「眼科でマックスとお伝え下さい」のレンズって何?
現在テレビCMにて、キャッチーなフレーズをよく耳にします。
「眼科でマックスとお伝え下さい」
これって何?と思われている方も多いかと思います。
これはワンデーアキュビューシリーズの最高峰としても過言ではない1dayタイプのコンタクトレンズの事を言っています。
コンタクトレンズユーザーであれば「アキュビュー」という銘柄は少なからず耳にされているのではないでしょうか。このシリーズの最高傑作といってもよい商品が出たよ!というCMなのですね。これがワンデーアキュビューオアシスマックスという商品なのです。
ワンデーアキュビューオアシスマックス
ジョンソン&ジョンソン社が製造するこのアキュビューシリーズは、日本においてシェアナンバーワンを獲得してきた製品です。
1995年の発売以来
ワンデーアキュビュー→
ワンデーアキュビューモイスト→
ワンデーアキュビュートゥルーアイ→
ワンデーアキュビューオアシス
という具合に、更に乾燥しにくく酸素透過性をUPし目の疲れを軽減するといったデザインにここ30年近くでどんどん進化しているのです。
そして2024年、ついにワンデーアキュビューシリーズの最高峰とも言える「ワンデーアキュビューオアシスマックス」が登場しました。
ワンデーアキュビューオアシスマックスの凄いところ。
では、どれだけの改良がなされたのか2点程ご紹介します。
1つめは「涙を安定させ、なめらかな着け心地が続く」という点。
コンタクトレンズを目に入れると、涙液層が一定に保たれずにドライアイの症状を引き起こすことがよくあります。しかし、ワンデーアキュビューオアシスマックスは保湿成分がコンタクトレンズに最適に分布するよう作られており、瞬きの度に起こる摩擦を軽減。レンズの滑らかさが1日続くという独自の技術を用いて作られています。
2つ目は「HEVフィルター」により短波長光をカットする点。
UVカットは紫外線カット効果とイメージがわきやすいと思いますが、HEVというのはその紫外線の次に強い光「High Energy Visible light」の略でざっくり言えば「青色光(ブルーライト)」に対するカット効果がありますよという事です。ブルーライトは空気中で散乱するため、ブレた感じに見えたり疲れやすくなる事があります。この症状を緩和しますよという機能です。
※余談ですが、一般的に認知されているデジタル機器(パソコンやスマホ等)から発せられる「ブルーライト」は、眼球に大きな害を及ぼす程度には発せられてはいないと米国眼科アカデミー及び日本眼科学会のホームページ上等でも周知されていますので、ブルーライトカット効果と呼ぶのには少し語弊があるかもしれません。
その他、裸眼時と比べても98%という高い酸素透過性やUVカット効果はもちろん、裏表のマーキングなどアキュビューシリーズが継承してきた良いところはそのまま標準装備とされています。
ワンデーアキュビューオアシスマックスのちょっと残念なとこ。
では、こんなに良いとこづくしで非の打ちどころが現状なさそうな製品の処方希望者が何故少ないのか??というところに行きつきます。
こんな良い製品ならぜひ試したい!と今までのアキュビューシリーズの新商品が少なくとも発売されたときはそうでした。
これは一重にA子の独断推測ではありますが「お値段」なのではないでしょうか。
昨今の原料や輸送費の高騰により、様々な物価が上昇しています。ネットショッピング等で検索しても、両眼で1ヶ月あたり1万が相場のようです。月額でこの額では、やはりユーザー側としてはかなりの負担ですよね。
それなら目とお財布に負担がない程度の他社の商品を選択されるという事も、致し方のない事なのでしょう。もちろん、眼科では目に異常をきたさない範囲の処方であれば何の問題もありません。どこに価値を見出すのかは十人十色なのでしょう。