ワンデーアイレリアルトーリックが大人気?

今ではカラーレンズ、サークルレンズを使っている方も多いですよね。ですが、近視用と一部の遠視用があるくらいでしたので、乱視のある方はあきらめるか、乱視が弱ければ少しブレて見えるのを我慢して使うかしかありませんでした。

しかし、今年の1月にサークルレンズで初めて乱視用が発売されました。当医院でもすぐに処方できるようになりましたが、ご存知ない方が多く、今まではこちらの方から、ご案内させていただくことがほとんどでした。しかし、1週間ほど前からは、患者さんの方から「ワンデーアイレリアルトーリック」と、レンズ名を指定して処方希望される方が増えました。お電話での問い合わせも多くなりました。

そこで改めて、どのようなレンズなのかをご紹介したいと思います。

まず、一番重要なレンズの規格ですが、近視度数が-1,00から-7,00で、乱視度数は-0,75の乱視軸が180度となります。乱視用としては規格がかなり限定されていて、すべての乱視の方のご期待には添えないのですが、まったく乱視がないものよりは良いかもしれません。

乱視を安定させるための形状はダブルスラブオフで、レンズの上下部分が薄くなっているので装用感も良いです。バックトーリックなのでレンズが回転しにくく、視力の安定性も良いです。また、HD(非球面、高解像度)デザインなので、その点でもくっきり見えるレンズとなっています。

他にも保存液にうるおい成分を配合し、レンズ自体は低含水の非イオン性なので、乾燥や汚れにも強いです。

そしてサークルレンズで一番気になるのは大きさでしょう。着色外径は13,0なので、十分大きいと思います。みなさんが名前を聞いたことがある「ワンデーアキュビューディファイン」よりも大きいです。かといって、不自然に大きすぎることはないので、会社や学校等でも使っていただけると思います。着色内径も広めですので、着色部分が視界を遮ることもありません。

カラー部分の色素は、ラップインテクノロジーという技術で直接眼に触れることのないように、コーティングされているので、安心してご使用いただけます。

興味のある方はいつでもお試しできますので、お気軽にご相談下さい。

こすり洗いは何回していますか?

ワンデータイプ以外のコンタクトレンズには、必ず洗浄・消毒といった手入れが必要となります。特に夏は細菌の繁殖しやすい季節でもあるので、気を付けたいところです。

では、コンタクトレンズの洗浄において、一般的に

”こすり洗い”

を指示されているかと思いますが、実際に何回こすって洗っていますか?!

 

適当な回数として、推奨されているのは各面20回から30回。
片眼裏表で40回から60回。両眼分だと、80回から120回。

ということになります。

学校や塾、仕事から帰宅して疲れているところで、毎日コンタクトレンズをこすり洗いをすること約100回。
さぼってしまうと、目に炎症を起こす大きな原因となります。

また、一見こすり洗い不要にみえるタイプの洗浄剤も、
最近では着ける前にすすぎ液でこすりましょう!とか、こすり洗いを加えるとより安全です!
といった表記がありますので、ご注意ください。

時間的な余裕などない!!
こすり洗いが苦手!!
という方は、眼鏡やワンデータイプなどを使用していくほうが安全です。

またカラーレンズの処方種類が増えました。

最近ますます暑くなってきましたね。少し前までは出勤時間はまだ平気だったのが、今では日差しで肌がじりじりすることもでてきました。

暑くなってきたせいか、本日は午前の受け開始時がすごく込みました。午後は一番暑い時間だというのに、なぜかまた受付開始時にすごく込みました。夕方4時過ぎになって少し落ち着きましたが、また6時頃から込んできました。暑さが和らぐ夕方以降が込むのはわかりますが、午後一番が込んだのはなぜでしょうかね?

さて、今回もコンタクトレンズのお知らせがあります。

カラーレンズに処方できる種類が増えました。2WEEKタイプになりますが、シンシアというメーカーから2WEEKパールというレンズで、マロンとセピアという茶色系2色です。着色外径は13.3かなり大きめです。ほとんどの方が茶系が自然な感じでなじみやすいですが、メーカーにより色合いが違うため、使いたい種類では自分の目の色にはあまりなじまないという場合もあったかと思います。このレンズならよりなじむ方を選べるかと思います。

もう一つ少し前にお知らせしたメニコンレイですが、販売も開始となりました。メルスプランでなくても買えるようになりましたので、黒色で大きくしたい方はこちらをどうぞお試し下さい。

コンタクトレンズの処方の種類が増えました。

少し前まで天気が悪く暑さは少しやわらいでいましたが、最近晴れてまた暑くなってきましたね。今日は朝から暑くてもう夏だなと感じました。さて、7月に入って処方できるコンタクトレンズの種類が2つ増えました。1dayタイプと2weekタイプ、それぞれ1つずつ増えました。

1dayタイプはアイレからで、プライムワンデーという商品です。高含水のやらかい付け心地のレンズで、うるおいのあるタイプなので乾きにくいです。表裏を見分ける為の識別マークの刻印があるので、形で見分けるのが苦手な方にもお勧めです。この時期にうれしいUVカット付きでもあります。

2weekタイプはメニコンからで、2weekメニコンレイという商品でなんとカラーレンズです。なじみやすい自然な色合いで、黒と茶色の2色あります。着色外径は黒が13.1で茶色が13.3となります。今まで処方していた2weekアキュビューディファイン(12.8)よりも大きく、茶色の方は2weekビューティー(13.2)よりも大きくなります。ただ、このレンズはメルスプランでの処方のみになりますので、今メルスプラン会員の方以外はご入会いただくか、いずれ販売もされる予定なので、それまでお待ちいただくかのどちらかになります。

どちらのレンズもいつでもお試しいただけます。カラーレンズの方もメルスプランに入る気はないけれど、お試しだけでもしてみたいというのでも大丈夫ですので、お気軽にご相談下さい。

正しく使っていても目が充血?!

コンタクトレンズは正しく使うことが大前提ですが、
正しく使っているにも関わらず、目が充血してしまうことがありませんか?

この充血の原因は【酸素不足】です。
酸素不足による充血

 

 

 

 

目も肉眼ではわかりにくいですが、”呼吸”をしています。
黒目には、見てのとおり酸素や栄養を運んでくれる血管がありません。そのため、目は直接空気中から涙を利用して酸素を補給します。

そのためコンタクトレンズをしてしまうと、酸素の供給を妨げることになります。

酸素が足りなくなると、なんとか黒目に酸素を届けようとして
白目にある血管を広げたり、伸ばしたりして ”呼吸” をしようとがんばります。

そのため、充血したような血管が浮き出るような状態になります。

これは自覚症状として、「痛い!」とか、「かゆい!」とかそういったことはありません。
しかし症状が進行してしまうと、コンタクトレンズの使用はおろか、
視力障害にも発達し角膜移植手術にもなりかねません。

初期 であれば、コンタクトレンズを外すことによって、症状は改善します。

できる限りの装用時間を減らし、メガネを上手に併用すること。
視力矯正上、どうしても必要であれば
”酸素透過率(さんそとうかりつ)”=酸素をよく通すコンタクトレンズを
選んで使用するようにしましょう。

お化粧とコンタクトレンズ。

コンタクトレンズの素材は、近年シリコーンハイドロゲルという
『酸素をよく通す!!』という素材になりました。

このシリコーンハイドロゲルという素材は、
親水性ではなく、【親油性】をもつ素材で
その名のとおり油分を吸着する性質があります。

コンタクトレンズは、自分の手で触って取り外しをします。
そのため、お化粧品やハンドクリーム、目脂などが付着しやすい汚れとして挙げられます。
シリコーンハイドロゲル素材の登場により
とにかく、油分の汚れが付かないように気をつける必要性が高まりました。
(その反面、たんぱく質の汚れには耐性があります!)

そして何といっても、女性のお化粧品。
これは、自然に目に入ってしまったりする場合もありますので
対処がなかなか難しいものです。
ラメ入りのアイシャドウなどは特に注意が必要です。
化粧品

 

 

 

 

そして、お化粧とコンタクトレンズでは、まず石鹸での手洗い後、
先にコンタクトレンズを着けて
よく見える状態でお化粧をしてください。
その方が化粧しあがりもバッチリです☆

そして外すときも、コンタクトレンズを先に外します。
外さずにメイク落としなどのクレンジング剤などが目に入ると、
レンズの変形や表面が曇って見えにくくなる原因になります。
もし、付着してしまったら迷わずに捨てて新しい物に交換してください。

汚れたまま使用すると、炎症を起こす原因にもなりますので、気をつけましょう!

取り外しの練習は何度でも、お付き合いします。

初めてコンタクトレンズを使用する際、眼科内で自分で着けたり外したりする練習をします。

この練習なのですが、本当に個人差が大きく
ほんの数分でできる方と、少し時間がかかる方がいらっしゃいます。

時間がかかる・・・。具体的にどのくらいかというのも難しいですが
1時間くらいの方もいらっしゃれば、
さらに別の日にいらしていただいて、再練習という方もいらっしゃいます。
しかし、視力の矯正で必要であれば、
最初はなかなかできなくても諦めずに、ぜひ練習してみてください。

コンタクトレンズ

 

 

 

 

一回コツを覚えていただければ、簡単にできるようになると思います。

練習は、何度でもお付き合いしますので
恥ずかしがらずにいらしてくださいね!

何日かかっても、気にすることはありません。
だんだん慣れてくると、目に近づいてくる指の恐怖感なども自然に克服されるはずです。

間違った使い方をしなければ、便利に使えるものですので
活用してみてください。

レンズケースも交換しましょう

みなさん、コンタクトレンズのケースは定期的に交換されてますか?

レンズ自体の交換時期や取り扱いなどをきちんとされている方でも、意外にレンズケースは交換していないということがよくあります。

特に使い捨てではないレンズ、ハードコンタクト使用者に多くみうけられます。ハードレンズは2~3年が交換の目安ですが、その間にレンズの状態のチェックを定期的にされる方でもお預かりしたレンズケースが驚くくらい汚れている場合があります。交換時期をかなりすぎて不調が出てきたから眼科を受診された方のレンズケースにはカビが生えていたことまでありました。

ソフトレンズの場合はほとんどの洗浄液がケース付きで販売されています。このため、全く交換しないという方は少ないかと思いますが、ハードレンズの場合はケース付きでないものも多く販売されているので、なかなか交換しないのかもしれません。

レンズケースの交換の時期は、ソフトレンズでは1.5ヶ月~3ヶ月、ハードレンズでは6ヶ月~1年となります。見た目にはきれいでもこの期間を目安に交換しましょう。

あと忘れがちなのが、レンズケース自体の洗浄です。ケースに入れてある保存液を変えないでまた使うという方がいますが、雑菌が繁殖したり、カビが生えたりします。ケース内にバイオフィルムが発生し、眼感染症になってしまう事もありますので、保存液を使い回すのは止めましょう。ケースの洗浄はソフトでもハードでも、レンズを装用した後の空のケースを水道水でよくすすぎ、風通しのよい場所でしっかり乾燥させましょう。乾かす時間がないからといって、布で拭くと布に付いていた雑菌が付いてしまう可能性がありますので、必ず自然乾燥させましょう。

コンタクトレンズもレンズケースも取り扱い方法をきちんと守りましょう。もちろん定期検査も忘れないようにし、目の健康に気を付けましょう。

コンタクトレンズ、交換期限は守っていますか?

コンタクトレンズを使用している患者さん。

くもる、目がかゆい、乾く、といったような症状を訴えて来院。

使用しているのは、2週間の定期交換タイプで

交換周期や手入れについてお尋ねすると、
『しっかり守ってやっています』
とお返事をいただきました。

しかし、実際に診察を受けていただと・・・

先生の診察時に、目に光を当てて黒目の表面を確認する検査等があると思いますが、
この検査で目のキズやレンズの汚れ具合などが分かります。

そして、交換期限をオーバーしている場合
コンタクトレンズの変形による目の食い込みのような傷が発見されることもしばしば。

レンズも長期使うと劣化し、従来の酸素透過率を保持できなくなり
酸欠による目の充血も起こります。潤い効果なども期待できるレベルからは遠のきます。

また汚れによって阻害されていた視界は、真新しいレンズにつけかえると明るく綺麗に見えるように改善。

肉眼ではわかりにくいようなものも、拡大顕微鏡で見たり
独特のキズや凹みの所見があるとどうしても
『しっかり守ってます』
の言葉が残念ながら、覆されてしまいます・・・。

結構、これ簡単にバレますので
期限の超過使用してしまったな・・・とか
思い当たるようでしたら、是非今日からでも良いので、
使用方法を見直してみてくださいね!

飛行機内では、メガネを使用しましょう!

飛行機昨日の友人の話で思い出しましたが、飛行機内をコンタクトレンズで過ごす!なんて事はありませんか??

これまた大変な目の障害をおこす危険があります。

 

 

飛行機内の湿度は20%以下とも言われるほど、最高潮に乾燥しています。
(こんな中、よく目の中にいれておけるな・・・と別の意味で感心してしまいます;つけていられる方はよほど涙の分泌がしっかりしているのでしょう。)

湿度が低いところでは通常、表面が乾燥して、ゴロゴロして着けているのが不快になるといった症状ができます。本来ならメガネをお勧めしますが、コンタクトが必要なら「人工涙液(じんこうるいえき)」という、涙と同じ成分の目薬を頻繁に点眼するようにして、乾燥させないようにしましょう。

 

また、フライトの時間が長ければ長いほど、機内で昼寝というか仮眠をとるものです。

起きた時に周りが見えないのは困る?!いえいえ、すぐそばにメガネを置いてあげてください。見えなくて困るということはないでしょう。

そして、コンタクトレンズはつけたまま寝ない!
やっては駄目な事と頭の中でわかっていても、実行に移せない・・ちょっと残念です。
(日常の通勤電車の中でも然りです)

旅行を楽しむために、最低限の使用方法は守るよう心がけましょう。