最近、電車の広告で見かけるマイデイ。

A子、通勤には電車を利用していますが、最近はクーパービジョン社の新製品マイデイの広告を見かけるようになりました。

マイデイこんな感じのポスターが壁に貼ってあります。

今年3月の発売と同時に、当院でも処方を開始した製品の1つです。酸素透過率の高さを誇るシリコーンハイドロゲル素材。紫外線カット効果もついている、ワンデータイプのコンタクトレンズです。

広告のキャッチのとおり、シリコーンハイドロゲル素材なのにホントに「やわらかい」のが特長なのです。この素材の製品ってほんとに固い感じで、いままでのHEMA素材のレンズと比べると全く違う手触りと着け心地でした。ですが、マイデイはそれを払拭するかのようなやわらかさがあります。酸素透過率は惜しいけど、着け心地になれなくてHEMA素材のレンズに戻されてしまった方はお試ししてみる価値が大いにあると思われます。

ただし、日本人の平均的な眼球カーブよりレンズカーブがきつめに出来ているので、目のフィット状態もあわせて眼科で確認しましょう。

ワンデーアイレリアルトーリック、ガイドマークを合わせていますか?

ワンデーアイレリアルトーリック

いわずと知られた国内初の乱視用サークルレンズです。当院にも処方希望の方が多く来院されています。さらにこのレンズはUVカットをプラスし、

ワンデーアイレリアルUVトーリック

にバージョンアップされています。こういったレンズを希望される方は美容意識も強いので、紫外線カット効果は大歓迎されている様子です。

そして、このレンズを使用するにあたって是非とも装着時に見ていただきたいものがあります。

それは乱視用レンズに必ず存在する「ガイドマーク」です。ソフトにて乱視矯正をする場合、レンズに様々なデザインを施すのですが、その1つにダブルスラブオフ製法があります。これはレンズの上下の部分を薄くして、上下まぶたで挟み込むようにレンズを安定させる方法です。

ただ、肉眼でどこがダブルスラブオフになっているかなんて見つけることは困難。そこで、目印となるガイドマークをつけているのです。ガイドマークを所定の左右の位置にして装着するとしっかりとまぶたに挟み込まれるようにレンズをのせることができるという訳です。
ワンデーアイレリアルUVトーリックしかし、サークルレンズなのでそのガイドのマークが色部分に埋もれて何とも見えにくい・・・。若い方なら大丈夫なのかと思いきや、見えにくいのでひとまず着けて見えなかったら1/4回転させるというお話も・・・。

何とかならないものなのでしょうか?!

【医療承認番号】22400BZX00422000
株式会社アイレ

バイオフィニティ度数-20.00

2週間の定期交換タイプのコンタクトレンズにバイオフィニティという製品があります。酸素透過率抜群のシリコーンハイドロゲル素材、親水性に優れるものです。

さらに、特記すべきは近視の度数の製造範囲にあります。通常は-10.00程度までの製造範囲となりすが、バイオフィニティはその倍の-20.00という度数まであります。

バイオフィニティXRこのような最強度の近視の場合は、ハードコンタクトレンズを特注で作るという方も多くいらっしゃいますが、なかなか異物感に慣れずに困っている・・。また、メガネではこんな度数だと掛けていることもできない!という状態かもしれません。こういった不具合や不便を感じているのであれば、快適な視力矯正のためにバイオフィニティを試してみることもお勧めしています。

消毒や洗浄をしっかり行えば、ソフトレンズであっても感染症を恐れすぎる必要はありません。視力がどの程度まで出るか、装着感などは当院で試すことができますので強度の近視で矯正方法を悩んでいるという方はお気軽にご相談ください。

2ウィークプレミオ遠近両用、メルスプランでも使用できます。

プレミオ遠近両用使用感はもちろん、見え方にも高評価な声が多いメニコン社のプレミオ遠近両用コンタクトレンズ。もちろん、メルスプランでも利用が可能です。

遠近両用コンタクトレンズは一般的な価格から考えても、普通のコンタクトレンズよりもコストがかかります。中でも、シリコーンハイドロゲル素材(高酸素透過性)レンズは、どの販売店さんでの取り扱いを見ても販売価格は高価です。

メルスプランですが、メルスプランであれば月々の定額性になるのでかなり利用しやすいものとなります。会費は月々両眼で2,400円+税です。仮に途中ででレンズが汚れたり、破れたりしてレンズの消耗枚数が増えても課金がありません。さらに、遠近両用コンタクトは微妙な度数の調整が結構頻繁にしたくなったりという方も多いのです。そういった点も含めると、使用する箱数に対する課金がないのは大変助かるものです。

また、実際に目に合うかどうかもメルスプランレンズ無料体験で確認することもできます。当院でも処方取り扱いをしていますので、遠近両用を考えているという方はお気軽にご相談ください。

カーブがズレズレでも自覚症状がない?!

初診で現在使用しているのと同じコンタクトレンズを処方してほしい!というご要望の患者さんがいらっしゃいます。状態をお聞きすると、見えにくいなどといった不調は全く無し。視力も問題なく出ているようです。使っているレンズのデータもスマホで撮影してきたので間違いないとのこと。

ところが・・・。

ソフトコンタクト使用者本人も全く違和感すら覚えず、ずっと使っていたコンタクトレンズが残念なことになっていることがあります。

レンズのカーブが合っていなくて、「えっ?!レンズがズレる感じはしませんか??」と、思わず質問をしてしまうことが多々あります。

確かに使い捨てコンタクトレンズの場合、レンズのベースカーブと呼ばれるデータは多いものでも3種程度。ほとんどが1種~2種になっているので大抵の方の目にフィットすると見込まれて作られています。しかし、極端に目のカーブがきつい方や緩やかな方が誤った選択をされてしまわれていることがあります。

誤りの原因としては、インターネットで購入したというケースが大多数です。度数は一般の方でも結構気にされる方も多いようですが、ベースカーブというデータは見落とされがちです。これが合っていないと見え方だけではない不調をきたすことになるのですが、使い捨てレンズがソフトコンタクトであるということもあり、我慢できないほどの痛みや不調と感じない方もいるようです。レンズがずれていても、もともとコンタクトってこんなもんだと思っていました~。と仰る方も・・。

目に装着して、ひとまず不便ないからOK!という自己判断が角膜に大きな傷跡を残しかねませんのでご注意を!

コンタクトレンズケア用品、開封後の期限は?

花粉の季節等、いつも使用している2週間の定期交換コンタクトからワンデータイプへ種別を変えて利用される方を多くお見受けします。こんなとき、2週間用コンタクトで使用していたケア用品ってどうされていますか?使い切ってからワンデーへ切り替えるのか、途中でフタをしたまま放置でしょうか・・?
オプティフリープラス

以下は各社のホームページに掲載されている内容で、開封後はどのくらい使用できるのかというQ&Aへの返答です。

●アルコン社 オプティ・フリープラス・・・開封してから1か月を目安に使い切ることをお勧めしています。

●エイエムオージャパン社 コンプリートダブルモイスト・・・開封後1ヵ月を目安にお使いください。開封1ヵ月を過ぎた時点から使えなくなるわけではありませんが、大切な目の安全を確保するために、開封後1ヵ月以内に使用することをおすすめします。

●オフテクス社 バイオクレンワン・・・開封後は1~2ヶ月以内を目安に使用してください。

●シード社 シードゥソフトケア ピュア・・・開封してから1か月を目安に使い切ることをお勧めしています

●ボシュロム社 レニュー(シリーズ)・・・開封してから1カ月を目安に使い切ることをおすすめしています。

●メニコン社 エピカコールドアクアモア・・・開封後は1ヵ月を目安にご使用ください。

ざっと見ると、どの製品も開封したら1ヶ月を目安に使い切りということがわかります。
という事は、ケアのボトルを開封したら余っていても1ヶ月過ぎたら捨てて新しい液を使用することになります。また、開封から1ヶ月以上経過したものは液の消毒力低下が報告されています。商品によっては開封後2週間で消毒力の低下が報告されているものもあるようですので、「使えそうじゃない?!」っていう自己判断は大変危険です。勿体無いより、目の安全を優先しましょう。ちなみに、未開封の状態であればボトルに記載されている使用期限を参考にしてください。

汚れがスッキリ落とせるバイオクレンミクロン

2週間の定期交換タイプのコンタクトレンズを使用していて、開封日に化粧品の汚れがついてしまったらどうしますか?!ワンデータイプなら、新しいの使おう!と思えますが、2週間のレンズだと、なんとか洗って使いなおせないかな・・。と無理されてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日常の洗浄保存液でこすり洗いしても、なかなか化粧品の汚れは落ちません。

バイオクレンミクロンこういった場合は、オフテクス社から発売されている「バイオクレンミクロン」で洗ってみます。ソフトレンズにも使用可能です。ポリマー系の微粒子が優しくレンズの表面から汚れを取り除いてくれます。微粒子なので、指でこすり洗いしている感覚もわかりやすいです。よくこすり洗いをしたら、すすぎ液で綺麗にすすぎます。しかしこれでも、ラメなどがレンズ表面に吸着して取れないというときは潔く諦めましょう!レンズのコスト的には何とかしたいところですが、汚れたレンズを無理して使用して眼病を発症してしまったら、反って治療費や薬代が発生し本末転倒です。

ちなみに化粧品に限らず、目の中にはコンタクトレンズにとっては汚れでしかないタンパク質や脂質、カルシウム、ムチンなどの成分が存在しています。これらの汚れに対しても、バイオクレンミクロンは高い洗浄効果を発揮してくれます。ハードレンズにも使用できます(※特殊な表面加工のあるレンズには使用不可)

ケースも除菌できる!O2セプトはやはり優れもの。

ハードコンタクトレンズ用の洗浄液「O2セプト」。オフテクス社より発売されています。ケア用品というのは各種メーカーより様々な製品が流通していますが、「どれがいいの?!」と考えてしまうのであれば、O2セプトはお勧めです。

O2セプトO2セプトの特長として、ポピドンヨードが配合されています。除菌効果に優れるのは特筆すべき点です。レンズの汚れは勿論、怠りがちな”レンズケース”までキレイにしてくれます。ハードレンズ用のケースって、フタやケースの内側を洗うのって結構手間がかかるのですが、O2セプトならこれら全部が除菌できます。

ハードレンズそのものは、ちゃんと洗わなきゃ!と心掛けている方でも、ケースを見てみると・・・。前回、いつケースは交換されたのカシラ・・;と思われるような事もしばしば。ソフトレンズほどの感染症のリスクがあるわけではありませんが、感染リスクがゼロではないのです。ケースも清潔しないと大切な目が炎症を起こしてしまいますよ!

ちなみに、ポピドンヨードはうがい薬や手術時の消毒にも使用され、人体には低刺激とされています。ですが、これにアレルギーがあるという方は使用を控えてくださいね。アレルギーあるのかどうか調べと事がないという方、「生活においてヨウ素を多く含む海藻類(わかめ等)を食べて問題無い方は、特に問題なくお使いいただけると考えられます。」とメーカーさんは発表しています。

ソフトコンタクトレンズのケアについて

新生活のスタートに向けて、3月は初めてコンタクトレンズに挑戦したい!という方が多く来院されていました。
最初はケアの必要のないワンデータイプのコンタクトレンズで、慣れてきたらコストの面も考えて2ウィークタイプのコンタクトレンズにしたい…という方も多いと思います。

レンズケアが必要なコンタクトレンズは、毎日のケアがとても重要になります。
レンズケアを怠るとレンズに汚れがたまり、装着した時にゴロゴロするなどの不快感が生じたり、それによって引き起こされる重篤な眼の病気になってしまいます。
改めて自分が使用しているケア用品の、正しい使用方法を確認しましょう。

使用している人も多い、マルチパーパスソリューションと呼ばれる、1つの液で洗浄・すすぎ・保存・消毒ができるケア用品。
このタイプのものは「こすり洗い」が非常に重要な工程になります。このこすり洗い、しっかり行えていない方多いと思います。こすり洗いはコンタクトレンズ両面とも、各20秒間程洗う必要があります。実際にこすって洗ってみると、20秒間て結構長いものです。これだけやってはじめて汚れがしっかりと落ちるのです。数回適当にこすって終わり…ではコンタクトレンズには汚れがたまってしまう一方です。
こすり洗いが必要なケア用品を使用している人は、今日から両面各20秒間ずつ…を目安にしっかりと洗浄をおこなうようにして下さい。

プロテオフは、緑のパッケージ「O2ケア」と組み合わせます。

メニコン社から出ているハードレンズ用ケアシステム。薬局薬店、スーパーやコンタクトレンズ販売店など様々な場所で見かける露出度の高い製品です。
抗菌アミノソラ

似たパッケージで色違いで3色。緑とピンクと水色のタイプがあります。微妙にこれらは成分や使用方法が異なります。ミルファ

対して、この酵素液のプロテオフ。これはタンパク酵素剤です。2液タイプに対応している「緑」のこのパッケージのO2ケアと組み合わせて使う必要があります。そして、ピンクや水色のパッケージの液に混ぜて使うことはありません。ピンクや水色のパッケージの「ミルファ」や「アミノソラ」はすでに酵素剤が混ざった1液タイプになっています。

O2ケア酵素剤の効果としては、プロテオフのように2液タイプの方が汚れ落ち効果は高いとされていますが、毎日液を垂らすのが大変・・という方には1液タイプが向いています。どちらのタイプの指で擦って汚れを落としますが、液剤の状態が緑のO2ケアの方が使いやすいという感想を持たれるユーザーの方が多いようです。毎日のケアで使用するものですので、使いやすいものを選択されると良いでしょう。