日本では、バイオフィニティは2週間タイプのコンタクトレンズなのです。

「現在このパッケージのコンタクトレンズを使っています」と、患者様が取り出されたのはクーパービジョン社の「バイオフイニティ」。

シリコーンハイドロゲル素材なので酸素透過性も高く、潤い効果も高い製品の1つです。ところが、パッケージの絵柄そのものは変わらないのですが文字部分の表記をよく見てみると「Monthly replacement」と記載されています。直訳すれば、1ヶ月交換ですよね。

そうなのです。日本においてバイオフィニティは2週間の定期交換タイプのコンタクトレンズとして流通していますが、海外では1ヶ月の定期交換タイプで販売されているのです。

現在のネット通販の世界では簡単にこのレンズを入手することもできますし、海外出張とかで現地購入されて持っていらっしゃる方がいても不思議ではありません。

また製品スペックは全く一緒なのに日本では「2WEEK」、海外では「1MONTH」。このように使用方法が異なり販売されているのは認可の問題なのか、はたまた大人の事情(笑)なのかA子にはわかりませんが、日本で販売されているバイオフィニティは「2週間の定期交換タイプ」のコンタクトレンズなのです。

バイオフィニティ

日本のクーパービジョン社のサイトにもしっかりこのように書かれています。

「つけた瞬間がいい。14日目の夜もいい
安心と快適が高いレベルでつづく
シリコーンハイドロゲル2week」

そういった訳で、当院で処方したバイオフィニティは全て日本で購入されることを前提として処方しておりますので、お間違いないようお願いします。

華やかな印象になった「ワンデーピュアマルチステージ」

まだ高酸素透過性素材”シリコーンハイドロゲル”のレンズこそありませんが、様々な種類を製造されているシード社。この度、当院でも処方しています「ワンデーピュアマルチステージ(遠近両用)」のパッケージがリニューアルしました。

ワンデーピュアマルチステー確かに昔のと比べると、パッっと黄色く華やかな印象になりました!と思いきや、黄色ではなくゴールドだそうです(笑;)
ゴールドを基調とした色遣いを採用、製品のキャッチフレーズでもある“遠くも近くも見える贅沢” をイメージしたそうな。ともあれ、快適な視力矯正ができる製品の1つではありますので是非、レンズ自体もどんどん改良がなされていくと良いですね!

しばらくの間は、旧パッケージデザインと新しいのが混在するようですが”同じ”製品です★

メニコンフィットで、コンタクトレンズの汚れも疲れも軽減。

メニコンフィットコンタクトレンズを使用していて、目がゴロゴロしてきた。疲れる。乾く。このような症状を訴える患者さんは大変多くいらっしゃいます。

勿論、目そのものに異常があるときはレンズの使用を中止して点眼加療をしていただきたいのですが、炎症を起こす原因となる”汚れ”には化粧品などから引き起こされることも多いのです。

では、炎症が起きる前に何とか食い止めよう!という働きをしてくれるのが、

「装着液、メニコンフィット(メニコン社)」

なのです。
コンタクトレンズを目に装着する直前に、レンズの内面に垂らして使用します。そうすると、メニコンフィットの成分がレンズの表面に防護バリアを作るようなイメージで、とくに化粧品汚れなどをブロックしてくれる働きをしてくれるのです。自分では気がつかないうちに、アイシャドウとかマスカラの成分とかがパラパラと目に入ってしまっているときってあるのですよ。診察時にレンズに汚れが付いていますと先生から指摘されて外してもらうと、大抵化粧品などがくっついています。

さらにメニコンフィットのピンク色に注目すると、これはいわゆる”疲れ目”を軽減する成分が含まれていることを示します。

目薬にお世話になる前に、自己防衛という観点から装着液を使用してみるのも良いかと思われます。ハード・ソフトとレンズの種類を問わずに使用できるのも便利です。

コンタクトレンズの汚れ

コンタクトレンズによって起こる目の病気の原因の多くが、コンタクトレンズの汚れによるものです。
コンタクトレンズの汚れには種類があります。
空気中のほこりや手、指先などの汚れ、化粧品の汚れ、さらにはタバコの煙なども汚れの原因になります。今の時期は花粉も多く付着します。これらの身体の外からの汚れの他に、身体の中からの汚れもあります。涙などにも含まれているタンパク質や脂質、カルシウムなどがコンタクトレンズの表面に付着して汚れとなってしまいます。
汚れがレンズに付くとゴロゴロするなど装用感が悪くなったり、曇って見えにくくなったりします。特に化粧品には油を含むものが多いため曇りの原因となっています。落ちにくい化粧品はコンタクトレンズからも落ちにくいため注意が必要です。
汚れがひどいコンタクトレンズを使い続けていると重篤な眼障害を引き起こすことがあるため、コンタクトレンズのケアはしっかりと行うようにしましょう。自分が行っているケアをもう一度よく見直してみてください。面倒くさいと適当に扱っていて後で後悔しないためにも、毎日のケアをしっかりと行いましょう。

ワンデータイプにも遠近両用レンズがありますよ。

40歳を過ぎてくると、だんだんと老眼が始まってきます。まだ認知度は低いですが、ワンデータイプにも遠近両用コンタクトレンズが現在4社から発売されています。

遠近両用ワンデー◆ジョンソン&ジョンソン
ワンデーアキュビューモイストマルチフォーカル

◆クーパービジョン
プロクリアワンデーマルチフォーカル

◆日本アルコン
コンフォートプラスマルチフォーカル

◆シードコンタクトレンズ
ワンデーピュアマルチステージ

いずれも1回の使い捨て、ディスポーザブルタイプとなります。船橋でも花粉が飛び始めた時期ですから、普段のコンタクトレンズの調子が悪い。でもメガネも不便だというような時、臨時で活躍するのがこのワンデータイプのレンズです。

院内でも普段のコンタクトレンズの調子が悪いという際に、使い捨てがあるとお話をすると
「えっ、遠近両用でもワンデータイプがあるのですか」とご存じなかったという反応をされる患者様も多いのです。

メガネとの併用は勿論なのですが、目の状態や用途によってはワンデー使い捨てレンズのほうが助かるということもあります。是非、上手に活用してみてください。

メニコン2ウィーク遠近両用が終了となります。

新しい製品が増えれば、それまでの製品も終了するのは仕方のないことですが、2017年3月末で、メニコン社「2ウィーク遠近両用」の製造販売が終了となるそうです。

2ウィークメニコン遠近両用特に遠近両用など、まだまだ販売種類が少ない製品だと、次に目に合うレンズを探すのに苦労される方も少なくありません。ご使用中という方は早めに、他に合いそうなレンズを試してみることをお勧めします。

同社レンズでは、メニコン2ウィーク遠近両用に替わる製品として「2ウィークメニコンプレミオ遠近両用」があります。高酸素透過性のシリコーンハイドロゲル素材、老眼初期から後期まで度数の調節幅も大きく、目に合うのであればスペック的には全く問題はなさそうです。あとは見え方の満足感等がきちんと得られるか、にありそうです。

いずれにしても入手ができなくなる前にいろいろ試して、目に合う製品を見つけるようにしてみてください。

クリアデューファーストケア、すすぎ液は足りない?!

ヨードの消毒成分を用いたソフトコンタクトレンズケアの「クリアデューファーストケア」。オフテクス社から販売されており、消毒力の高さにも定評があります。

クリアデューところで、この製品。以前は同じような成分にて「ファーストケアEX」というネーミングで販売されていました。当時に利用していた患者様からは、消毒用の錠剤に対しすすぎ液が余って仕方ないという声を多く耳にしていたのですが、今度はクリアデューに変更してからはすすぎ液が足りないという事態が起きています。

どうやら、販売元のオフテクス社でも「すすぎ液の量を調整した」ようなのですが、まさかの減らしすぎとは困りものです。

すすぎ液の使用量は、使用者によってかなりの差が生じるのは確かです。使用方法の容量どおりに使えば、全く足りないということにはならないような気もしますが、ファーストケアEX時代の癖で惜しみなく使いすぎてしまうとすぐにすすぎ液が足りなくなってしまうのは、仕方ない事なのかもしれません。

ただし、すすぎ液に関してはクリアデューの場合は別売りが用意されているようですので上手に調整していくと良いでしょう。一番大切なのは、しっかりと消毒、洗浄がなされることにあります。

度数-0.25のコンタクトレンズは必要か。

コンタクトレンズの度数で一番近視の度が弱いので「ー0.25」という度数が製造されています。しかし、ワンデーアキュビューなども含めて、この度数自体を製造していないというメーカーの方が多いくらいなのです。

コンタクトレンズを着ける基本、近視の視力矯正を目的としたときにこの度数がぴったり合うという場合、この度数のレンズは絶対に必要かといわれると悩みます。

例えば今までの視力が1.0、最近は0.6くらいに低下してきてなんだかぼやけて見えるというくらいの単純な近視を矯正するために使用するのであれば、高い費用をかけて使う必要はあまりないと言えます。(ほとんどのメーカーが製造しないのも、あまりもニーズが無いからではないでしょうか)

しかし、次のような場合はいかがでしょうか。

老眼の調整によって結局はこの度数に辿り着いたとか、ハードレンズの異物感に耐えられずその下敷きとして使用するなどといった場合は別です。

特に老眼の調整を目的としてるのであればこの存在は大きいものと考えます。老眼にとっての「0.25」って、ホントに大事なのです。これがあるかないかでは、見え方のストレスがやはり全然違うという患者様は実際に多いのですよ。マニアックかもしれませんが、現在製造しているメーカーさんにはこのまま継続してほしいものです。

使用後のレンズケースはどうしてる?

コンタクトレンズの消毒や保存に使用するケース。毎日の手入れが終わって、レンズも目に装着完了☆スッキリ見えるようになった後、そのケースはどうしていますか?

洗浄の取り扱い説明書には、挿絵入りでどのように洗浄保存するのかという「コンタクトレンズを洗うこと」に重点をおいて書かれています。大変重要なことですので、当然のことなのですが、ケースの存在については小さな走り書き程度、すみっこにちょっこっと書いてあるだけという場合が多いのです。

コンタクトレンズとケース各メーカーや製品によって表現は様々ですが、まとめるとこんな感じでケースは手入れをしましょうと書いてあります。

1) レンズを取り出した後の液は再使用ができません。ケースに残った液を捨てます。

2) 水道の流水でケースの内と外側、そしてフタの部分も指でよくこすり洗いします。この際、洗剤などを使う必要はありません。(使用すると洗剤成分がレンズケースに残ってレンズに影響を与えてしまうことがあります。)

3) 洗浄したケースは本体、フタの部分も含めて完全に自然乾燥させます。綺麗に洗っても濡れたままでは雑菌が繁殖することがあります。

また、朝コンタクトレンズを装着して、すぐにケースを持って出掛けたい際はケースの自然乾燥の時間がとれないという方もいらっしゃると思います。そういった場合は、ケースを複数用意して前日の手入れ用のケースと外出用のケースを分けて使用するようにします。

レンズケースも1~2ヶ月毎に真新しいものと取替えるようにします。ほとんどの製品に、ケースはセットで付いていますので、液体ボトルを使い切るのと同じくらいのタイミングで使い捨てていきます。

せっかくレンズを綺麗に洗浄しても、ケースが原因で目に炎症を起こしていたら残念でなりませんから、ケースもしっかりと手入れをしましょう。

携帯に便利すぎるメニコンマジック

年末年始は旅行したり、実家に帰省したりと自宅以外で過ごされた方も多いと思います。外泊の際には、使用しているコンタクトレンズやそれに伴う洗浄剤やケースなども荷物に入れないといけないのですが、極めて荷物にならない!かさばらない!コンタクトレンズがあります。

メニコンマジック形状それはメニコン社より発売されている「メニコンマジック」です。

厚み約1mmのシートですので、持ち運ぶ際にはまったく邪魔になりません。ハードレンズとの併用の場合でも、表裏を見分けるのに慣れないから装着にモタモタしてしまうなんて心配もありません。さらに申し上げれば、目に触れる部分に手が触れませんので衛生面でも万全の状態で使用できるものなのです。

2ウィークなど、定期交換タイプを普段は使用している方でも、こういった休暇の際などに併用するとかなり便利です。

ただし、コンタクトレンズを外した後は【メガネ】は必ず必要です。メガネがお留守番なんてことにはなっていませんよね?!しっかりケースにいれて携帯してください☆