目薬でも多量使用は危険。

目薬目がかゆい。目が充血する。

つらかったので、たくさん点眼した。眼科の受診の前にさまざまな市販薬を使うも良くならなかった。ということで眼科を受診される方がいらっしゃいます。症状がつらいときに点眼する量を増やしたら、効果は倍増して軽快するのでは?!と、機転をきかせたつもりでも、それは無駄に薬を使用したことにしかなりません・・

 

薬は薬事法によって、その薬が人体に安全に且つ、効果的に作用するように使用方法や使用量が事細かに定められています。なので、使用量は少なすぎても多すぎてもダメなのです。

内服薬(飲み薬)だと、さすがに口の中にいれるものなので、多量に服用しようとすると躊躇されるようですが、目薬は多めに点眼してしまうことにあまり恐怖感の実感がわきにくいのかもしれません。

”目”から点眼した薬でも、体内に取り込まれるということでは飲み薬と変わりはありません。多く点眼しても、効き目が倍になるわけではありませんし、必要量以上は涙で体外に流されてしまうでしょう。

目薬とはいえど、使用方法や容量を守って使うように心掛けましょう!

コンタクトの度数=メガネの度数ではありません。

眼科で処方された「コンタクトレンズの処方箋」で「メガネ」は買えません。また、逆のパターンで「メガネの処方箋」で「コンタクトレンズ」は買えません。

コンタクトレンズを作るときには、確かに検査用のメガネを掛けながら視力を測りますが、これは予備検査のようなものです。視力の矯正が問題なくできるか?という点を調べています。そのあとに、コンタクトレンズを実際に着けて違和感がないか、安定して視力が出るかなどを細かく調べていきます。また、コンタクトレンズは種類ごとに大きさや厚み・目に対するフィット状態も変化しますので、製品ごとに着けたうえで検査が必要です。

コンタクトレンズの度数とメガネの度数も、度数が強くなればなるほど差が出ます。ある程度近い値にはなりますが、イコールではありません。コンタクトレンズは、黒目の上に直接のせて視力を矯正しますが、メガネは数ミリで離れた状態から矯正をします。そのため、矯正度数にもズレが生じます。実際に度が強すぎたり、見えにくい、長時間使用できない!というような製品になりかねません。それぞれの度数は参考程度にはなりますが、そのままの度数を入れれば問題ない!という安易な考えはやめたほうが無難でしょう。

魚がまばたきをしない理由。

夏休み、お友達同士で電車に乗っていた小学生の男の子達がこんな話をしていました。

「魚はまばたきしないって知ってる?」

「え?何で」

「魚はまぶたがないから、まばたきなんかできるわけないじゃん!」

「まぶたが無かったら、寝るときも目を見開いたまま寝るんだよ(笑)」

「じゃ、魚になれば授業中に昼寝してても先生に怒られないで済む?!」

といったような感じの笑い話でしたが、魚の目を思いだすと確かにまぶたがありませんよね?!

魚の目

 

 

 

 

まず、人間のまばたきについて考えてみると何故人はまばたきをするのでしょうか。

これは、目の表面を潤すことによって目を守るための動作であり、通常20秒に1回はまばたきをすると言われています。目の表面が乾くと、「痛み」「視力不良」「雑菌が入る」など、様々な病気を発症させてしまいます。

ちなみにイギリスや台湾の有名な衛兵さん。微動もせず、 ”まばたきすらしない衛兵さん” とかの話を聞きますが、よーーく見てみると、一瞬まばたきしてますよね。ただ、まばたきの回数は極めて少なく、涙が出てしまっているということもあるそうです。(友人談ですが、涙が出ている衛兵さんの涙を拭いている人がいる光景を見たとか・・)訓練をしてまばたきの回数を減らしていると思いますが、眼科側からすれば「まばたきくらいしてくださいよ」と、言いたいところです。

さて、最初の小学生達の会話にもどりますが、『魚』は彼らが言うとおりまばたきをしません。理由は、生活している環境を思い浮かべてみればすぐにわかりますよね!水中で生きる魚は常に目の表面は潤っているので、まばたきはしません。したがって、まばたきが不要なのでまぶたも無いのです。

目のアンチエイジング。

年をとれば、髪が白くなるのと同じように目も老化していきます。目の老化で代表的なものといえば、【白内障】【加齢黄斑変性症】などが挙げられます。とくに加齢黄斑変性症は、失明原因の5本指に入るくらい気をつけたい病気の1つです。

 

では、実際に何が出来ることかを考えてみますと、手っ取り早いのはバランスの取れた食生活を送るということです。結果的に目の老化予防をしていることにつながり、とくに「抗酸化」作用のある食品などを積極的に食事に取り入れることで、これらの病気の予防になると医学的にも証明されています。

 

抗酸化作用の強い食品といえば、まずは『バナナ』です。抗酸化物質

 

次いで『れんこん』『にんにく』、そして『緑黄色野菜』など挙げられます。鉄分、亜鉛、ビタミンA、C、E、βカロテンといった成分に注目してみると判断が付きやすいかもしれません。

 

肌や髪に対しては、化粧品等を外から与えてあげることもできますが、目に対しては内側からとりこんでいくしかありません。毎日の食事をバランスよく配分するように心がけましょう!

目がむくむって、ありますか?!

よく立ち仕事をした後などに、足がむくんでいるって言いますが
目もむくむことがあります。

眼科的にいえば、「角膜浮腫(かくまくふしゅ)」という眼障害で、目の病気のひとつです。

角膜浮腫はその名のとおり、角膜の水分量が増えて目がむくんでいる状態をいいます。
おもに、「かすんで見える」「まぶしい」といったような自覚症状があらわれます。

角膜浮腫の起こる原因には、<酸素不足>が挙げられています。
酸素が不足することによって、代謝がわるくなり水分や乳酸が溜まります。こうして角膜がむくむ 角膜上皮浮腫となります。
これがさらに進行していくと、さらに角膜の内部まで浸透してしまいます。

予防としては、原因が<酸素不足>とわかっていますので
まずは酸素不足に陥りやすいコンタクトレンズの装着時間を短くすることです。

そして、視力矯正として使用する場合は「酸素を良く通す」ものを選ぶことが鉄則です。

コンタクトレンズには、酸素をどれだけ通す製品なのか?という数値が実は計測されていて
「DK/L値」というもので示されています。

(ただし、パッケージや添付文書にいたっても大々的に表示されているものでなく、
製造元のホームページ等に製品スペックとして公開はされているという程度の扱いです・・
DK値というものも表示されていますが、DK/L値を比べてみてください)

角膜浮腫が起こらないようにさせるためには、このDK/L値が24.1以上必要といわれています。

さて、利用中の製品はこの値をクリアーしているでしょうか?!

ちなみに眼科で処方を受けた場合には、必ずこの説明を受けるはずです。
また、当院で処方したレンズでしたら、どのくらいのDK/L値なのかお伝えすることができます。
気になる方は、スタッフもしくは院長までご相談ください。

夜間や休日に、急に具合が悪くなったら?

どんなに元気な方でも、急に具合が悪くなったりすることがあります。そんな時に、どのようにして受診できる病院を探していらっしゃいますか?
病院まず、船橋市では
『夜間休日急病診療所』なるものがあります!
〒273-0011千葉県船橋市湊町2-8-11(市役所別館1階)
TEL:047-424-2327

 

 

そして、『船橋市立医療センター』です。
〒273-8588 千葉県船橋市金杉1丁目21番1号
TEL:047-438-3321
こちらは常に眼科の先生がいらっしゃいますので、安心ですね!

 

どこか近くの病院を紹介してほしいという場合は、
『ふなばし健康ダイヤル24』
TEL:0120-2784-37

年中無休24時間、医療機関を探してくれるフリーダイヤルがあります。

目の場合、急に見えなくなった!!などの症状は
早急な処置を必要とする場合がほとんどですので、異常を感じたらすぐ受診をするようにしましょう!

天気が悪いと見えにくいのは何故?

「体調の良い悪し」、「測定する時間帯」などによって、視力が出やすい時と
出にくいときがあります。
身長とかもそうですよね、朝に測定するほうが高いということがあります。

では、いつもと同じメガネやコンタクトレンズをしているのに、
雨の日になると視力が出にくい!
というのは、ホントでしょうか?ウソでしょうか?

雨と視力

 

 

 

 

 

正解からいいますと、【ホント】です。

これは以前にもチラっとお話しした「焦点深度(しょうてんしんど)」というものが関係してきます。

晴れている日は、明るいので眩しくないように瞳孔は縮んでいます。
この瞳孔を通常の大きさとしたとき、
雨の日は、晴れの日に比べて暗いので、瞳孔が通常より開き気味に(大きく)なっています。
瞳孔の大きさは常に光の量を調節して、眩しくないように働いています。

そのため瞳孔が通常より大きく開いてしまっていると、ピントが合わせにくいのです。

これはどなたにでも起こることで、
生活上、支障がでなければ気にする必要はありません。

しかし、ストレスになるくらい見えにくい!!ということでしたら、
度の調整やその他の病気の治療が必要になる場合もあります。
一度眼科医にご相談ください。

生活保護の適用。

日本の憲法では、最低限の生活を送るために国が援助をしてくれる制度があります。

”医療” についても同じで、定義上、
『病気や失業などで収入がなくなったり、あるいは減少して生活に困った人が、自分の資産や能力を活用したり、親族の援助を受けたりしてもなお、暮らしていけない場合に、その程度に応じて最低限の生活を保障して、自立できるように援助する制度』
とされています。

申請をして認定されると、病院を受診するときに

【医療券】

が発行されます。

生活保護認定を受けた場合は、保険証のかわりにこの医療券をご持参ください。
(社会保険と併用の方は、両方お持ちください。)

医療券は、船橋市役所の生活支援課で発行してもらいます。
認定を受ける時に、担当の方がつくと思いますので、その型にお申し出いただきます。

土日などで、市役所がお休みの時は
先に受診をしていただくことができますが、お休み明けの月曜には船橋市役所へ受診した旨連絡をするようにしてください。

目に異常がある時は、コンタクトレンズを外してください。

目が炎症を起こし、眼科を受診。
コンタクトレンズを使用している患者さんにトラブルはつきものです。

使用者は、視力の矯正はもちろんですが
「見た目」もやはり気にされている方も多く、炎症が治まるまで

”メガネ使用”

の指示が先生からでると、なんとかコンタクトをつけたまま治せないかということで
食いさがり?!ます。

「炎症を起こしていても、コンタクトを受診するまでは装着してきたわけだし、痛みはないっ!」
「メガネではどうにも仕事にならない!」
「恥ずかしくてメガネでは学校に行けない」 など。
患者さん側のおおかたの主張なのです。

しかし、炎症を起こしていれば治るまではコンタクトレンズをしない!というのは当たり前のことです。

コンタクトレンズをどうしても外せない理由があり、なおかつ炎症などの程度にもよりますが
ワンデータイプのみなら使用可、となる場合もまれにはありますが

コンタクトレンズをしながらだと
「治癒が遅い」
「良くなっても、また異物を入れることになり再発を繰り返す」
といったようなデメリットのほうが大きくなってしまうのです。

一度スパっとやめて、治療に専念して
治ったらまた正しく使えばよいことですよね。
目は一生使う大切なものなのです。

正しく使っていても目が充血?!

コンタクトレンズは正しく使うことが大前提ですが、
正しく使っているにも関わらず、目が充血してしまうことがありませんか?

この充血の原因は【酸素不足】です。
酸素不足による充血

 

 

 

 

目も肉眼ではわかりにくいですが、”呼吸”をしています。
黒目には、見てのとおり酸素や栄養を運んでくれる血管がありません。そのため、目は直接空気中から涙を利用して酸素を補給します。

そのためコンタクトレンズをしてしまうと、酸素の供給を妨げることになります。

酸素が足りなくなると、なんとか黒目に酸素を届けようとして
白目にある血管を広げたり、伸ばしたりして ”呼吸” をしようとがんばります。

そのため、充血したような血管が浮き出るような状態になります。

これは自覚症状として、「痛い!」とか、「かゆい!」とかそういったことはありません。
しかし症状が進行してしまうと、コンタクトレンズの使用はおろか、
視力障害にも発達し角膜移植手術にもなりかねません。

初期 であれば、コンタクトレンズを外すことによって、症状は改善します。

できる限りの装用時間を減らし、メガネを上手に併用すること。
視力矯正上、どうしても必要であれば
”酸素透過率(さんそとうかりつ)”=酸素をよく通すコンタクトレンズを
選んで使用するようにしましょう。