白内障の手術で、その他の病気は治りません。

doctor白内障の手術をすれば、もちろん白内障は治ります。

白内障の手術は、水晶体がに濁って光を通さなくなってしまった状態に新しく眼内レンズを入れて光を通すようにするものです。これが原因で視力不良を起こしている場合は 視力が戻ってきます。

しかし、 この水晶体が濁る(白内障)以外の病気があると白内障が手術にて治ってもその他の器官(網膜・黄斑など)に病気が併発していると、水晶体に光が通っても見えるようにはなりません。

白内障の手術は、白内障を治すとためのものです。白内障の手術をしたら、老眼が治った!と言われる方もいらっしゃいますが、これも白内障手術の一貫で、取り出した水晶体の変わりに入れた眼内レンズが遠近両用タイプなどにしたので、その症状が改善されたというわけです。

複数の疾病がある場合は、どの順番で治療を行っていくか主治医の先生とよく相談することが必要です。

体温と免疫力

花粉症体温計で測る平熱。個人差はありますが、36度前後というのが平均的と思われますが、35度近いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この季節になると、眼科には「ブタクサ」に反応し、秋の花粉症の症状を訴え来院される方が増えてきます。こういったアレルギー症状を軽減させるには”免疫力”なるものが高いことが理想なのですが、この免疫力は実は体温にも大きく影響します。体を冷やすと風邪をひくよ!というのも同じで、体温が下がると免疫力が低下して風邪をひきやすくなります。アレルギーも同じく免疫力が低いと症状が悪化しやすくなります。

実際に体温を1度上げれば免疫力は5倍近く上がるといわれています。体質改善を考えてみるのも花粉症アレルギーへの対策のひとつです。

では体温を上げるにはどのようにする必要があるでしょうか?

お風呂に入ったり、ショウガ汁を飲んだりするのは一時的は上がりますが、持続性はあまり期待できません。体内の熱を作るのは「筋肉」の働きによるのものです。結局のところ、適度な運動をして、筋肉量を増やす!ということがやはり必要ということです。また、筋肉量が多ければ基礎代謝も高まりますので、ダイエットにも一役買ってくれます。

目の大切な組織、網膜をケアするには?

人間の目の構造は、カメラに似ているとよく言われています。

どの器官に異常があっても、物をみることができません。とりわけ、水晶体はカメラのレンズ・毛様体筋はしぼり、網膜はフィルムにたとえられます。目の構造を見てみると、眼の表面にある黒目に比べて網膜は目の奥にあります。

網膜には「ルテイン」「ゼアキサンチン」が組織内に含まれますが、これらは体内では生成されません。また、網膜は目薬が届きにくく、血液による栄養成分の巡回を待つしかありません。

緑黄色野菜そうすると、物を見る為に重要なこの網膜に栄養を与えるには、外から摂取するほかありません。ルテイン、ゼアキサンチンはカロテノイドの一種になりますので、緑黄色野菜に多く含まれます。毎日の食事から栄養成分を絶えず送り続けてあげることが一番のケア方法と考えられます。薬での長期服用は副作用などが起きたり、気分的にも優れませんよね?やはりバランスのとれた食生活が基本になってくるのです。

食事には好き嫌いがありますので、野菜が苦手・・・という場合は、サプリメントを併用することで補うのも方法のひとつです。当院でも医療機関専用ルテインプロを用意しています。ご希望の方は、院長もしくは受付までご相談ください。

タバコと目の病気

日本人の喫煙率は年々減少傾向にあると言われています。
実際、昔は喫煙OKだったレストランなども完全禁煙となっていたり、街の様々な場所でも喫煙所をほとんど見かけなくなりました。

百害あって一理無しとも言われるタバコですが、目にも悪影響を及ぼしてしまうことを知っていますか?
タバコを吸うと血液の流れが悪くなります。そうなれば当然、血管を通して送られている目への酸素や栄養の供給も不足してしまいます。酸素や栄養が不足すると網膜の視細胞や神経細胞が死んでしまい、目の病気の原因になるのです。

最近、日本でも患者数が増えてきている「加齢黄斑変性症」ですが、この病気の発症には喫煙が大きく関わっていると言われています。加齢黄斑変性症は視野の中心部、一番見たい場所が見えにくくなったり、ゆがんで見えたりしてしまう病気です。
欧米では失明原因の1位で、日本でも緑内障、糖尿病性網膜症に次いで3位にランクインしている怖い病気です。
この他にも、喫煙は白内障の進行を促進したり、ドライアイなどの原因になるとも言われています。

タバコの影響と言っても、目に見えるものではないですし、すぐに起こるものではないと、喫煙者の方もあまり自覚をもてないかもしれません。
しかし一生付き合っていく自分の目の健康を考えることはとても大切なことです。

遠視の方は、緑内障になりやすい?!

「近視(きんし)」という言葉はよく耳にしますが、「遠視(えんし)」という目の屈折異常もあります。文字を比べれば何となく予想はつきますが、厳密に言うと遠視はピントが遠近ともに合っていないという状態です。特に手元の小さな文字などが見えにくくなります。
(※屈折異常については、こちらのページをご覧ください)

そもそも遠視になる原因というのは、ほとんどの場合が生まれつき目が小さいという点にあります。目が小さければそれに付随する各器官も小さくなります。

眼球断面図そして角膜と水晶体の間は、房水とよばれる水で満たされています。房水は生成と排出が絶えず繰り替えされます。遠視の方の場合、房水が通るための管も小さく細いので詰まりやすくなってしまうのです。そのため、房水が一定量に上手く保てず目を圧迫します。この圧迫がよく言う「眼圧」の値で示されます。眼圧が上昇すれば、視神経が圧迫されるため緑内障が発症するということです。

この房水が通る管のことを隅角(ぐうかく)と言います。これが詰まることによって起きる緑内障なので「閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)」に遠視の方はかかりやすいのです。

緑内障は失明率の大変高い病気です。早期発見が何より大切ですので、特に「遠視」である方は定期的な眼科受診を心がけるようにしましょう。

睡眠障害と白内障。

朝起きて、夜になると寝る。この当たり前の行動は、人間の光を感知する機能に大きく影響を受けます。体内時計なるものが人間にはやはり存在し、今が活動する時間なのか?休息をする時間なのか?が感じ取った光によって計測されます。朝日を浴びてから15時間くらい経つと、睡眠ホルモンが分泌されて眠気が起きるという仕組みです。

白内障眼では、光を感知しにくい状態にある「白内障」の患者さんを考えてみると、程度にもよりますが睡眠障害を訴える方も少なくありません白内障は目の中にある水晶体が白く濁ってしまう病気です。物を見るためには必ずこの水晶体を光が通過することになるのですが、この水晶体が白く濁ってしまっていると光の感度が落ち、朝日を浴びてもそれが上手く感知されず体内時計がズレてしまいます。

しかし、白内障手術をして光をしっかりと認識できる状態になると睡眠障害が治った!!という患者さんが多くいらっしゃいます。規則正しい生活をしているはずなのに寝付けなかったりする場合は、その睡眠ホルモンが分泌されていない可能性があります。日常生活に支障をきたすころが白内障手術をする時期の目安とすると、この睡眠障害で悩まれる方もそろそろ頃合なのかなと検討してみると良いかと思います。

コンタクトレンズの定期検査

コンタクトレンズを使用している方、定期的に眼科を受診していますか? 「特に不調もないし、見え方も問題ないから」と、定期検査を受けずに使い続けている方も多いのではないでしょうか…

最近はインターネットでコンタクトレンズも購入できるため、全く眼科を受診しなくても簡単にコンタクトレンズを使用することができてしまいます。 しかし、目の健康のことを考えると、定期的な眼科の受診はとても大切なことです。

例えば、インターネットなどで購入している場合、少し見えにくいからといって度数を自己判断で上げて使用することは危険なことです。本当にその度数で合っているのか、しっかりと検査をして度数を合わせなければ、過矯正になってしまって肩凝りや目の疲れなどの症状が出てしまうこともあります。 見えにくさはコンタクトレンズが原因でない場合もあります。 目にキズがあったり、炎症などが原因で見えにくくなっていることもあります。そういった病気は眼科を受診しなければわからず、自覚症状が出た頃には、ひどい状態になってしまっていることも多いのです。

定期的に眼科で診察、検査を受けて自分の目の健康をしっかりと守りましょう!

眼科を受診しない言い訳☆

糖尿病と診断されたとき、一番気をつけなくてはいけないのは「合併症」にあります。中でも眼科では「糖尿病性網膜症」という合併症です。日本での失明率は緑内障に続いて第2位とされています。そのため、定期的な眼底検査の為に眼科を受診する必要があるとされています。

糖尿病=眼科を受診という認知度が低いのか、今年になってとある製薬会社さんが糖尿病患者さんへのアンケート調査を行ったところ、糖尿病と診断されたが眼科を受診していない方が約2割もいらっしゃる。ということ明らかになりました。

また、受診しなかった理由というのが
「内科主治医の先生から眼科を受診するように、と言われなかったから」という回答が最多という結果でした。

医療機関側からの立場とすれば、主治医の先生が言わない。というのは考えにくいとは思うのですが、説明がうまく伝わらなかった・・、ということなのでしょうか。

失明という最悪の事態を避けるために、糖尿病と診断されたら「眼底検査」を受けるよう是非、念頭においていただければと思います。

また、内科的にも眼科的にも病状を把握するために糖尿病連携手帳なるものもあります。患者さん自身がご自身の状態を把握するためにも大変有効です。

糖尿病連携手帳

目のマッサージをしすぎて白内障?!

眼精疲労白内障といえば加齢によるものがサッと思い浮かびますが、加齢以外でも様々なことが原因となって起こります。薬の副作用や糖尿病、アトピーなどに起因するもの、他にも怪我や先天性のもの等ありますが、これらは何となく関連性が予想できます。

しかし、眼精疲労を改善しようと「目のマッサージ」をしていたら白内障になってしまった!!という報告があります。

20歳くらいの女性が、肩や首のこりをほぐす電動マッサージ器(棒の先に振動する円盤付)を目に使用していたようです。ある程度の心地よさや目の周りの筋肉のほぐれを感じたのでしょうか、2年間使用を続けていたそうです。ところが1年くらい経ったころから視力低下を感じ、ついに眼科を受診したところ白内障と診断され手術をすることになってしまいました。

目が疲れたときに、キュッと目の周辺のツボを指圧したりする程度ならここまでの影響はないと思われますが、長期的なマッサージ器による反復振動が眼球組織に悪影響を及ぼしたものとされています。また、振動が周辺部の筋肉にとどまらず眼球そのものに伝わりこのような結果になったとも言われています。

目のマッサージは血行をよくするために行い、目の筋肉のコリをほぐします。これは眼球を避け周辺部分に行うようにすれば効果的に眼精疲労の改善につながります。つながりますが、程度を考えて行う必要がある!ということでしょうね・・。

ご家族で「亜麻仁油」はいかが?

最近、テレビや美容雑誌などで見かけるようになった「オメガ3系脂肪酸」という成分。これ、眼科でも実は加齢黄斑変性症の予防に有効な成分なのです。

そもそも脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。そのうち不飽和脂肪酸の構造から「オメガ3(n-3系脂肪酸)」「オメガ6(n-6系脂肪酸)」「オメガ9」に分類されます。このオメガ3に分類される脂肪酸として代表的なものに「DHA」「EPA」「αリノレン酸」等が挙げられます。認知度が高いのは、青魚などに含まれる「DHA」でしょうか。

食品からは、青魚・緑黄色野菜・豆類・えごま油などから摂取もできますが、うまく料理に組み合わせてということであれば「亜麻仁油(あまにゆ)」が臭みやクセが少なく摂取しやすいと、偏食のA子お勧めです。

注目されている理由は、「血液中の脂質を減らす働きがある」ということにあります。これにより体内の細胞をうまく機能させ、健康増進効果が多く報告されているのです。

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☆以下はJAMA誌2011の掲載データより☆
【加齢黄斑変性症リスクの低下】
アメリカ人、約3万8千人(平均54.6歳)の女性ヘルスケア専門家を対象にした前向きコホート研究の結果オメガ3系脂肪酸の摂取量が多いと加齢黄斑変性症(AMD)リスクが低下することが関連づけられました。

10年にわたる追跡調査で、継続的にEPA摂取をする人はそうでない人に比べAMDリスクが38%低く、DHAを摂取する人は34%低いことが分かりました。

また、魚類を週に2度以上食べる人と月に1度食べる人のAMD発症率を比較すると、前者の方が42%低くなりました。

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と、報告されていました。
他にも脂質値にかかわってくることですので、慢性疾患の改善。花粉症などのアレルギー症状の改善、ダイエットであれば脂肪の燃焼効果も促進させると某テレビで検証されていました♪年代を問わず、必要とされる成分なのです。

野菜ちなみにオメガ3系脂肪酸は熱に弱いので、調理には不向きです。また”油”であることに変わりありませんので摂取しすぎには要注意です。1日小さじ1杯程度が目安です☆

A子は朝食のみ亜麻仁油をサラダや青汁、冷性スープなどにかけて摂取しています。朝であれば、これから活動をし始めるので、燃焼効果UP・野菜などのビタミン系類と一緒に摂れば吸収率もUPと考えての選択であります^^