秋の花粉症

先週あたりから、眼の痒みを訴える患者さんが増えてきました☆

時期的に、秋の花粉(ブタクサ・ヨモギ・カナムグラ)が飛散を開始した為と思われます。

クシャミや鼻水といったアレルギー性鼻炎症状がなくても、眼の症状だけひどい患者さんも多くいらっしゃいます。

こすって症状が悪化する前に、目薬で症状を軽減しましょう。^^

 

 

 

飛蚊症(ひぶんしょう)で眼科受診時の注意点

眼の中に黒い糸や点状の物が動いて見えることを「飛蚊症」といいます。

飛蚊症が突然出たり急に数が増えてきた場合、網膜はく離や眼底出血等がないか、詳しい眼底検査が必要となります。

眼底検査をするには、瞳孔(眼球の窓にあたる部分)を開く目薬をさして、15~30分瞳孔が開くのを待ってから精密検査を致します。

この検査をした後は、4~6時間は瞳孔が閉じなくなってしまう為、ピント調節ができず、非常に見えにくくなります。  運転や細かい作業もできなくなります。

来院の際は運転を避けて、公共の交通機関を使ってお越し下さい。

はやりめ(流行性角結膜炎)

夏になると増える結膜炎があります。

流行性角結膜炎(通称はやりめ)は、ウイルスによって引き起こされる急性の結膜炎のことで、感染力が大変強いことで知られています。

主な症状は、充血、メヤニ、ゴロゴロ、痛み、腫れ、発熱、リンパ節の腫脹などです。

学校に行ってらっしゃる方は、感染の恐れがなくなるまで登校禁止となります★

※ かかってしまった場合の注意点

眼を触れた手で他の物に触ると、その物にウイルスが付いてしまい、他の人がそれに触れて感染しますので、目や顔に触れた手で周りの物に触らないよう気をつけて下さい。

外出は避け、自宅で安静にして、体力を温存して下さい。

なるべくシャワーにとどめるか、お風呂に入る場合は家族の一番最後に入り、お湯はすぐに捨ててお掃除をしてください。

タオル類の共有は避けてください。

自己判断では目薬を中止せず、きちんと治ったか必ず医師の診断を仰いでください。

後遺症で角膜が濁ったり、視力が低下することもあります。

 

 

夏のドライアイ

日本の夏は湿気が多く、この季節はドライアイとは無縁なイメージがありますが、夏も様々な理由でドライアイになりやすくなります。

まずはエアコン☆  冷風が体に当たるよう風向きを設定されている方も多いと思いますが、風が直接眼にあたると、眼の表面の水分が蒸発しやすくなります。

また暑いあまり就寝時にエアコンをつけっぱなしで寝ると、寝ている時にうっすら眼が開いてしまう方はてきめんに蒸発して乾燥するので、翌日眼が痛くて開かなくなることもあります。

そして長時間のパソコンや読書★  集中するあまり、瞬き(まばたき)が減ると、涙の蒸発量が増えて乾燥しやすくなります。

意識的に瞬きを増やし、時々潤い成分の目薬を点眼するよう心がけましょう。

涙の量は睡眠不足でも減少しますので、十分な睡眠時間を確保することも重要です。

 

 

 

 

鰻(うなぎ)

来月の「土用の丑の日」を前に、ウナギの価格高騰がニュースを賑わせていますね。

今日は、ウナギに多く含まれる眼に良い成分についてまとめます。

 

ビタミンA   不足すると「夜盲症」といって暗い所で見えにくくなる病気を防ぎます。

ビタミンB1  不足すると視力低下を引き起こします。

ビタミンB2  粘膜保護、 細胞再生、眼精疲労に効果があります。

ビタミンE   抗酸化作用があり、白内障に効果があると言われています。

コエンザイム  同じく抗酸化作用があります。

 

眼に良い成分としてお薦めなのは、

抗酸化物質が多く入っているルテインコエンザイム これらはサプリメントとして売られています☆

アントシアニンが多く含まれるブルーベリー

各種ビタミン類   ビタミンA、B1、B2、C、E

DHAが多く含まれる 青魚類

 

食品で摂れない場合はサプリメントなどで補ったりして、眼の健康に必要な栄養をしっかり摂りましょう。^^

 

眼と紫外線

紫外線の強い季節になりましたね☆

日焼けに気をつけていらっしゃる方は多いと思いますが、肌だけではなく眼も気をつける必要があります。

紫外線によって引き起こされる眼の病気についてご説明します。

1)紫外線角膜炎

紫外線に強くさらされた際に生じる急性の角膜の炎症です。

紫外線を浴びた後、30分~24時間たってから、角膜上皮ぴらんを生じます。

異物感、流涙、充血がみられます。

スキーなどで紫外線の反射の強い場所で起きる“雪目(ゆきめ)”が有名です。

2)翼状片(よくじょうへん)

紫外線により白目の皮(球結膜)が増殖し、黒目に翼状に伸びて侵入します。

異物感、充血、乱視を生じ、瞳の近くま で進行すると、視力障害をきたします。

3)白内障

眼の中にある水晶体というレンズが にごり、物がかすんで見えにくくなります。

手術で人工のレンズに取り替えれば、また見えるようになることがほとんどです。

4)黄斑変性症

視界の中心部が歪んで見えたり、中心が見えなくなります。

治療法はまだ見つかっていません。

 

これから9月末までは紫外線が強いので、外出される際は帽子日傘サングラスなどで眼を保護しましょう!

外来の混雑状況について

当院の診療時間は、

月曜~木曜     午前10時半~午後1時(受付は12時半まで)

・・・・・・・・・・・・・・・・・午後2時~7時半(受付は7時まで

金曜日        休診日

土曜・日曜・祝祭日 午前10時半~午後1時(受付は12時半まで)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・午後2時~5時半(受付は5時まで)   となっております。

※ お盆や年末年始はお休みとなります。

☆ 比較的すいているのは、火曜日や、日曜日、平日の3時~5時ですので、この時間帯の受診をおすすめします

また、雨の日もすいていますので、おすすめです。^^

 

★ 混雑する曜日は、土曜日・月曜日・木曜日

★ 混雑する時間帯は、午前10時半~12時までと、 午後の6時以降が混みあいます。

 

シミとホクロ

先程お電話でシミとホクロの治療についてご質問があったので、こちらでも簡単にご説明致します☆

◎ シミ

紫外線などによって過剰に生成されたメラニン色素が、排出されずに残った状態がシミです。

治療にはQスイッチルビー・レーザーや、ハイドロキノン・ルミキシルなどの美白剤が使われます。

レーザーをかけた後は肌色のテープで1週間保護する必要があります。(洗顔や入浴は可能)

お顔の目立つ部分の場合は、マスクができる時期(インフルエンザや花粉症の時期)を選ばれる方が多いです☆

レーザー治療により一度綺麗に取れても、紫外線を浴びると再発しやすいので、治療は10月~4月の間をお薦めします。^^

◎ ホクロ

メラニン色素とそれを作るメラノサイトが増殖したものです。

盛り上がったホクロを色素性母斑といいます。

ホクロは乳幼児期にはほとんどなく、成長にともなって発現するようになり、特に思春期ごろから急に増える場合があります。

炭酸ガスレーザーなどを用いて除去します。

取れたかのようにみえても再発することがあり、何度か治療を要する場合もあります。

治療後は1週間、消毒やテープを貼る必要がある為、海やプールは入れませんのでご注意下さい。

 

夏の花粉症

「花粉症」ときくと、2月~3月頃のスギ花粉症のイメージが強いと思いますが、日本の花粉症は、ほぼ一年中あります。

4月~10月にかけてはイネ科の花粉症が多く、8月から10月にかけてはブタクサ・ヨモギ・カナムグラの花粉が飛んでいます。

スギ花粉症ほど症状がひどくないので、痒くてもお薬なしで凌いでいる方が多いようですが、アレルギー性結膜炎では瞼の裏側に乳頭(にゅうとう)というボツボツした物が出現し、悪化すると乳頭が大きくなって、角膜(かくまく=黒目の部分)を傷つけることもあります。

また、コンタクトレンズを装用されている方は、レンズに花粉が付着しやすいので症状が悪化しやすくなります。
アレルギーのある時期だけでも、なるべく眼鏡か1日の使い捨てコンタクトレンズをお薦めします。

ゴロゴロが気になったら、早めに眼科を受診し、目薬で治療しましょう!