遠近両用コンタクトの処方の種類が増えました。

2weekタイプの遠近両用コンタクトレンズの取り扱い商品が増えました。

シードの「2weekPureマルチステージ」というもので、新発売の商品ではないのですが、当院では取り扱っていなかったものです。種類が少ない遠近両用レンズに選択肢が一つ増えたというわけです。

このレンズは今主流のシリコーンハイドロゲル素材ではなく、従来のHEMA(ヘマ)という素材になります。酸素透過性はシリコーンには劣りますが、ヘマ素材の中では高い方ですし、薄型で高含水の柔らかい付け心地のレンズです。シリコンーンレンズが硬くて痛いという方はぜひお試し下さい。

またPureシリーズなので、両性イオン素材「SIB」というSEED独自の素材でもあります。これは素材中にプラスとマイナスの両方のイオンをあわせ持つので、電気的な偏りがなく汚れを寄せ付けません。さらに保存液にアルギン酸とポリクロマーの2種類のうるおい成分を配合しているので、レンズ表面の水分を保持します。簡単にいうと汚れにくく、乾きにくいレンズということです。

もう一つ重要なのはUVカット付きという事です。遠近両用を使うという事は年齢的に白内障も気になってくる頃かと思います。白内障の原因の一つが紫外線なので、目薬だけでなく、紫外線の吸収量自体を抑えるのも、進行を遅くするのに有効かと思います。

興味のある方は、お試しだけもできますので、ぜひご相談下さい。

乱視用ワンデータイプの処方が増えました。

シード社から乱視用ワンデータイプが新たに発売になり、
さくら眼科でもこのレンズの処方がいち早く可能になりました

今まであった近視用レンズ「1dayPureうるおいプラス」の乱視用となりますので、柔らかい付け心地のレンズで、長時間うるおいが続きます。

レンズのベースカーブは8.8と近視用と同じなので乱視用のなかでは一番ゆるやかとなります。また、レンズ周辺部の厚みは度数ごとに調整して薄く整えられ、エッジに浮き上がりを持たせているので、快適な装用感を得られるように設計されています。

発売されたばかりなので、お試しされた方はまだほんの数人ですが、皆さま装用感がとても良いとのことでした。

また、視力矯正力に優れたレンズでもあります。フロントトーリック採用レンズの為、レンズの前面に乱視度数、後面に近視度数となり、角膜形状の影響を受けにくく、安定した乱視矯正効果を得られるのです。

他の乱視用レンズで、フッティングは問題ないのに何故か視力が出ないという方など、試してみる価値はあるかと思います。

その他にも、これからの季節に嬉しいUVカット付きです。紫外線を気にされる方にお勧めです。

今ご使用のレンズが乾燥する方、装用感がいまいちだが乱視用なので仕方がないと諦めていた方などは、ぜひ一度お試し下さいませ。

乱視用レンズは目とのフィット状態が重要です。その為、ご希望に添えない可能性もありますが、実際に付けてみなないことには分かりませんので、お気軽にご相談下さい。

ワンデーアキュビューの製造範囲は縮小傾向です…

もう10年以上も、使い捨てコンタクトといえば・・・?

「ワンデーアキュビュー」
ジョンソン&ジョンソン ワンデーアキュビュー

 

 

 

といった具合に、日本では一般の方にも認知度の極めて高い製品でした。

 

着け心地のよさ、視力の出やすさをとっても、
非常に好評だったものです。

しかし、ワンデーアキュビューは、その後【ワンデーアキュビューモイスト】という乾きにくいレンズに改良され、数年前から【ワンデーアキュビュートゥルーアイ】という酸素透過性抜群のシリコーンハイドロゲルレンズも登場しました。

その結果、長年にわたって市場に君臨してきた元祖「ワンデーアキュビュー」は、まずは規格の縮小がおこなわれ、A子もですが、ベースカーブ8.5という使用中のデータのものが製造中止になりました。

眼科側からすると、なるべくは新しくでた製品のほうが、様々なデザイン技術が施され快適に使える様に改良されたとは思いますが、慣れ親しんだレンズがなくなるのは、ちょっと残念な気持ちもあります。

しかし、目にとって負担の少ない製品が沢山出てきているので、さらに快適な生活が送れるようなものを見つけられるようにしたいですね!

その他、多種メーカーからも様々出ていますので、処方・着け試しされたい方はご相談ください。

メガネやコンタクトが特注品になる方へ。

旭化成アイミー社のコンタクトレンズは、趣向を凝らした製品が
たくさん作られています。

昨年の秋くらいから、新工場へ移るということで
一部データの製品の納期が遅れていましたが、
またさらに納期が未定になると連絡がきています。

強度の近視、遠視、乱視をお持ちの方。
遠近両用や、ハード乱視用など、
またはこのメーカーのこの製品しか目に合わない!!
そういった製品を使われている方は要注意です。

「紛失した!」「割れた!」等のトラブルがあった際に、
新しい製品が届くまでに1ヶ月超の時間がかかる可能性が
高くなっているようです。

そろそろ、レンズを新調しないと・・とか、
スペアを携帯したほうが良いかな?!など
お考えの方は、早めに準備したほうがよさそうですね。

また、他メーカーからも
様々な特長をもった製品がでていますので、
一度も種類を変えずにやってきた!という方も
他のコンタクトを試すことによって
さらに快適な視界を手に入れることができるかもしれません。

いずれにしても、アイミー社の特注品を使っている方は
ご注意を・・・。

花粉の時期こそ、メルスプランの活用を!

船橋も昨日からの大雪で、電車やバスでの移動をはじめ
道路を歩くのも一苦労です。

こんな日だけは、一時花粉症の症状が落ち着いている・・というのも
皮肉なものです。

さて、さくら眼科では、メニコン社のメルスプラン対応レンズを処方をしてます。

花粉の季節には、是非ご活用いただきたいプランです。

花粉が付着しているコンタクトレンズは、洗っても完全に落としきる!!
というのは、難しいものです。

花粉などの汚れが落としきれていないまま、またそのレンズを目にいれる・・結果、
→アレルギーの原因となる物質を自ら目に入れてしまい、かゆみや炎症を起こす。

という悪循環に陥ります。

そういった時には、メルスプランに入っていると
ハードコンタクトレンズなどを始めとした、通年性のものは
真新しいコンタクトレンズに ”汚れ交換の保証” として、
取替えができます。

また、2週間などの定期交換タイプは
14日まで無理して使用せず、期日より少し早めに新しいものと交換します。

コンタクトレンズの消耗枚数は増えますが、
何箱受け取っても月額の費用に含まれるものとされますので、
課金請求がありません。

目の状態を考えて利用できますね。

ワンデータイプに関しましても、同じく使用箱数に応じての課金はありませんので、
コストがかかるワンデー使用者にも、安心です。

メルスプランメルスプランの詳しい内容はこちらです。

 

 

 

 

すでにメルスプランにご契約されている方も、これから検討中という方も
この季節にはお勧めです。

お願いっ!メガネを使ってください。

「メガネ、私は嫌いなんです。」

「メガネ、一つも持っていません。」

あらっ?!

毎日どうやって、生活しているのかと疑問に思うと
起床したらすぐにコンタクトレンズをつけ、
夜は寝る前まで外さない・・・。そんな患者さんがいらっしゃいます。

メガネは視覚的に好きではないとか、鼻や耳が煩わしいなど
様々な思いはあるようですが、
せめて帰宅したらメガネを使いませんか?!

 

 

 

 

コンタクトレンズは、本来目の中にあるべきものではありません。
従来の目にとっては異物であり、邪魔なものなのです。
目は”呼吸”をしていますので、コンタクトレンズは目にいき渡るはずの
酸素供給を妨害しています。

そのため、不必要に長時間コンタクトレンズをつけていると
酸素不足により、目が充血し・疲れやすくなる・目の細胞がだんだんと弱っていく・・
など、一生使う大事な目を痛めつけることになるのです。

今日、無理してレンズをつけたから明日どうなるというわけではありませんが、
年月をかけてダメージは蓄積されていきます。

ドクターストップがかかる前に、是非ご自身の目を労わってあげてください。

気をつけないと、気がついた時には
コンタクトレンズを着けられない目になっているかもしれません。
ご注意を・・。

使い捨てコンタクトレンズを、たま~に使う方へ。

コンタクトレンズを初めて使うことになったとき、
先生から色々な諸注意事項も一緒にお聞きになられたと思います。

レンズを着けたり外したり、洗浄したりと
必要不可欠なことについては慣れるうちに習得されていくかと思いますが、

【コンタクトレンズを着けている時間】

について、詳しく覚えている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

 

初コンタクトとなり、初日の装用時間は6時間程度。
2日目は8時間程度・・3日目は10時間程度などというように
すこしずつコンタクトを目に慣らせていく・・・ということをした記憶が
きっとあるとはずと思います。

毎日、必ず使う!という方には終日使用しても問題ないのですが、
メガネなどとの併用で、たま~にコンタクトレンズにするという方。
着けている時間に要注意です。

たまにしかコンタクトレンズを使用しない方は
取扱い説明書をよーーーく、見てください。

コンタクトレンズを中断した場合の再開方法について
しっかりと書かれているのです。

基本は
●1週間未満なら8~10時間程度
●1週間以上~1ヶ月程度、6~8時間程度
●それ以上は再検査の上、6時間未満よりスタート

といった具合に記載があるはずです。
(最近ではレンズの性能差が最近では大きく出てきたので
一概には言えない部分もありますが;)

ですので、コンタクトレンズを週末だけとか1ヶ月に数回程度の使用頻度の方は
極めて短い時間帯でコンタクトレンズを使用する!と
是非、覚えてください。

急にコンタクトレンズが目にかぶさると
まずは角膜の酸素供給不足が懸念されます。
目が充血したり、眼痛などが起こる原因にもなります。

目に大きな負担をかけすぎないよう、上手に使っていくようにしましょう!

何故、ソフトコンタクトレンズをすると目が乾くの?

とある統計で、コンタクトレンズ使用者の約40%超が
ドライアイと診断されています。
また、ソフトコンタクトレンズにおいては80%以上が
目の乾燥感を訴えると報告もあるほどです。

通常ソフトコンタクトレンズは、コンタクトレンズ表面の水分が
蒸発しやすいとされています。

”目”の表面にはムチンがあり、これが目の表面に涙をためておく役割を果たします。
しかし、コンタクトレンズの表面は、この作用がありませんので
その部分だけ、涙の量が薄く不安定になります。

そのため、涙を保持出来ず乾燥する
という自覚症状が出るのです。

なるべく、ソフトコンタクトレンズは時間を短くして使用して
上手に眼鏡を併用することです。

 

また、ソフトコンタクトレンズは
「シリコーンハイドロゲル素材」の製品を使用すると
従来のソフトコンタクトレンズよりは
乾燥感の軽減につながるでしょう。

ほかにもプロクリアワンデー(ワンデーアクエアプロシー)は、
アメリカFDA※において、コンタクトレンズ装用中のドライアイ症状を
緩和する働きがあることが認定されています。

ソフトコンタクトレンズにも利点はありますので、
賢く使っていきましょう!

(※アメリカFDA=食品医薬品局)

ワンデータイプを1日に何枚使いますか?

使い捨てコンタクトレンズ→ ワンデータイプのコンタクトレンズのことをさします。

ワンデータイプということなので、
1日のうちに何回でも着けたり外したりということができそうですが
それは違います。

1回の使い切りになりますので、
朝着けたレンズを昼寝をするので外した!という場合
そのレンズは捨てます。

え?!勿体ない気がする!!と
思えますが、目の安全のために捨てて下さい。

そして、箱から真新しいコンタクトレンズを取り出して使います。

 

通常、ワンデータイプのコンタクトレンズは30枚入りです。
1日につき1枚ずつレンズを消耗する方にとっては
約1カ月分となりますが、
途中で外したりするという方の場合、
半月分にしかならない。ということも起こります。
1日に2枚ずつ消耗する方の場合、単純に2倍の料金がかかります。

 

このように、消耗の枚数が多ければ多いほど、
ワンデータイプは経済的負担が増えます。
そう考えると、定期交換タイプ(2ウィーク、1マンスタイプなど)に
種別変更を・・と考えたくなりますが
アレルギー症状などがあり、ワンデータイプしか使用許可がおりない
ような患者さんも沢山いらっしゃいます。
そういった患者さんには、メニコン社が提供している
「メルスプラン」をお勧めしています。

メニコン_メルスプラン

 

 

 

 

メルスプランの場合、「月額の費用」になります。

月々両目分で¥4,620なので、1箱あたり¥2,310です。
1日に2枚ずつ消耗する方なら1箱あたり¥1,155です。

使用した箱数に関係なく、月額の費用は一定なので
レンズの消耗枚数が多いほどお得になるという画期的プランです。

単純に考えたら、1ヶ月に2箱受け取っても
4箱受け取っても、6箱受け取ってもレンズ使用者の負担金は
変わらないということです。

ドライアイなどで、レンズが1日もたずに曇ってしまう!!
そういった私たちミドルエイジにも、良心的な価格設定だと思われます。

ワンデータイプでコスト的な負担を軽減したい、という方は
検討してみると良いでしょう。

どんどん近視が進むが、メガネやコンタクトレンズは作れるのか。

最近、目が悪くなった。いわゆる近視が進行してしまって、遠くのものが見えにくい。さらには両親も強度の近視で、遺伝的に考えるとまだまだ進行の可能性が高い。

ところで、現在使用中の使い捨てコンタクトレンズ。「これ以上、近視が進んだら種類を変えないといけません」「度数の製造範囲を超えてしまいます」こんなことを眼科で言われるとちょっと驚きますよね。近視が進行していくにつれて不安になり 「コンタクトレンズの度数ってどこまで製造れているの?」という質問したくなる気持ちもわかります。

通常の使い捨てコンタクトレンズでは、近視の場合「-10.00」という度数がひとつの区切りにしているメーカーが多いようです。また、メガネにおいても度が強くなればなるほど厚みが増して掛けることが困難になるケースが多く、よほど慣れた方でなければ-10.00程度までが無難なところです。メガネに関しては度数はオーターで作ることができますが、使い捨てコンタクトレンズの場合は作り置き品になります。あまりユーザーが少ない度数は製造もされないことが多いようです。

比較的ハイパワーを製造をしているのはシード社のピュアシリーズです。ワンデータイプ、2ウィークタイプともに現在では「-16.00」が最高のようです。

 

 

 

 

ついで、メニコン社の2ウィークプレミオで、「-13.00」ジョンソン&ジョンソン社のアキュビューシリーズで、「-12.00」。これをまだまだ度数の製造があると安心するか、危機感として考えるか。いかがでしょうか。