目が痛い。どんな痛みなのか、具体的に医師に伝えられますか

目が痛い。単純に目に痛みがあるという表現で想像できる病気は数多くあります。しばらくすれば自然に落着くような単純な「目の疲れ」によるものなのか、それとも放置してはならないものなのか、見極めを間違えると失明に至ることもあります。
目の疲れ

目の痛みは大きく分けると目の表面の痛みと、奥の痛みに分けられます

例えば、
目に傷がある→「チクリと刺す様な痛み」
異物が入っている→「ゴロゴロするような痛み」
ドライアイ→「しみるような痛み」
できものがある→「まばたきをすると痛い」

表現や感じ方は人それぞれですが、これらが目の表面の痛みの一般的な症状です。すぐに先生が肉眼で確認できる範囲のため、対処方法が早めに見つかることがほとんどです。

では、目の奥の痛みについてですが「鈍い痛み」を訴える方が多いのです。言葉で表現するとズキズキする、重い感じというようなものです。目の奥ですから、すぐに顕微鏡でみてわかるものでもありません。

眼圧、眼底、視野なども含めあらゆる検査をして発見に至ることが多く、また目の異常ではなく脳など別の器官からの影響であったりすることもあります。

痛みを感じるのであれば、どんな痛みなのかをしっかりと医師に伝えることも大切です。

はやり目の感染ルート。

はやり目、正確には流行性角結膜炎という病気です。はやり目というと、夏・子供・プールなどを連想される方が多いですが、もちろん大人でもかかります。また冬でも感染することはあります。

はやり目は感染力が非常に高いとされている「アデノウィルス」が原因で発症します。

アデノウィルスは、接触するとほぼ100%に近い確率で感染するともいわれています。しかし、「接触」が原因ですので空気感染はしません。

家族がはやり目と診断されたら、食器や鍋、タオルなども分け、お風呂も湯船ではなく一番最後にシャワーを使うようにするなど、様々な注意点が眼科の先生から伝えられると思います。特に注意すべき点としては以上のようなことになりますが、何気ない日常生活における接触感染の主なルートについて考えてみますと、

はやり目のA君が自分の目を触った手で、物に触れる → その物を別の誰かB君が手で触る → B君が何気なく目をこする → B君も感染する、といった具合ではやり目は感染します。

生活していく上で、例えば何気なく触る玄関や部屋のドアノブ、エレベーターのボタン、テレビのリモコン、スマホなどにウィルスがついていると感染が拡大していきます。どこから感染してしまったのだろう?!と思うくらい自然すぎる行動の中からうつってしまうのです。

しかし、接触しない限りは感染しませんからこまめな手洗いや消毒、目にむやみに触れないというのが一番の予防策といえるでしょう。

AOセプトクリアケアのケースも、液がなくなったら捨てます。

クリアケアディスポカップAOセプトクリアケア。レンズを外して専用のケースに消毒剤と一緒に入れて6時間放置。簡単ワンステップなソフトコンタクトレンズ用のケア用品です。

利便性は勿論、国民生活センターからの消毒力の定評もあり使用されている方もかなりいらっしゃるようです。

通常のソフトコンタクト用のレンズケースって、丸い2つのフタが付いている平べったいかんじのものですが、こちらは専用の縦型置きタイプ。

クリアケア専用のものですので、消毒液1本につき必ず1つセットで付いてきます。

ところで、このケースのフタ部分には銀色の白金ディスクが埋まっており、この白金が中和剤の役割りを果たします。そのため、消毒をするたびに磨耗して中和効果が薄れていきます。

ケースそのものは白金のディスク付きで見た目は立派な感じです。まだまだ使えそうなのに捨てるのはどうなの?!と思われてしまう方も多いようですが、中和効果が薄れていくため消毒液1本を使い切ったときに一緒に捨てます

取っておいても、中和効果が薄れたものは使うことはできませんし、一時保存のような使い方もできません(ガス抜きの穴があるので液漏れします)。また、その他の消毒保存液との併用もできません。惜しみなくケースも捨てて新しいセットで使うようにします。

海外旅行中に現地の病院にかかったら?

お盆休みも終わり、さくら眼科も今日からまた通常診療を開始しました。ところで、長期の休暇で海外に行かれた方も多いと思いますが、渡航先で急に体調を崩してしまったり怪我をしてしまうこともあるかと思います。

旅行2もし、急きょ現地の病院を受診したら医療費の領収書や明細、同意書などはとっておくようにします。治療の日本で給付可能な治療やお薬代は、帰国後に自分の加入している健康保険団体に申請すれば健康保険の対象として考えられ、医療費が被保険者に払い戻されるという制度があります。手元に戻る医療費は、日本で認可されていない治療や薬は対象から外されます。また、外貨で支払っている場合は支給申請の決定がおりた時の為替レートでの計算になるため、ピッタリ支払った同額が戻ってくる訳ではありません。

日本と海外では医療制度や治療方法にも差があるため、予想とは違う金額で償還されるケースもあります。海外旅行の医療保険に入らずに、高額の治療費を海外で急きょ支払ってしまったという場合には、このような制度もありますからご自身の加入している保険団体に確認してみると良いかもしれません。

バイオフィルム対策に効果的なケア用品はある?

昨日はバイオフィルムが形成されてしまうと、普通の洗浄消毒剤では対抗できない事を含めてお話しいたしました。細菌感染が疑われるようなケースは迷うことなく捨てるようにしましょう。

では、バイオフィルムが形成されにくい環境を作るためにはどのようにすれば良いのでしょうか?先ずはできるところから

*使用後のケースも、水道水ではなく洗浄消毒剤(MPS)を用いて綺麗に洗う。

*定期的にケースも真新しい物に交換する。1ヶ月に1回が目安!

ということを実践することが大切です。

クリアデューまた、オフテクス社より販売されている「クリアデューファイーストケア」という製品があります。この製品は消毒成分にポピドンヨードを用いているため、感染症の要因として問題視されているバイオフィルムに対しても効果的ということが実証されています。他にもアカントアメーバーなどに対しても抗菌作用が広く、即効性のあるものです。ケア製品の成分に注目してみるのも方法の1つかもしれません。

夏はとくに細菌が繁殖しやすい条件が揃っていますので、感染症にかからないよう十分にご自身の目を守るよう注意していきましょう。

赤ちゃんが寝るときに電気を消すと、将来近視になりにくい

我が子の身長はどのくらいまで伸びるのかな。

どんな声でしゃべるのかな。

将来どんな仕事に就いているのかな。

親であれば我が子の成長は大変楽しみな事です。元気に育ってほしいことを願わない親はいません。
赤ちゃん

ところで目について申し上げると、子供が将来近視になる確率を下げる方法があるのはご存じでしょうか。あくまでも確率の話ですが、簡単に実践できるのであれば試してみたいところですよね。

では実際に何に気をつければよいかというと、

「寝るときの部屋の明かり」

これが大きく、子供の近視の進行に影響してくるようなのです。

かつてこんな研究結果が報告されています。ペンシルベニア大学の眼科研究チームが赤ちゃんの時にたとえ小さな豆電球であっても、明かりを付けたまま眠ると近視の進む原因となるというものです。近視になった結果は、

*真っ暗な部屋で寝た子→10%
*豆電球の部屋で寝た子→34%
*明かりを付けたままの部屋で寝た子→55%

真っ暗な部屋で寝た子とそうでない子。たったこれだけの事でこんなにも差が生じています。電球1つで将来近視になる確率が変わるなら、真っ暗な部屋で寝かせてあげようと思いますよね。年齢的には生まれてから2歳ごろまでの環境下だそうです。

はやり目にこそ欲しい特効薬

夏になると、プールなどを感染経路として流行性角結膜炎にかかる方が増加します。流行性角結膜炎とは、アデノウィルスによる感染力が非常に強い結膜炎で一般的には「はやり目」と呼ばれてます。

目の充血このウィルスに感染すると潜伏期間が1週間程度、その後に強い充血や多量のメヤニ、涙、異物感を感じたりします。

ともかく症状が酷いので、何とか特効薬がないものかと患者さんが思われるのも最もなことです。

しかし、残念ながらはやり目は「ウィルス」が原因で起こっているためウィルスに対する特効薬は未だに見つかっていません。

ではどのような治療が試みられるかというと、起きてしまっている炎症を何とか抑えるために炎症止めの目薬を使います。主にステロイド薬などがこれにあたります。また、抗菌剤などを併用していくといったような対処療法による処置になるのです。

ウィルスそのものを撃退する薬がありませんので、あとは人間の免疫力で対抗するほかありません。よく寝て、栄養をつけるという生活を心掛ければ数週間で次第に治まっていきます。

また、先生から指示のあった目薬をしっかり点眼しないと、角膜に点状の混濁ができて目がかすむようになります。1度かすみが起こると元に戻るまでに数年かかる事もあります。

身近な方がはやり目になった場合は、かかっていない方は感染しないように注意をする必要があります。アデノウィルスは空気感染はしません。接触感染になりますので、タオル・ドアノブ・リモコン・お風呂・食器など、何気なく触れるものを通して感染してしまうことが多いとされています。学校では周囲の友達に感染させないよう治るまではお休みすることになります。これは学校保健法にて定められています。職場においては上司の指示を仰ぐこととなります。

カラコンの適正使用を心掛けましょう!

高度管理医療機器、人体に大きな影響を及ぼす危険性のあるものが区分されます。カラコンといえどもこの高度管理医療機器に属するのです。ひと昔前までは、雑貨屋さんなどでも購入が可能であったこともありなかなか周知徹底されないところでもあります。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PDMA)のホームページでは、以下の適正7か条が徹底されるように呼びかけれらています。以下、同文を紹介させていただきます。

カラーコンタクト1)購入前は、眼科へ行こう。
2)添付文書をよく読んで正しく使おう。
3)装用期間を守ろう。
4)異常があったら、すぐに眼科へ行こう。
5)友達との貸し借りはやめよう。
6)ケア用品を使ってケアしよう。
7)定期検査は必ず受けよう。

難しい事ではありません。当たり前のことなのです。使用方法を守って適切に使えば良いのです。再度確認して使用するようにしてみて下さい。

ムコスタ点眼液の苦さはどのように解消する?

ムコスタ点眼薬UDドライアイの改善として利用さる「ムコスタ点眼液UD」という目薬があります。似たような目薬で「ジクアス点眼液」もありますが、ジクアスとの大きな違いは、ジクアスは涙の量を増やすのに対し、ムコスタは【涙の質】を改善する部分にあります。

防腐剤無添加、効果が発揮されるまでにジクアスは半年程度といわれていますがムコスタは2週間程度。効能的には申し分ありません。

しかし、この点眼薬。患者様からの訴えが多いのは、

苦いっ!!

ということです。
目薬なのに苦いってどういうこと?!と思われるかもしれませんが、目薬も点眼すると鼻涙管という管を通って目→鼻→のど、と流れていくのです。その為、苦いという味を感じてしまうのです。

苦さを抑えるためには、点眼したら目頭のあたりを人差し指で数分押さえてみます。こうすることによって、のどへ流れていく量を抑制することができます。

また、点眼前にコーヒーを飲むことでムコスタ点眼液の苦味を回避できるとも実験によって解明されています。コーヒーの持つ苦味や香りが、ムコスタの苦味を感じさせないようにする効果があるようです。コーヒーが苦手でなければ試してみるとよいかと思います。

飲む日焼け止めは、保険適用ではありません。

雑誌などをはじめとしたメディア各種で近年飲む日焼け止めが紹介されることが増え、認知度も次第に高くなってきています。

当院美容皮膚科でも飲む日焼け止め「ヘリオケア(ウルトラd)」を取り扱っていますが、料金や処方による健康保険の適用はあるのか?など、ご質問をいただくことがあります。

結論から申し上げますと、飲む日焼け止めは保険適用ではありません
何故かといえば、決定的な理由としては薬ではないからです。分類としては食品、サプリメントになります。薬ではありませんから、医師の処方箋も不要なのです。当院でもご希望の方には受付にて販売しています。(1瓶30粒入り 6,000+税)

ヘリオケアヘリオケアは独自の特許成分、シダ植物(Polypodiumleucotomos)から抽出された「Fernblock(R)」を採用。世界中の皮膚科学会でその効果の結果が発表されていて、日焼け止めの有効性が認められている成分です。化学薬品も一切使用されていません。副作用についても25年以上の 臨床が行われてきていますが、未だに報告されたことがありません。安全性の高さも評価され、お子様でも4歳以上から服用可能とされています。

また、日焼け止めクリームを塗れない目・頭皮・唇などへの紫外線防御効果も発揮されるため大変注目されてきている製品なのです。