国産品の品質管理はやはり凄い!

1daypureうるおいプラス使い捨てコンタクトレンズには、いま各種メーカーが様々な商品を出しています。しかし、大量生産の陰で「不良品」なるものが混入されていることがあります。許容範囲などを調べる検査の中で、どうしても検品をすり抜けてしまうものもあるようで、使用者側も万が一不良品を発見した場合は、絶対に目に入れないように気を付ける必要があります。

ところで、国産品にこだわるA子独自の統計?!では、やはりシード社のワンデーピュアうるおいプラスが群を抜いて品質管理の徹底されていると思われます。国内での一貫生産と、何よりも”人間の目”による検品がなされている賜物でしょう!検査時の”人間の目”は、機械よりも厳しいというのは喜ばしいことです。

現在使用している製品からあまりにも不良品が出て困っている・・・という場合は、国産品のワンデーピュアうるおいプラスを試してみると良いでしょう。個人の目に合うかどうかというのは実際にレンズを着けて検査をしてみないとわかりませんが、製品そのものの不良品に出くわす確率は低下するはずです。

コンタクトレンズの装用時間

コンタクトレンズを着ける

コンタクトレンズを使用中の方、一日に何時間くらいコンタクトレンズをつけていますか?
コンタクトレンズの一日の装用時間は12時間くらいが理想と言われています。
しかし、コンタクトレンズ使用者の中の多くの方がこの装用時間を超えてしまっていると思われます。

角膜(黒目)には血管がないため、涙や空気中から酸素を取り入れていますが、コンタクトレンズで角膜を覆ってしまうと、目が酸素不足になってしまいます。一日の中で起きている間、最低4時間くらいは裸眼の状態でいることが理想的なのですが、日中コンタクトレンズで目を覆って、寝る直前に外してすぐ寝てしまう…という生活スタイルでは目が呼吸する時間が全くなくなってしまいます。
目が酸素不足になると目の抵抗力が弱まり、感染症を引き起こす原因になってしまったり、角膜の内部の細胞が減少してしまったりということが起こります。
この角膜内皮細胞というものはとても大切なもので角膜の呼吸や代謝を担っていたり、角膜の透明性を維持しているもので、一度減ってしまうと元には戻りません。あまりにも数が少なくなってしまうと将来、白内障の手術などが出来なくなってしまう可能性もあると言われています。

毎日の使用では帰宅したらできるだけすぐにコンタクトレンズを外し、できれば週に一日か二日はコンタクトレンズを使用しない日を作って目を休めてあげましょう。

メニコンMAお疲れ様でした。

メニコン社より発売されていたメニコンMAの販売が、2016年3月をもって終了することとなっています。1988年(昭和63年)に発売になって以来、長年愛用されてきたという方には残念なお知らせです。

近年は酸素透過率の高いシリコーンハイドロゲルレンズをはじめ、使い捨てや定期交換タイプのコンタクトレンズが主流となり、どのメーカーの製品でも従来型と呼ばれるソフトコンタクトは姿を消していっています。
MA
長きに渡ってユーザーが離れなかった理由として、「表裏」のマーキングが濃く鮮明に表示されていたという事が挙げられるのではないでしょうか。
右の写真のように、メニコン社のマークとベースカーブを表す数字が青い字で明確に記載されています。特に年配の方ですと、これを頼りに見分けているというお話もよく耳にします。

では、生産終了後はこういった明確なマーキングがあるものは?!というと、マーキングというよりは形自体が裏返しだと変形するという形状で作られたコンタクトが出てきています。

例えば同社の2ウィークアテンションは表裏が一目瞭然です。マーキングを見ずとも判別が可能です。酸素透過率以外の利点を重要視してMAを選択されていたということであれば、今後の参考になさってみてください。

ただし、酸素透過性の高い製品が目に合うようであれば、そちらを使用する方がやはり目の負担を考えると適切です。そして長年活躍してくれたMAにはお疲れ様でした☆と言ってあげたいところです。

ハードコンタクトレンズの取り換え。

ハードコンタクトレンズの寿命は一般的には1年半~2年くらいと言われていますが、最近の酸素透過性の高いレンズはもっと短い期間で汚れ等が付着して寿命になってしまうケースが多いのです。

ハードコンタクトレンズ花粉症を訴える患者さんが増えるこの季節ですと、いつもは調子がよいのに急に違和感やゴロゴロ感が出始めた・・!という方は、レンズに付着した汚れのせいかもしれません。

ある程度は花粉などを落とせるクリーナーなどを併用すると症状が改善することもありますが、絶えず飛び続ける花粉などのアレルゲンに対してはあまり有効とはいえません。アレルギー症状が落ち着くまではメガネを上手く併用することも大切です。

また、無理して使用していたハードレンズをそろそろ取り換える目安と考えても良いのかもしれません。

目の疲れやすい人が選ぶ2ウィークデュオ

現代人にとっては目の疲れというのはどの方にも起こりうる症状の一つです。遠近両用となると、老眼が始まった方に使用されるものとされますが若い方が使う際にはどうもネーミングが気になる・・・という方もいらっしゃいます。

2ウィークデュオですが、パソコン作業やスマホを含め手が届く範囲の距離を見ることが増え、目の調節力を酷使しながら生活をされているという患者さんも多いのです。近くの距離を見続けることは、自律神経がうまく働かなくなることもあり身体に様々な影響を及ぼします。目の疲れのほかにも、頭痛や肩こり、ひどいときは吐き気までという事もあります。

PCメガネはいかがとお勧めはするも、仕事中だけはコンタクトレンズだという方もやはりいらっしゃるので、そういった場合はメニコン社より「2ウィークデュオ」という製品があることをご紹介しています。
2WEEKデュオ
遠くの見え方はそのまま、手元にピントを合わせるときの手助けをしてくれるような見え方を実現しています。

実際に使用してみると、見え方そのものは変わりません。しかし、夕方以降の”目の疲れ具合”という点ではいつもより楽になるはずです。

パソコンに向き合う社会人の方はもちろんですが、受験勉強をされている学生の方にも使っていただけるものと考えます。

マルチフォーカルとバイフォーカル。どちらの遠近両用が良い?

遠近両用コンタクトレンズには、その名称に「1day○○○マルチフォーカル」とか、「2week○○○バイフォーカル」ってネーミングの製品が多いと思います。どちらも遠近両用コンタクトレンズには変わりないのですが、レンズに入っている度数の分布具合に大きな差があります。そのため、物の見え方にずいぶんと違いが出ます。

マルチフォーカル上の図は、プレミオ遠近両用のマルチフォーカルデザインの度数分布図になります。マルチフォーカルとネーミングが付いているものは、緩やかに遠く~近くを見る度数に変移していくつくりで、焦点が多数あるといった構造になっています。視線を遠くから近く(逆も)へ動かしたときにスムーズに視界が切り替わります。また、遠とも近ともとれないくらいのいわゆる中間距離を見せるのが得意なのです。

しかし、どちらか一点となると話は別です。長時間の細かい手作業などをする際に使うと考えると非常に満足感に欠けると言われます。そのため遠くも近くも、まぁまぁ・・な見え方と思われる患者さんは多いです。日常生活に必要ないわゆる生活視力(0.7~0.8くらい、手元は新聞が読めるくらい)が確保できるという点に重点が当てられています。

対してバイフォーカルのレンズは遠くと近くの2点、焦点があるようなつくりになっています。そのため、遠くなら遠く、近くなら近くという1点を見た時ではマルチフォーカルタイプに比べて見え方の満足感は高いとされています。下の図がプレミオ遠近両用を例にしたバイフォーカルタイプのつくりです。
バイフォーカルしかし、遠く~近く(逆も)といった視線を変えたときや中間程度の距離が非常に見えにくいと感じられます。ですので、一点を見ることの多い事務作業などをされる場合にはこちらを選択するほうが楽になることが多いです。車の運転は慣れれば問題ないとは言われますが、最近ではカーナビの画面を一瞬見て、すぐに前方を見ることが多いので注意が必要です。

老眼が進むほど、0.25の度数が大切。

通常コンタクトレンズの度数は0.25刻みで製造されています。度なしを「0」とすると、近視の場合ならば -0.25 → -0.50 → -0.75 → -1.00 → -1.25というように-0.25ずつ度数が増えていきます。しかし、-6.00を超えたあたりから0.50刻みになってしまうコンタクトレンズが多く存在します。確かに強度近視であれば、-0.25くらい度が強くなって、何が変わるのだろうか。ほとんど見え方が変わらないと、視力検査をしていてもお答えいただく方が多いのは事実です。

しかし、老眼が進んできた世代にとっては、この「0.25」の重要性が改めて実感できるのです。遠近両用コンタクトの構造は単焦点のレンズとは一味違うものになっているため、遠くを見るときにはあまり見え方が変わらなくても、手元の視力を改善するために調整する「0.25」の度数には非常にありがたみを感じるのです。

近年は使い捨てコンタクトレンズが増え、以前のように受注製作をするようなことが大幅に減少しました。そのため、度が合わなかった場合でも「度数を調整」するのではなく、コンタクトレンズの種類まで変えないといけないといった事になります。

せめて遠近両用コンタクトレンズくらいは度数0.25刻みで作製してもニーズがあるのではないか思われます。

高評価を得ている遠近両用コンタクトってどれ?

遠近両用コンタクトを希望される患者さんから、「どの遠近両用コンタクトが一番良いですか?」とよく質問を受けます。ですが、目の状態や形状は十人十色。個人差があるので何を基準に「1番」とするかによっても回答が異なります。目に合わなければその方にとって良いコンタクトにはならないのです。

しかし、「どの遠近両用が一番売れているのですか?」と尋ねてこられた患者さんがいらっしゃいました。ワンデータイプの処方を希望とのこと。

購入される販売店によっても売れ筋の商品も違うでしょうし、処方する眼科側としてどうお答えしようかと思いましたが、直近でこんなデータがありました。

2015年(上半期)遠近両用コンタクトワンデー部門のシェア第1位は、クーパービジョン社「プロクリアワンデーマルチフォーカル」との結果が。全体の44.9%のシェアを獲得しているようです。
プロクリアワンデーマルチフォーカル
(※GfK LifeStyle Tracking Japanが販売実績を基に推計した市場規模データによる1日使い捨て遠近両用コンタクトレンズアイテム別販売金額・数量シェア)

という訳で、こちらの患者さんにお話をしたところ、プロクリアワンデーマルチフォーカルを試してみることになりました。(もちろん、目のデータが適合しそうであるということも確認済みです)
ちなみに、質問された理由は製品を選ぶ目安にされたかったそうです。より多くの方が使用できている製品を試しに選んでみるほうが、目に合う確率が高いのではないかと思ったそうです。

確かにいくらメーカー側が広告とかマーケティングに力を入れても、コンタクトレンズは目に合わなければ使い続けることはできませんからね。そういう意味で考えると、プロクリアワンデーマルチフォーカルってすごいのかも!

Pureシリーズに含まれる「アルギン酸」って何?

2weekPure酸素透過率こそはシリコーンハイドロゲル素材には敵いませんが、「国産」で尚且つ「うるおい」をウリにシード社のコンタクトレンズ「Pure」シリーズを愛用する方も多くいらっしゃいます。

一般的にソフトコンタクトレンズは、50%を境に高含水レンズと低含水レンズに分類されます。どちらが乾きにくいレンズなの?といえば、低含水レンズの方が乾燥感への耐性は高いものになります。

しかし「Pure」シリーズの含水率は58%。数値だけで見ると乾燥しやすい高含水レンズに分類されますが、ここで一工夫されたのがPureシリーズの特長です。

海藻,昆布,アルギン酸天然の「アルギン酸」を使用し、保湿力に差をつけています。アルギン酸は天然の保湿成分で、食品にも若布や昆布等の海藻類にも含まれていいます。レンズを手にとると、少しヌルっとする感じがするのはこの成分のためです。

さらに「両性イオン素材」を採用しているので、水分を引き寄せてレンズ表面の水分を蒸発させにくくさせているのです。

同社のFineシリーズともまた一味違った製品です。どうも目にしっくりとするコンタクトレンズがないか?とお考えなら、試してみてはいかがでしょうか。

ワンデーアキュビューモイスト乱視用は、遠視度数もあります☆

遠視でさらに乱視もある・・・!という方に、ワンデーアキュビューモイスト乱視用が合うかもしれません。

モイスト乱視ワンデーアキュビュー

もともと遠視の方は眼球が小さいので、目のカーブもきつめになっている方が多いのです。そのため、ワンデーアキュビューモイスト乱視用の持っている規格「ベースカーブ8.5」というものは大変重宝されます。

度数も+0.25~+4.00まで。乱視用度数も最大値-1.75まで入れることができます。軸度も180と90が製造されていて、幅広く対応が出来るようになっています。中程度の乱視であれば矯正が可能です。

素材もとても柔らかいので、乱視用レンズ特有のゴツゴツした感じが少ないと思われます。但し、実際のフィット状態や使い心地については個人差が出ます。先生の処方の下、ご使用ください。