカット付きです。
(使用感に個人差はありますので、必ず先生の診断を受けてご利用ください)

ワンデーピュアうるおいプラス

 

 

 

 

処方希望の方は、お気軽にお申し出下さい。

注目される成分、EPAってご存知でしょうか。

先日、食生活が偏りがちなA子がサプリメントを選んでいると
店員さんに、お魚を食べるのが苦手ということを伝えると
「EPA」が効果的です!とお勧めいただきました。

DHAはよく耳にしますが、EPAとは??
お話を伺うことにしました。
どちらも似たようなところはありますが、
DHAは「脳」に、EPAは「血液」に効く成分とされています。

摂取することにより、EPAは
■中性脂肪を低下させる働きがある。
■血管を強くする。
■抗炎症パワーがある。
■血液凝固による血栓ができにくくなる。
(動脈硬化などの予防につながります)

など、体にとって嬉しい効果をもたらすとのこと。
健康のために、食べられない食材分を補うために
サプリメントを使用するA子にはかなり助かります!

EPAは、青魚(「まいわし」・「本まぐろ」・「さば」・「真鯛」・「ぶり」など)の油に多く含まれ、
人間の体内では作り出すことができない成分です。
お刺身など、生の状態で食するほうが、調理時に成分を逃すことなく
摂取できるようです。

また、一日の摂取量の目安は、
性別問わず18歳以上の方で1日1g以上~2g未満
とされています。
(良い成分であっても、過剰摂取は避けるようにしましょう)

中性脂肪を減少させる働きもあるので、
生活習慣病に気を付ける意味でも、摂取を心掛けたい成分の一つです。

外で遊ぶ子と遊ばない子、近視になる確率に大きな差がでます。

ここ10数年、テレビゲームの出現により
子供が外で遊んでいるのを見る機会が減ってきたように感じているA子です。

 

ではここで、子供の目が近視にならないようにするために
どちらが効果的か、という点を考えて
A:「外で遊びなさい」
B:「ゲームは30分まで!」
どちらの方を重要視して、注意したらよいと思いますか?

確かにどちらも大切な事なのですが、
正解は「A」です。

ゲームだけに限らず、部屋の中での活動時間を短縮させるよりも、
外で遊ばせる(活動する)時間を多くとらせるほうが、子供が近視になる確率が低い!
という報告が上げられているようです。

これも、とある某メーカー営業マンさんからの口コミになるのですが
ちょっと耳よりな情報でした。
海外の例ではありますが、
遺伝的要素・人種的要素も同程度の児童(日本で言えば小学1年生)を対象に
どのくらいの割合で近視の子供がいるかを調べた結果、

A地域で生活をする児童の近視率は3.3%
B地域で生活をする児童の近視率は29.1%

さらに読書などをする時間は、Aグループの児童の方が長かったとのこと。

あら?読書(マンガやゲームもこの主の作業ですよね)が多いのに、
近視になってないの?と思いました。

 

そして、何がここまで近視率の差を広げたのかと言うと、
A地域の子供たちは、
外で遊ぶ時間が長かった!!ということでした。

 

外で活動することが、目の調節緊張状態を緩和させ、
近視になるリスクを回避したのではないか。
と、結論付られたようです。
読書などをする時間が長くても、この結果がでるのであれば
いかに成長期の子供が外で遊ぶことが大切なのか
わかる気がします。

お子さんが近視になる確率を下げるには、
「外で遊ばせること」
これが一番効果をなすという結果でした。

実際問題としては、遺伝要素や様々な生活環境が関係してきますが
是非、ご参考になさってみてください。

5月の紫外線量は、真夏と同じくらいあるというのはご存知ですか?

真夏の海、晴れ渡った空の下、紫外線量が多そうだ!!
ということは容易に想像がつきます。

しかし、寒さも和らいでようやく過ごしやすくなった5月の紫外線量って
どのくらいだと思われますか?

 

実は、真夏(7月~8月)と同じくらいの紫外線量が降り注いでいます。

そして日中では、お昼の11~12時くらいが一番紫外線量が多い時間帯と
観測されています。

そう考えると、「まだ暑くないから日焼け止めはいいか~・・」と油断していると
大量の紫外線を浴びてしまうことになります。

紫外線は、老化の原因をつくるアンチエイジングの最大の敵でもあります。
シミ、しわ、にきび、肌荒れ・・・と
紫外線の浴びすぎはマイナス要素が多すぎるくらいです。

今からでも、しっかり紫外線対策をしていきましょう。
・日焼け止めを使う
・UVサングラス、帽子、日傘などを活用する
・ビタミン・ミネラルなどの栄養素を積極的に摂取する
・ポリエステルや綿など、紫外線を通さない素材の洋服などを使用する

など、簡単にできそうなことは沢山あります。

 

また、体質にもよりますが、日焼け止めは紫外線吸収剤を使用しているものを
おすすめします。
(紫外線吸収剤といっても、肌が吸収するわけではないのでご安心を・・)
紫外線反射材採用のものだと、反射された紫外線が目に入り、
目の病気の原因にもなり得るからです。

ちなみに、朝、大量に日焼け止めを塗るのは
肌に負担をかけることになります。
日中にこまめに塗りなおすほうが効果的です。

今から、紫外線には注意していきましょう!

夜になると見えにくい。

「夜になると、視界がぼやけて見えにくくなる。」

昼間、明るいところでは問題なく見えるのに
暗いところだと、どうしても視力が落ちる気がしてならない・・
このような症状が出ている方はいらっしゃいますか?

通常、明るい場所から暗い場所へ入った場合
最初は何も見えませんが
次第に目が慣れてきて、だんだん辺りの物が見えるように
なってきます。

しかし、この暗順応がうまくいかず、暗いところで
物が見えるようにならないことがあります。

こういった症状を
「夜盲症(やもうしょう)」と呼んでいます。

夜盲症には先天性と後天性があります。

後天性の場合、ビタミンA欠乏症でも有名で、
急にこういった症状が出始めた!などという場合は
ビタミンAを意識して摂取することによって改善されます。
まずは栄養バランスの取れた食事を心がけましょう!

 

ところで、
人間の網膜には明るさを見分ける2種類の細胞があり
そのうち、暗いところで物を見る役割を果たす
桿体(かんたい)」細胞というのが存在します。

桿体細胞には、ロドプシンという色素があり
これは暗いところで物を判別する役目を果たします。
このロドプシンは、主にビタミンAなどで構成されているため、
ビタミンAが不足すると
暗いところでの視力の順応が上手くいかなくなります。
このため、夜盲症の症状が発症します。

しかし、正確な診断は先生の診察を受けないと分かりません。
網脈絡膜、視神経等が障害されればどんな疾患でも
夜盲症のような症状は起こりますので、早めの受診をオススメします。

先端恐怖症でもコンタクトレンズが使えるの?

ゴールデンウィーク、ゆっくりお休みをいただきました。
今回は人込み・渋滞のなかにはあえて飛び込まず、
自宅でほぼノンビリして、私の連休は終了です。

そんな休み中、A子は久々にとある友人に会いました。

私がこんな職業についているのを知っているので、その友人から質問された内容がコチラ。
↓   ↓   ↓

 「先端恐怖症でもコンタクトレンズが使えるの?」

返答としては、
「絶対に、何がなんでもコンタクトをしたいと思うなら、使える」
とさせてもらいました。

 

これ、○○恐怖症と名のつくもの、
本当に「どの程度、駄目なのか」個人差が大きすぎて、
単純に先端恐怖症と言われても、解答に困るところがあります。

ちょっと指が目に向けられるだけでも駄目なのか、
指が近づいてくると駄目なのか、
自分の指なら大丈夫なのか、

様々なのです。

ご自身が、「先端恐怖症で怖い」と感じるその「怖さ」より
「コンタクトを使いたい」という願望が勝れば
使えるのではないでしょうか?

とある眼科さんで取られたデータでは
先端恐怖症だと言ってコンタクトを着けるのも大変だった患者さんでも
95%が克服されて、コンタクトを使用できるようになったと
公表されていましたよ。

それに、先端恐怖症と言っていたけど、
やってみたら、恐れるに足らずだったり
という方も多いのではないでしょうか。

ただ、先端恐怖症だから
”コンタクトレンズは絶対に無理” と決め付けず、
使ってみようという気持ちがあれば
是非、チャレンジしてみてください。

どうしても駄目なら、メガネという道具があるのですから、
そちらを活用しましょう!

紫外線と可視光線。ちょっとマニアックな話

今、ドラマで福山雅治さんが演じる天才変人物理学者の湯川先生に
ちょっと心をもっていかれているA子です。

眼の病気の時にも、肌トラブルにも
「紫外線に注意してくださいね!!」ということを
連呼していますが、
まず、「紫外線」ってどんなものか覚えていらっしゃいますか?
遠い昔の、理科・物理の授業を 思い出してみてください。

三角プリズムを使って、虹を作ろう!!といった実験をしたことを思い出しませんか?!

太陽の光が三角プリズムで屈折し、波長の違いで7つの色に分解される。
あの実験です。

分解されると、赤・橙・黄色・黄緑・緑・青・紫の7色に見えます。
この「目で見て確認できる光」を【可視光線】、
そして紫より波長が短く、「人間の目で確認することのできない光」を【紫外線】と呼んでいます。
(紫外線よりも波長の短いX線やガンマ線も存在します。X線はレントゲンで活用されていますよ)

紫外線は、人間の目で確認することの出来ない波長の光です。
目で確認できれば、眩しい!とか感じることが出来ますが、
目には見えないので、そこに存在しているのに肉眼で確かめることができません。

この目に見えない光が人体に悪影響を及ぼすのですから、
まさに透明人間との戦いのようです。

 

ちなみに、紫外線は悪いことばっかり!!とイメージ化されていますが
少しだけ良い効果をもたらすこともあります。
例えば、人間の骨を形成するビタミンDの生成を促します。
他にも、お布団などを干して、日光消毒するとか言いますが、これは
紫外線の力でダニや雑菌を除去することを指しています。

しかし、人体にはデメリットの方が大きいとされますので
やはり最後は、「紫外線には注意しましょう」とまとめられることになります;

 

余談ですが、紫外線は人間の目には見えなくても、地球上の生物。
たとえば虫とかであれば、見えるらしいです。

洗浄保存液だけ余る理由。

マルチパーパスショリューションコンタクトレンズを3ヵ月分、洗浄保存液を3ヵ月分。最初はセットで購入したはずなのに、レンズを使いきった時に洗浄保存液だけ残っている。思い当たる方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。オプティフリーなどをはじめとした1本タイプ(洗浄、消毒、すすぎ、保存)ができるケア用品のタイプに多くみられる傾向です。

では何故、説明書どおりに使用しているのに余ってしまうのでしょうか。

どこに原因があるのかという事を探っていくと、どうやら「すすぎ」に問題がありそうです。すすぎ時間がかなり短縮されてしまっていて、洗浄保存液だけ残ってしまうようです。

通常、すすぎは10秒から20秒間、こすり洗いが終わった後のレンズに液を掛け流し続けるものです。しかしながらこの時に使用する量には、沢山使う方と少しだけ使って終わってしまう方とで大きな差が出てしまうようなのです。

コンタクトレンズと洗浄保存液を一緒にセットで購入して洗浄保存液だけ余るなら、
すすぎの量を増やして調整してみてください。大抵の製品は保存等にも使えるように、洗浄保存液は多めに入れられていると思います。目の健康を考えて、ちょっとリッチに洗浄保存液を使用してみてはいかがでしょうか。

コンタクトレンズを乱用すると、将来白内障の手術ができない場合も。

コンタクトレンズを使用する際、酸素透過率の高い製品を選ぶようにお話している理由に、「将来のことを考えて」という事が含まれます。

まず、角膜には角膜内皮細胞という六角形の細胞があり、物を見るために大変重要な役割をもっています。

角膜内皮細胞

(少し見えにくいかもしれませんが、角膜内皮細胞の写真です。クリックすると拡大します)

上の写真は、正常な角膜内皮細胞です。 ひとつひとつが小さくて綺麗な六角形をしています。対して下の写真は細胞の損傷が大きい例です。大きくて、形もいびつです。

コンタクトレンズの長期に渡る使用により角膜が酸素不足の状態になっていると、角膜内皮細胞が少しずつ損傷し減少していきます。

この細胞数が少ないと、白内障の手術後に視力が回復するまでに時間がかかったり白く濁ったまま視力が回復してこないケースもあります。そのため、角膜内皮細胞の数が少ない方は、手術自体ができないということになってしまします。

最初に将来の事を考えてと申し上げたのは、現在20~30代で学生時代からコンタクトレンズを無理して使っている。この先も現在の使用状況をかえりみずに使用したら、こういった事態を引き起こすことになるかもしれません。

角膜内皮細胞は、数日でどうなるというものではありません。今から使用方法を改めれば、減少し始めた角膜内皮細胞を守ることができるかもしれません。未来は変わるかもしれませんから、ご自身の目を大切にしてあげてください。