カラコン買うなら眼科へ。

とある少女が眼科に来た目的が「カラコンが欲しいから」。

アイコフレワンデーUV何かおかしいでしょうか。

A子としては、ちゃんと目のことを考えて来てくれているのねという高評価なのですが、いかがでしょうか。

確かにカラコンなんて目によくないから使うものではないという考えをお持ちの医師も沢山いらっしゃいますし、保護者の方もカラコンなんて子どもには使わせないほうが良いと思っている方の方が圧倒的に多いです。(事実、カラコンなんて使っても使わなくても良いものですからね)

しかし、眼科でカラコン欲しいなんて言ったら怒られそうって思われてしまうような対応が、反ってカラコンを使用するくらいの世代の眼科受診を遠ざけてしまっているのも問題ではないでしょうか。

今はカラコンを買おうと思えばインターネットでも薬局とかでも簡単に購入できます。定期検査も受けずに、使い方の指導も受けずに、無茶な使い方をして、その結果目を真っ赤にしてしまってはこちらのほうが危険です。

眼科で処方されるカラコンであれば、医療機器承認番号なる認可を必ずとっている安全性の高いものを勧められます。また、実際の目の状態からフィットするかどうか、視力の安定性などの検査も行い、どのように使用するのか(着脱、手入れの方法、定期検査について)などもしっかりと説明されます。

カラコンが欲しいのであれば、眼科に行きましょう。

マイデイトーリック(乱視用)を試してみましょう

日本初登場となった、シリコーンハイドロゲル(高酸素透過性)素材のワンデータイプ乱視用コンタクトレンズ。
その名も「マイデイトーリック」。眼科医からの評判も高いクーパービジョン社の製品です。
マイデイトーリック

乱視用コンタクトレンズを使用して困ることと言えば

*見え方を改善するにはハードレンズを勧められることが多いが、異物感に耐えられない

*ソフトの乱視用コンタクトでは、とにかく乾く。ブレがあまり改善しない。

*ハードレンズと比べると、酸素透過性もかなり低い。などが挙げられます。

これらの観点から比べると、マイデイトーリックは従来のソフトコンタクトレンズの乱視用より群を抜いて改善された存在となっています。

使いたいときだけ使える便利さもワンデータイプならではの良さです。もちろん紫外線(UV)カット効果もありますので屋外でのスポーツ時にも大活躍です。

まだ従来型素材のワンデー乱視用を利用している方は「マイデイトーリック」を試してみる価値は高いと思われます。

デイリーズトータルワンの秘密。

デイリーズトータルワン最近ではコマーシャルなどでもよく見かけるようになった「デイリーズトータルワン」。快適な着け心地が1日中続いた!という声も多く耳にするのは、そのハイスペックなレンズデータを見れば一目瞭然な感じです。

酸素透過率は、現時点は1dayディスポーザブルタイプのレンズではナンバー1「156Dk/L値」。シリコーンハイドロゲル素材です。そして、もうひとつ特記すべきは独自の「ウォーターグラディエントテクノロジー」によって、装着感の良さ保ったまま、さらに酸素透過性も保持したという点です。

トータルワン構造上の図のように、コンタクトレンズ内部はシリコーンハイドロゲル素材。しかし、この素材の良いところは酸素をよく通すという点にあり、素材的には固くて涙になじみにくいというものなのです。そのためコンタクトが固くて着け心地に悪いという結果につながってしまいます。

そこで、水分を多く含むレンズは着け心地の良さを出せる!!という従来型のソフトレンズにならい、従来の高含水成分の素材でシリコーンハイドロゲル素材をラッピングするような形をとったのがトータルワンなのです。目に触れる部分は柔らかく潤いが残るようになっていて、酸素透過性も妨げないという理想的な構造をしています。

目に上手くフィットすれば、快適さは右に出るものは今のところないでしょうか?!

ワンデーアイレリアルトーリック(UV)の乱視度数

当院でも問い合わせの多いワンデーアイレリアルトーリック(UV)ですが、乱視度数が、もうワンランク強いパワーも追加されています。

ワンデーアイレリアルトーリック(UV)現在、日本で取り扱いのある乱視用カラコンについてはシリンダー(乱視度数)が、-0.75という製造のみでしたが、UVカットつきにリニューアルと時を同じくして、乱視度数-1.25も登場しました。

乱視用カラコンでおしゃれをしたくて、結構インターネットなどで探していらっしゃるという方が当院では多いのですが、-0.75の乱視度数ではちょっと矯正力が足りずに処方ドロップアウトという方も少なくありません。

逆に-0.75の乱視度数で矯正できるようであれば、さほど乱視度数は強度ではないので、近視矯正のみでカバーできてしまえるようなケースも多い気がします。

乱視度数が足りなくて、諦めてしまった・・という方は再チャレンジをしても良いのかもしれません。ただし、軸度は180°のみです。

ハードコンタクトレンズユーザーが使いやすいワンデー。

普段はもちろんハードコンタクトレンズ。酸素も良く通すし乾燥感もソフトに比べれはかなり少ないし、何よりも視界がシャープでクリアです。

しかし、「ちょっと運動したいな」

というときにハードコンタクトレンズは大変不向きというのはご周知のとおりです。こういったケースでは一時的に使い捨てのワンデータイプを使用される方も多いのです。(ちなみに、使い捨てと名のつくレンズは全てソフトコンタクトレンズになります)

ただし、ハードレンズを普段使用している方にとってソフトレンズの「表裏を見分けること」や「サイズが大きくて水分を含むので装着しにくい」といった点は大変面倒なことなのです。いつもと勝手が違いすぎます。

ではこのような点を解決してくれるワンデーコンタクト。実は数年前からあるのです。

メニコンマジック形状それはメニコン社から発売されている「メニコンマジック」という製品です。

暑さ1mmのシート状に保存されていて、従来のような保存液が入ったブリスターにレンズが浮かんでいないのです。コンタクトレンズの内面(黒目と接触する面)が必ず下になって入ってるので、あの茶碗型のとがり具合で表裏の判別に悩む必要がありません。

メニコンマジック

また、眼科としては指がレンズの内面に触れにくく清潔な状態のレンズを目に入れることができるため衛生面の観点からも非常にクオリティの高いものです。

ハードコンタクトとの併用で一時的に使用するということであれば、酸素透過率の低さは装着時間の短さでカバーできそうです。

ワンデーアキュビューオアシスか、トゥルーアイか。

先日、ジョンソン&ジョンソン社から発売されたワンデーアキュビューオアシス。すでにシリコーンハイドロゲルレンズとしては同じタイプでワンデーアキュビュートゥルーアイもありますが、何が違うのか?という点はやはり気になります。

ワンデーアキュビューやモイストといったHEMA素材のコンタクトと比べれば、「酸素透過率」が格段に上がるという最大の利点があります。

1daytrueye
◆ワンデーアキュビュートゥルーアイ/酸素透過率(Dk/L値)118、含水率46%、サイズ14.2mm

 

1dayoasis

◆ワンデーアキュビューオアシス/酸素透過率(Dk/L値)121、含水率38%、サイズ14.3mm

 

レンズデータを比較してもちょこっとだけワンデーアキュビューオアシスの方が酸素を良く通して、乾燥しにくそうな感じに見えますが大した数値差には思えません。

ですが、ワンデーアキュビューオアシスは【生体模倣】テクノロジーを駆使して作られた点に大きな差があります。同社製品ページにあるとおり、<目の疲れの一因となる「乾燥感」「ぼやけ」「まばたきの際の摩擦」を軽減>する能力に長けるのです。

涙に含まれる「ムチン」。ムチンとは人間の涙に含まれる成分で、粘性を持っているため目の表面に涙を一定にいきわたらせるのを助ける働きがあります。このムチンを模倣した成分をレンズに密に組み込むことでレンズが涙と一体化し、このような快適な使用感を実現させています。

ただし、いつもながらの事ですが個人の眼に合うか否かは実際に眼科で検査をして使用してみないとわからない部分もあります。よく試してから使用するようにしましょう!

日本初☆高酸素透過性の乱視用ワンデー

乱視用のワンデーには、高酸素透過性「シリコーンハイドロゲル素材」のコンタクトレンズがありませんでした。

今までは近視用を使用していたのに、乱視の見え方が気になり始めた。でも、乱視用にしたら酸素透過率が数倍低下するレンズにしなくてはならない!困ったものだ・・・。って事が起きていました。

ですが、そんな事態がついに終結です♪
クーパービジョン社より「マイデイトーリック」が発売となりました。乱視用のワンデーコンタクトとしては日本初のシリコーンハイドロゲルで作られています。シリコーンハイドロゲル素材のレンズは、酸素を良く通し、乾燥しにくい!という画期的なものなのです。

ただでさえ乱視用コンタクトは乾くし、異物感も大きく感じられる方が多かったのでマイデイトーリック登場に拍手です。
マイデイトーリックしかも、近視・遠視用とおなじく嬉しいUVカット付です。あえてワンデーのシリコーンレンズがないから、2ウィークタイプで我慢していたという方もついに解放されますね!

先生の診察で目に異常がない状態であれば、院内で装着して試してみることができます。お気軽にスタッフ・院長にお申し出ください。

ハードコンタクトを使うメリット。

高酸素透過性ソフト、シリコーンハイドロゲル素材のレンズが誕生したにも関わらず、ハードコンタクトレンズを使用される方は、まだまだいらっしゃいます。

ハードコンタクトハードコンタクトのイメージって

  • 異物感が強い、慣れるまでに時間がかかる
  • レンズがずれやすい
  • 目にゴミが入るととても痛い

って感じですね。

確かにその通りなのですが、これに勝るよい点も沢山あります。

まずは【視力の矯正力】です。ソフトレンズでは矯正しきれないような乱視を矯正することが出来います。視界がクリアでシャープに感じられるという方が多いです。

次いで、【眼障害の早期発見】という点です。ちょっとゴミが入ったくらいでも痛いのです。目に傷があったりしたらとても装着はできません。目に傷や炎症が起こっていればすぐに痛い、という自覚症状が出るため、重症化する前に眼科を受診されるので早めの処置ができます。ソフトレンズ使用者の場合、重症化しないと目に傷があったりしても気がつかないケースもあるのです。

他にも、水道水が使えるのでソフトに比べれば手入れも気楽です。また、感染症のリスクもソフトに比べると大幅に低いのです。無くしたり度が変わったりなどがなければレンズの平均寿命は2年程度ですから、費用の面でも大きく家計を助けます。

カラコン使用の7ヶ条

ぱっと手軽にオシャレができるカラーコンタクトレンズ。若い女性を中心に使用者が多く、さらに近年はインターネットでの販売が主流になりつつあるため、高度管理医療機器とも呼ばれるものがいとも簡単に入手することが出来るのが現状です。

同じく比例するように誤った使用方法による眼障害が増加しているのも事実なのです。独立行政法人医薬品医療機器総合機構では、使用方法を必ず守って使用するよう呼びかけています。

【カラコン適正使用7ヶ条】

  1. 購入前は眼科に行こう
  2. 添付文書をよく読んで正しく使おう
  3. 装用時間(レンズを着ける時間)を守ろう
  4. 異常があったら、すぐに眼科へ行こう
  5. 友達との貸し借りはやめよう
  6. ケア用品を使ってケアしよう
  7. 定期検査は必ず受けよう

( ↓ カラーコンタクトの使用方法を動画付きで、わかりやすく教えてくれます。バナーをクリックすると独立行政法人医薬品医療機器総合機構のサイトへ移動します)
PMDAカラーコンタクトの使用者に多く見受けられるのは、

正しい使い方を教わっていない

という点にもあります。眼科を受診して、「使い方」「管理方法」「定期検査の意義」などを知らずに使っているという方も少なくありません。是非、この機会に使用方法を再確認してみてください。

また、夏休みなどを利用して眼科での定期健診を自主的に受けてみるというのもよい事です。自覚症状はなくても、目に傷が出来ていたり片目だけ視力が落ちているなど当人では気がつかないことが発見されるかもしれません。

初めてのコンタクトレンズ、眼科の所要時間はどのくらいかかる?

コンタクトレンズを試してみたい。どのくらい診察や検査に時間がかかるだろう?というお問い合わせをよくいただきます。

コンタクトレンズを外す診察や視力検査、コンタクトレンズの種類などの相談も含めて大体40分程度+αが目安です。プラスαというのは、ご自身での装着脱練習時間とお考えください。この装着練習の時間は本当に各個人によっての差が大きくなります。本当に早い方だと、目に着けられました。外せました。と、ほんの数分でできてしまう方もいらっしゃる一方で、目に触れられずに着脱が一人でできず苦戦、また明日練習にいらしてくださいとなる場合もあります。

この後、何時から予定がある!とか、急がないと・・、と思えば思うほど焦ってしまって上手くできないという方もいらっしゃいました。出来る限りゆっくり落ち着いて装着脱の練習ができる時間と心のゆとりを持ってご来院いただくほうが無難です。

また、受付時間ギリギリに来院されますと、診療終了時間までに装着脱練習が終了しなかった場合はそこで中断となり、後日に再来院していただき練習の再開となりますので、時間には余裕をもっていらしてくださいね!