ハードレンズに潤いを与える洗浄保存液。

ソフトタイプに比べれば、ハードタイプのコンタクトレンズは乾燥しにくいと言われています。しかし、裸眼やメガネの状態と比べればやはり目が乾く!という症状は少なからず出る方は多いでしょう。

そんな時に、洗浄後に一晩つけおきをしておくと「リピジュア」=ヒアルロン酸の約2倍の保湿力を持つ成分がレンズ表面に吸着し、
☆翌日の着け心地の良さが格段にUP!☆
☆乾燥感の軽減☆
☆たんぱく質など汚れのブロック効果☆
等を発揮します。
リピジュアイメージそんな優れものは、シード社から発売されている「ピュアティモイスト」という製品です。酵素剤も含まれる一液タイプなので、洗浄も簡単です。

ピュアティモイスト

 

使う際に気をつけたいのは、朝ハードレンズを着ける直前にこすり洗いをしない!ということです。(※こすり洗いは前夜の手入れ、ハードレンズを外した後に行います。)

装着前は、流水で軽くすすいでから目に装着をします。水道水がかかるくらいの圧力では、レンズ表面に吸着しているリピジュアの成分が剥がれ落ちることはありません。

たんぱく質などが付着しやすい、ハードレンズが曇りやすいという方にも有難い製品なのではないでしょうか。

わかりやすい乱視用ガイドマーク

コンフォートプラストーリッ乱視用ソフトコンタクトレンズを使用する際、装着時に

【ガイドマーク】

というものを規定の位置に合わせてから目につけることになっています。しかし、ほとんどのレンズは刻印されるような感じでレンズに刻まれており、慣れるまでは見つけるのに結構苦労される方がいらっしゃいます。

そこで、パッと見てすぐに乱視用ガイドがわかるものもあるのでご紹介します。

一番わかりやすいのは、アルコン社より発売されてる「デイリーズアクアコンフォートプラストーリック」です。ワンデータイプです。

デイリーズTCガイドマーク左の図のように、緑色でレンズに書き込まれています。ガイドマークを真横に合わせるか、もしくはOKマークを上に合わせれば完了です。

製品も汚れのつきにくい非イオン性素材なので、アレルギーなどを起こしやすい方にも安心です。近視・遠視ともにパワー製作範囲ともに広く、ほとんどの方に適合できるようにつくられています。

また、メニコン社の定額制プラン「メルスプラン会員」の方のみ使える”マンスウェアトーリック”という定期交換タイプのレンズも、紺色でガイドマークが書き込んであります。これも見た瞬間にガイドマークが確認できるレンズのひとつです。

ガイドマークを見つけるのに時間がかかって困る・・・という方は、是非試してみてください。当院でも実物を実際に見ていただくことができますので、お気軽にお声がけください。

コンタクトレンズはソフトよりハードの方が良い?!

こんな質問をよく受けます。

「コンタクトレンズはソフトよりハードの方が良いと聞くのですが、ハードにしたほうがよいのでしょうか?」

一般的にコンタクトレンズは「ハード」の方が目に良いよ!とよく耳にしますが、この「良い」という点はどんなところを比べて目に良いのでしょうか。

「目に良いよ」のこの一言の中にはソフトよりも
*酸素をよく通すので良いよ
*視力の矯正力に長けるので良いよ
*眼感染症のリスクが低いから良いよ
*目が乾きにくいところが良いよ

と、いったような事がざっくりと含まれているように思えます。これらの点について言えば「コンタクトレンズはソフトよりハードの方が良い」というのは正解です。

一方、
*ゴロゴロ感などほとんど無いので、ストレスの無い着け心地が良いよ
*使い捨てタイプは毎回新しい清潔なレンズになる所が良いよ
*スポーツ時に破損したり、外れないのが良いよ

と、言った部分を挙げてみるとこのような点については、ハードよりソフトの方が良いよと言えます。

それぞれメリット・デメリットがやはりありますので、どちらの方がより快適に使用できるかよく検討してみると良いでしょう。

遠近両用コンタクトレンズが苦手なこと。

コンフォートプラスマルチフォーカルプロクリアワンデーマルチフォーカル

 

 

 

遠近両用コンタクトレンズの開発も年々と進み、種類が着々と増えてきています。実際に目にきちんとフィットするのかなど個人差は多々ありますが、遠近両用コンタクトレンズが共通して苦手なことがあります。

遠近両用コンタクトレンズは「遠くも近くも見える!」というのが最大のウリです。しかし極端に遠くにあるもの、または手元の細かすぎるものを見るというのがとても苦手です。

例えば、
・遠近両用コンタクトで1.5の視力を出したい!
・1mmにも満たないような細かい文字をスッキリ見たい!
といったような希望がある方が遠近両用コンタクトレンズを使用した場合、遠近両用コンタクトレンズは要望に応えきれなという結果になります。

そもそも遠近両用コンタクトレンズが目標とする見え方というのは、朝起きて歯磨きをする・料理や食事をする・新聞やパソコン、テレビなどを見る・外出して買い物をする・車を運転する、などこういった日常生活に困らない視力を確保することにあります。逆を言えば、この範囲から極端に逸脱するものは見えにくくても仕方ないということなのです。

メガネのようにサッと掛け外しができないコンタクトレンズ。見たいものの距離が変わるその都度、手を石鹸で洗ってケースにしまって・・etcといった具合に装着脱をするなんて面倒でたまりません。そんな手間が省ける!という部分ではとても画期的な開発になってはいるのですが、使用者の満足度を高めるまでにはまだまだ時間がかかりそうですね・・。

コンタクトレンズ

コンタクトレンズを着ける

だんだんと暖かくなってきて、春の訪れを感じられるようになりました!

しかし夜はまだまだ冷えますので、体調管理には気をつけてください。 3月に入ってから、初めてコンタクトレンズを使用されるという方がたくさん来院されています。種類を決めたり、つけ外しの練習をしたり…スムーズな方でも最低1時間程度はかかります。初めてコンタクトレンズを使用したいと考えている方は、お時間に余裕を持ってご来院ください♪

ソフトコンタクトの1ヶ月タイプや2週間タイプなどを使用されている方、ケアはしっかりとおこなっていますか? 使い始めの頃はコンタクトを触るのもおそるおそる丁寧に扱っていたのに、ケアもしっかりおこなっていたのに、慣れてきてだんだん適当になってしまっていないでしょうか(>_<)? こすり洗いをしっかりする、コンタクトケースの方もしっかりと洗って乾かしておく、決められた消毒時間を守る、など… 毎日のことで疲れていて、適当になってしまうという気持ちもわかりますが、毎日のことだからこそ何かおきてからでは遅いので、目の健康のことを考えてしっかりとケアをおこなってください。

ハードコンタクトレンズを落とした時。

ハードコンタクトレンズハードコンタクトレンズを外すとき、あるいは洗浄をするときなど、ユーザーの方なら落としてしまったご経験があると思います。こういったとき、どのように拾っていますか?皆様多種多様の方法で拾っているのではないでしょうか。

定期検査を受けにいらっしゃる患者さんのハードコンタクトレンズをチェックしていると、”こすり傷”というのがどうしても職業柄気になってしまいます。多少の傷が入るのは当たり前なのですが、明らかに何かにこすった傷というのを発見することが多々あります。 比較的、レンズの内側(黒目に接触する面)に傷がつくと、目に入れたときに違和感や痛みを感じてレンズに異常があることに気がつきやすいのですが、外側のほうだと自覚症状が出にくいのです。レンズに傷が入ると、その隙間に汚れが入りこんで目に炎症を起こさせる原因にもなります。

ハードコンタクトレンズを落としてしまったときは、指を濡らしてレンズを吸い付けるようにして拾うようにしましょう。床や机などに擦らないように十分注意しましょう。取りにくいなら、スポイトを使用すると簡単です。

薬剤アレルギーにご注意を。

食物アレルギーというのはご存じの方も多いと思います。食べたら蕁麻疹が出た!とか経験上、注意されている方も多いですし、成分表示も給食・レストラン等さまざまな場所で注意喚起されています。

しかし、薬に関しては病気にかかって初めて使用してその薬が合う、合わないという状況目薬点眼に出くわします。炎症などを起こしているので滲みたり、目やにが出ているのかなかなか判断がしにくいというのも事実です。ただ、薬を使用すれば症状は軽快に向かうはずなのに悪化していく、もしくは全く症状が改善されない、他の症状が併発された・・などという場合は薬が体質に合っていないという事もあります。

いつもと違う感じを受けたり、不安がある場合はすぐに眼科医に相談しましょう。

アキュビュー遠近両用が販売終了となります☆

遠近両用コンタクトレンズとして、長年市場に君臨した「アキュビューバイフォーカル」2ウィークタイプが今年の6月末で製造・販売が終了となるようです。

アキュビューバイフォーカル構造製品のつくりとしては特殊な同心円状5層に遠用・近用の度数が組み込まれているものなので、境目のないクリアな視界が自然に手に入ります。また、暗いときと明るいときでは瞳孔の開き方が違うという点にも注目したつくりになっているのも特筆すべき点でしょうか。

しかし、使用者の方に見えたか等のお話しを伺うと「・・・こんなものなのかな?」という感想が多かった気もします。最近では、ワンデータイプ・2ウィークタイプともに改良に改良を重ねた製品が増え、さらに酸素透過率抜群のシリコーンハイドロゲルレンズの登場により、徐々に処方する機会も自然と減ってしまったのは事実です。

ただ、どんなコンタクトレンズでも、このコンタクトが目に一番合う!という方にとっては、なくなってしまうのは本当に残念なものです。アキュビューバイフォーカルを使用している方は早めに快適に使える次の製品を見つけておくことをお勧めします。

最強度近視・遠視の方に嬉しいお知らせ☆

シード社から発売されている「シード2ウィークPURE」ですが、使い捨て(定期交換)コンタクトレンズの中でも幅広い製造範囲を誇る製品です。

今までも+3.00~-16.00という製造度数があり、眼科処方の中ではこれしか使えない患者さんもいらっしゃるくらいです。

2ウィークピュア

これだけでも賞賛に値するのですが、今月からさらに度数の製造範囲が増えて

遠視度数は+5.50~+10.00、
近視度数は-17.00~-24.00

という驚異的な数値に足を踏み入れたわけです。もちろん注文を受けてからメーカーにて製造するため、手元に届くまでには10日程度かかるようです。

従来型のソフトコンタクトレンズが製造販売中止になっていくなか、使い捨てタイプのコンタクトレンズのどれかがこのように特別製造範囲を設けてくれるということは本当にありがたいことです。この度数になってくると、メガネの矯正値に耐えきれない範囲になっているとおもいますので強度の近視や遠視で困っていた!という方は試してみる価値大ですね!

汚れがつきにくハードレンズ”シードS-1”

ハードコンタクトレンズを使用している方は、製品を選ぶ際に「酸素を通す力」について説明を受けられているとは思います。酸素透過率が高い製品選ぶのは大切なのことなのですが、コンタクトレンズの性能として、酸素を通す力が高いと、その反面汚れの付着率も高いと言われてきました。

アレルギー症状が強いなどの理由でレンズが汚れやすいという方は、あえて酸素透過率が低めの製品を選択し、コンタクトレンズの汚れによって引き起こる症状を抑えるという選択をされこともあるでしょう。しかし、近年は酸素透過率が高いにも関わらず、汚れも付着への耐性のある製品が開発されてきています。

その中でも、シード社から発売されている【シードS-1】という製品は”※グラフト重合”と呼ばれる特殊な表面処理加工が施されているものになります。シードS-1

レンズ表面の水濡れ性を高めることによって、水の膜がレンズの表面にくっつこうとする脂質やタンパク質のような汚れをブロックする役割を果たしているようです。レンズを新調する際、試してみると良いでしょう。

ただし、シードS-1は特殊な表面処理加工が施されています。タンパク除去剤やクリーナーなど、使用できないケア用品があります。どれでも使えるわけではないのでご注意を☆

 

シードS-1 承認番号 21100BZZ00557000