カラコンには使用できないケア用品があります。

過酸化水素の力で消毒を行うAoセプトクリアケア、ほかにもコンセプトワンステップなどのソフトコンタクトレンズようのケア用品があります。これらは消毒力の高さはもちろん、手間いらずでご利用になられている方も多い製品の一つではないでしょうか。

AOセプトクリアケアコンセプトワンステップしかし、便利な一方でカラーコンタクトに使用される方は必ずお使いいただいているレンズが対応しているかどうかを確認する必要があります。

過酸化水素タイプのケア用品は、ケースの中に消毒剤などを混ぜると化学反応が起こります。対してカラーコンタクトレンズに含まれる着色料は金属であるため、消毒システムの反応がうまくいかず使えないという事が起きることがあります。

ケア用品のパッケージには、「カラーレンズを使用の方はご注意を~」といったような注意書きがなされていますが具体的な製品名までは記載されていない方が多いです。クリアケアを例に挙げると、2ウィークアキュビューディファインやメニコンReiには使えるけれども、2ウィークビューティや2ウィークパールには使用不可・・。といった具合に、製品によって着色部分が反応するか否かが異なるようです。

カラコンのパッケージを見てみると、この製品には過酸化水素を元にしたケアシステムは使用できません、という具合に記載しています。これもケア用品の商品名を名指しではなく、「クリアケア」が過酸化水素によるケアシステムであるということを見逃してしまうと困ったことになります。

ですので、カラーコンタクトを使用する方は双方を確認する必要があるのです。誤った使い方をすると、目に炎症や障害を起こす原因になりますのでご注意くださいね!

クリアケアにそのまま使えたユニザイム。

A子友人より、「ユニザイムがなーーーいっ!どこの店にもなーい!」と先日言われました。
ユニザイム
そもそもユニザイムとは、アルコン社(旧チバビジョン社)から発売されていたソフトコンタクトレンズ用のタンパク除去剤です。これがついに製造販売中止となり、店舗の在庫も売り切れてしまった頃・・というところでしょうか。

AOセプトクリアケアかつては同社からトリソフトやデュラカラーなど、さまざまなソフトコンタクトレンズが製造されていましたが、今や使い捨てコンタクトの時代となり、現在はエアオプティクスシリーズで定期交換タイプ、デイリーズシリーズでディスポーザブルタイプの製造となっています。

ディスポーザブルタイプはケア不要。そして定期交換タイプは、汚れが溜まってくる2週間とか1ヶ月でレンズを捨てて真新しいレンズにして使用していきます。タンパク除去の必要性も「絶対」から、「必要に応じて」とされるようになりました。さらにエアオプティクスシリーズに至っては、独自のプラズマコーティングにより「たんぱく質」の付着量が極めて少ないというものです。

そうすると、ケア用品というのは自社のレンズを元に製造される傾向があるので、タンパク除去剤は同社製品を使用するのであれば【不要】という判断になったのでしょう・・。

しかし、ユーザー側にとってはクリアケアに直接入れてタンパク除去ができるのは「ユニザイム」のみ。レンズそのものは、寿命がくるまで使えるようなタイプを使用している!というケースが多いのですね。

そうするとタンパク除去だけは別で用意する必要が出てきてとても不便な感じです。同社からはオプティフリーが販売されているので、「こすり洗い」ができるようであれば、たんぱく除去剤はデイリークリーナとの併用を案内しているようです。(ちなみにオプティフリーとクリアケアは併用できません。)

こすり洗いが苦手なのでクリアケアにしていた!ということであれば、コンセプトワンステップやファーストケアEXなどにシフトしていく他なさそうです。もしくは、これを機に使い捨てタイプなどに乗り換えるほうが、眼病を未然に防ぐ上では良いかもしれません。

ハードコンタクトは、専用のレンズケースを使いましょう!

「ハードコンタクトレンズが調子が悪いので、点検してもらえますか?」

そこで患者さんが取り出したケースは、ムム・・何と!平たい・・・・。これはソフトのレンズケースですと断言させていただきましょう。。。このような平たいタイプのものはソフトコンタクト用なのです。↓ ↓
ソフトコンタクトレンズケース
コンタクトレンズのケースにはハード用とソフト用がそれぞれあります。

これはレンズをそれぞれ良い状態で保管ができるということにも配慮があるのです。ソフトレンズをハードレンズ用のケースにしまうことはできませんが、逆は大きさ的に可能です。確かにハードコンタクトをソフトレンズ用のケースに入れることはできますが、傷がつきやすくなります。また、取り出しの際にレンズが割れたり変形する確率も高まります。

対して、ハードコンタクトを保管するケースはこのようにキャップにレンズが収まるようにフォルダー式になっているのです。洗浄後、水道水ですすぐときにも大活躍しますよね!
ハードコンタクトケースハードコンタクトケースbody
確かにコンタクトのケースという”くくり”で言えばどちらもケースですが、ハード用かソフト用かきちんと使い分けていただくと、結果的にはご自身のレンズのコンディションを良好に保つことにつながります。お心当たりのある方はすぐにお取替えくださいね!

コンタクトレンズに不良品?!

ソフトコンタクト使い捨てコンタクトレンズが主流になるにつれて、「不良品」なるものが報告されることが増えました。不良品の報告で多いのは、

  • レンズが2枚くっついて入っていた
  • 開けたときからレンズが欠けている、破れている
  • いつもと同じ度数をつけたのに視力が出ない
  • 保存液が蒸発してレンズが干からびていた
  • ブリスターの中にレンズが入ってない

といったものです。うっかり装着して、目に傷でもできたらとんでもないことです。A子はこういった仕事をしているので、”起こりうる事”という認識がありますが、一般の方ではビックリな出来事ですよね。

本来はあってはならないものなのですが、なかなか発生件数0にはならないのは事実です。また、不良品混入が1つ見つかると芋づる式に同じパッケージ内のレンズからさらに不良品が出てくることが多いのです。生産ライン上の不具合が原因といわれていますので、その前後で製造されたものは同じような不良品が混じる確率も上がると言われています。

現在、日本で販売されているコンタクトレンズはほとんどが海外生産です(台湾、アイルランドやアメリカなど)そのため、どうしても品質のチェックに見落としが多くなるのでしょうか・・・?!もし不良品を発見した場合ですが、絶対に目に着けずに購入した販売店や製造メーカーのフリーダイアルに問い合わせるなどして交換してもらいましょう。

ちなみに国内生産のレンズには、シード社のピュアシリーズとメニコン社のReiシリーズがあります。これらは個別の不良品報告についてはほとんど聞かないです。(というか、聞いたことあるかな?って考えてしまうくらいです)品質の信頼性では、やはり国産レンズが一番安心できそうです。

オペレーター24時間365日対応のレンズメーカー

日本アルコンといえば、目薬の製造メーカーでもありますが各種使い捨てコンタクトレンズも製造をしています。
エアオプティクスアクア
こちらのメーカーさん、感心すべき点があります。なんと使用中の同社のコンタクトレンズについてオペレーターの方と24時間365日の稼動体制で対応をされています。

レンズに対してのご質問やトラブルなど気になることがあれば、本当に「いつでも」ご相談できるのです!

【フリーダイアル】
0120-389-103

コンタクトレンズは高度管理医療機器のひとつで、取り扱いにはとても注意が必要なものです。病院でも救急指定を除いては、24時間体制で診療を行えるところはありません。

デイリーズトータルワンデイリーズアクア

アフターサービスがしっかりとしている製造メーカーのレンズを選択するのも、安全に使用する上では大切ですね!ワンデーではデイリーズシリーズ、2ウィークではエアオプティクスシリーズ。1マンスではEXアクアが発売販売されています。

ハードレンズ、慣れるまでにどのくらいかかる?

ハードコンタクトハードコンタクトレンズはソフトレンズに比べて視力の矯正力、酸素透過率の高さ、眼病への耐性など優れた特長がたくさんあります。

初めて使用する方はもちろんですが、現在ソフトレンズを使用していてハードにしようかどうしようか迷っている際に一番困る点が着け心地の差です。瞬きをするたびにレンズが目の中で上下に動き、まぶたのあたりに触ります。慣れてきてもゴロゴロ目の中でレンズが動くのが消えるわけではありません。気にならなくなる、という感じです。ですが、この部分だけをクリアできれば非常に快適に使用できるものでもあります。

個人差はありますが、着け心地はもちろんハードレンズの取り扱いなども含めて、平均的には1ヶ月続けてもらうと慣れるという方が多いです。(数ヶ月以上かかる方もいらっしゃいます。)慣れるとソフトレンズより乾燥はしにくいし、見え方もスッキリで快適!!と、うまく転向できた方はおっしゃっています。

ハードレンズが実際に合うかどうかは院内で試着が可能です。また、メニコン社の製品であれば、1ヶ月間貸し出し(体験モニター)をすることができます。目の為にハードレンズを検討したい!とお考えであれば、お気軽にご相談ください。

メニコンRei乱視用のガイドマーク

乱視用には様々なガイドマークがコンタクトレンズに刻印されています。国産で人気の高い「メニコンRie乱視用」が発売されていますが、とてもわかりやすい刻印があるのも特長です。

Rei乱視用ガイドマークガイドマーク右の画像の棒線の先に「:」が確認できますが、これが装着時の目印です先だって発売になったサークルレンズ、ワンデーアイレリアルトーリックと比べるとわかりやすさ抜群に良いです。

メニコン社の乱視用は、Rei乱視用に限らずとてもわかりやすく刻印されているものが多いです。使用者にとっては大変助かりますよね!

代表的なものでは、メルスプラン用「マンスウェアトーリック」。2週間定期交換タイプであれば「アテンション乱視用」。従来型であれば「ソフト72トーリック」があります。

乱視のガイドマークを見つけるのに時間がかかる!!という方にはお勧めです。

度数を強くすれば、それだけ見やすくなる?!

よくコンタクトレンズを使用されている方から、「最近見えにくくなった。度数を上げたい」という訴えがあります。特にインターネットでコンタクトレンズを安易に購入している場合、度数をアップしてみようと単純に考えてはいないでしょうか。

ひとことで「度数」といえども、様々な度数があります。近視・遠視の度数なのか。乱視の度数なのか。老眼用の度数なのか・・・。

また、コンタクトレンズの見え方は目に対するフィット状態で視力の出方も異なります。さらに、レンズ表面の汚れや乾燥状態といったコンディションもすべて上手く作用していないとダメです。さらにさらに「目」そのものに傷があったり炎症が起きていても見えにくくなります。

肩こりどれが原因?いえ、複数の原因が組み合わさって見えにくいのか。これは診察・検査の上で探していくほか方法がありません。先生の診断に従ってくださいね!

単純に度を強くしすぎた事が原因で、頭痛や肩こり、自律神経の異常が起きてしまったりすることもあります。実は目が原因!なんて事にならないよう、目に合ったものをご使用ください。

老眼は無理をするほうが悪化する?!

若いと思っていても、目の器官は正直です。携帯やスマホを見ていても、焦点(ピント)が合いにくい。ぼやけてスッキリ見えない。という症状が出ている場合は老眼の始まりです。

初期のうちは見えにくいけど、頑張って物を見よう!!としますが、その分だけ目に負担をかけ、眼精疲労症状を増幅させてしまいます。

老眼鏡は凸レンズのため、外見からでも老眼鏡を掛けていることが他人にわかるので嫌だな・・。と、思われている方は我慢せずに「遠近両用」のコンタクトレンズを使用してみるのも良いかと思います。コンタクトレンズの場合は、外見からではどんな度数のレンズが入っているのかはわかりませんから、老眼鏡にまずは抵抗ありという場合に試してみるよ良いでしょう。

遠近両用デザイン

製品によって度数の配置のされ方に差はありますが、1枚のレンズの中に遠くと近くを見る度数が入っていて、見たいと思っている対象を「脳」が判断してピントが合うというチョット驚きの仕組みです。

ワンデーピュアマルチステージ

 

目は脳の一部とかねてから申し上げている通り、目から入った情報は視神経を通じて脳へ送られます。鮮明に情報が伝わった方を見えていると自動的に認識されるのです。遠方・近方ともに快適な視力が確保できるようになると、目の疲れだけでなく首や肩のコリも軽減されるはずです。

紹介したデザインは、シード社のプレミアムシリーズのつくりです。見え方の満足感などには個人差がありますから眼科の先生の指示に従って調整してもうらようにしてください。

着脱の練習するなら「ファシル13」。

ファシル13 ソフトコンタクトレンズを使用するにあたり、最初に一番苦労するのは自分自身での装着脱と思われます。

近年では使い捨てコンタクトが主流になっているため、これらのレンズサイズ(直径)は大きく、かつ薄型になっています。そのため自分でなかなか着けることができずに諦める患者さんもいるほどです。また、目に指を近づけていく恐怖心があって着けられない、という方もいらっしゃいます。

院内でもう一度、頑張って練習してみる!という方には練習用に「ファシル13」という直径13.0mmのソフトコンタクトレンズの中でも小さめで、適度な厚みもあり材質のしっかりしたレンズを用意しています。

ファシル13データ

 

こういったレンズで練習し、目の中にレンズを入れるときのコツや恐怖心が少なくなれば、もう少し大きいレンズに次は挑戦できるはずです。もちろん、実際に使用するレンズが自分自身で装着脱できなければ処方許可は出ませんがが、練習には非常に向いているものです。

もう一度トライしてみよう!とお考えの方はご相談ください。