ブルーライトが、眼精疲労を起こすワケ。

最近、メガネを買うときに
「ブルーライト」カット付きのメガネというのを
よく見かけるようになっていませんか?

パソコンやスマホなどの画面からは
「ブルーライト」と呼ばれる紫外線についで強いチカラををもつ
光が放たれています。

”紫外線”と聞くと、日焼け止めや日傘、UVカット付きメガネなどで
身体を守らなきゃ!!と
ほとんどの方が思い浮かべることができると思いますが、
「ブルーライト」とはどんなものでしょう?

※参考 (過去の可視光線についての記事はコチラ
可視光線

 

 

 

 

ブルーライトは、可視光線のなかで最も強いエネルギーを放つ
短波長の光です。(上の図だと左の方の波長の部分です)
光は、角膜から入った後、水晶体を通り網膜で焦点を結びます。
しかし、ブルーライトは波長が短いため、
網膜に達する前に焦点を結んでしまいます。

そのため、網膜へピントを合わせるのに非常に労力を要します。
色がボヤけやすいということもあり、
人間の目にはあまり嬉しくないものなのです。

さらにブルーライトは、空気中で散乱しやすいといわれ
目にとって、まぶしすぎる刺激を与えることになります。
散乱した光をひとつにまとめてピントを合わせるって
大変ですよね?
そのため、目も脳もフル回転で仕事をしないといけないので
普通に物を見るよりも、たくさん働かないといけません。

こういった事情により、 眼精疲労を起こしやすい と言われています。

 

メガネにブルーライトカット加工をする、パソコンやスマホなどに
ブルーライトカットのフィルターなどを貼る。
という防御策をとることで、眼精疲労は少しでも軽減されるはずです。
積極的に活用してみましょう!

秋の花粉症

秋は比較的病気の少ない季節ですが、数日前から
目のかゆみや充血などの症状の患者さんが増えてきています。
秋の花粉症の季節です。

秋の花粉症の主な原因はブタクサとよばれるキク科の植物だと言われています。
ブタクサは道端や公園など、私たちの身近な場所に生えており、
きっと船橋にも沢山生えていると思われます。
あまり知られてはいませんが、ブタクサの花粉症は春の花粉症の、
スギやヒノキに次いで多いと言われています。

症状としては、目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど
春の花粉症と殆んど変わりはありません。
認知度が低いためか、季節の変わり目のせいか、
風邪と勘違いされやすいようです。
風邪だと思っても症状が長引くようなら、
一度耳鼻科や眼科を受診することをおススメします。

また、ブタクサにアレルギーがある人は、メロン、きゅうり、スイカ、
バナナなどを食べると、口のまわりやのどが痒くなったり、
目が腫れたりする症状を併せもつ方が多くいます。

秋の花粉症と診断されたら・・・・・
春の花粉症対策のように、ゴーグルやマスクはもちろん有効です。
また、ブタクサなどキク科の植物は、スギやヒノキよりも背が低いため
花粉が飛ぶ範囲が狭くなります。
できるだけ近づかないようにすることが大切です。

化学眼外傷

洗剤やパーマ液、髪染めの液などが誤って
目に入ってしまったことはありませんか?
誤って化学物質が目に入り、目に障害をおこすことを化学眼外傷といいます。

化学物質が目に入ると、角膜や結膜などの眼球表面に炎症がおこり、
酷い時には、角膜全体が濁ってしまったり、
角膜が剥がれてしまったりする場合もあります。
特に、化学物質がアルカリ性の場合、角膜表面だけでなく内部まで浸透し、
眼球の内側まで障害が及ぶこともあります。
また、将来白内障や緑内障の原因になる可能性もあります。

もし化学物質が目に入ってしまったら・・・・・?
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誤って化学物質が目に入ってしまったら、まず眼科を受診する前に
水道水でよく目を洗うことが大切です。
目が化学物質に触れている時間が長ければ長いほど悪化していきます。
約10分ほど、水道水を掛け流して洗眼してください。
目を洗い終わったら、すぐに眼科を受診してください。
早く、適切な処置を行い、軽度の状態であれば、
通院だけで後遺症もなく回復することができます。

コンタクトレンズでは矯正できない乱視はどうする?

乱視の症状は、おもに物が2重にダブって見える。ということです。
その程度やダブッている方向によって、見え方やツラさも変わり、
さらにはコンタクトレンズでは矯正不能!!なんて事もあります。

以前、ツラい乱視の見え方ということをお話いたしましたが、
特にコンタクトレンズで矯正しにくいのは
”斜め”方向に乱視がある方なのです。

日本人のほとんどは「直乱視」を持っている方が多いといわれ
年齢とともに「倒乱視」になる傾向が見られると言われています。
そして、まれに「斜乱視」を持った方がいらっしゃいます。

そのため、一般的な使い捨てコンタクトは
この「直乱視」「倒乱視」を矯正できるようなデザインになっていて、
「斜乱視」の方用のコンタクトは、ほとんどのメーカーが製造していません。
(製造しているメーカーもありますが、ごく少数・・・)

商品開発のシェアというのもあるようですが、
一番の原因は目にフィットさせるのが非常に難しい!!という点にあるようです。

コンタクトレンズは、涙の上に浮かべて使用するものです。
海に浮かぶ船のようなイメージですが、
縦・横といった方向にレンズを安定させるのは比較的容易ですが、
斜め方向に安定させる・・・というのは、
非常に難しいのです。

そのため、うま~い具合に矯正視力が出る!!という方が、
本当に少ない・・
しかも、乱視用のレンズは、ズレてしまうと
さらに見え方がおかしくなってしまう事態を引き起こします。

 

そして、現在のところ、斜乱視をお持ちの方は

「メガネ」

を是非、活用してください。
耳と鼻に固定されて、しっかりと見え方が矯正されます。
無理して合わないコンタクトレンズを使うことだけは
やめましょう!

白内障手術は何歳まで受けられる?

年をとれば、白内障になる!というのはご周知のことですが、
何歳までなら受けられる??とか、
お考えになられたことはなりますか?

白内障は一種の老化現象だし、
あと何年か?くらいの寿命なら我慢してしまおうか・・

など、いろいろお考えはあるのではないでしょうか。

 

当院から紹介をさせていただいている病院さんでは、
100歳を超えても白内障の手術をされたという患者さんの
お話も耳にします。

何歳までしかできない!!という年齢的制限は
やはりないようで、「健康で手術に耐えうるかどうか」ということが
重要のようです。

メガネやコンタクトレンズもそうですが、
何歳から使ってもよいか?という決まりはなく
使う本人が管理できるか、が重要ですね!

 

しかし、年齢が進むにつれて
体力も徐々に落ち、合併症を併発ししたりするリスクも
高まりますので、
60~70歳くらいを目安に受けられるほうが良いと考えられます。
目の手術といえど、全身が健康体である必要があります。

今では、日帰り手術を行っているところもあり、
何日も入院したりする負担というのも
少なくなってきています。

何事も元気で、自分でできるうちに行っておくと良いですね!

目で見る事により、沢山の情報を手に入れる事ができます。
物が見えない事がストレスになり、うつ病にかかるとも
言われますから、きちんと視界は確保しておくことが大切です。

ハードコンタクトでも眼感染症に注意!!

目の感染症というと、圧倒的にソフトコンタクトレンズユーザーが
かかる確率は高いという認識があります。

しかし、ハードコンタクトレンズ使用者でも感染症には十分な
注意が必要です。眼感染症患者さんの10%強は、
ハードコンタクトレンズ使用者なのです。

とくに、どうしてバイ菌に感染してしまったのかを追ってみると
「レンズケース」に付着した汚れからという
感染経路があげられます。

ハードコンタクトレンズを使用しているからといって、
油断は禁物です。

 

3ケ月に一度の定期検査を利用して、
■レンズに異常がないか(キズ・汚れ・変形など)
■眼に合った規格のコンタクトをつけているか(視力や目とレンズのフィット状態など)
■眼の状態は正常か(アレルギー・ドライアイなどレンズに不調を起こす原因が発症していないか)

などを先生に診てもらい、問題ないことを確認することが必要です。

自己判断では異常なしと思えても、
知らないうちに視力に変化が起きていたり、
フィット状態が変わっていたりもします。

例えば、数年使い込んだハードレンズ。
ズレズレの状態で装着していらっしゃるなんてこともあります。
よく、気になりませんでしたね!!と、
こちらが逆に驚いてしまうことも・・・

徐々にレンズが変形したり、目のデータが変わるので
昨日と何か変わった??というのは、正直気が付きにくいのでは
ないでしょうか?

コンタクトレンズを買うためだけに、眼科を受診するのではなく
良好な状態を保てるように活用してくださいね。

目が乾いた時の点眼薬は、何でも良いの?

コンタクトレンズを初めて使用するとき、
「裸眼の時と比べて目が乾くようになりますので、
点眼薬を併用するように」と
先生から指導を受けた事は、覚えていらっしゃいますか?
目薬

 

 

 

 

 

その後、どんな目薬を使用していますか?

コンタクトレンズを処方してもらう時に
眼科で処方される目薬を使用しているのであれば
問題はないのですが、
薬局などで購入できる目薬のなかには
【防腐剤】
【血管収縮剤】
などが含まれるものがあります。

これらの成分を含む目薬を多用することは、
大変危険です。

≪防腐剤≫は、コンタクトレンズに蓄積すると、
目にも悪影響を及ぼしかねません。
防腐剤により、レンズそのものが変形したり
角膜の上皮障害を引き起こす原因にもなります。

 

特にソフトコンタクトレンズにおいては、注意が必要です。
例外として、1回で使い捨てるワンデータイプ、
水分を吸収しないハードレンズに関しては
さほど影響はないとは言えます。

血管収縮剤は、コンタクトレンズの酸素不足による充血を
一時的に改善させたように錯覚させますが、
根本的な治療しているわではありません。
やめた途端に症状が悪化したりなんてこともあります。

よく、テレビCMとかで耳にする
「充血を止める目薬ください」と言われる患者さんが
いらっしゃいますが、そういった目薬はありません・・・。

 

よく、考えて目薬を選んで下さいね!

腫れた目に、眼帯はいつも必要?!

目を怪我した、腫れた。

なので眼科を受診して、
「目を治療している患者さん」=「眼帯をしている」という
イメージがありませんか?
眼帯の男の子

 

 

 

 

よく、患者さんにも聞かれます。

「眼帯をした方がいいですか?」と・・

 

なんとなく、眼帯で目を保護してもらえているという
安心感がわいてしまうところですが、
基本的には【眼帯はおススメしていません】

 

よほど重症で、埃なども入らないよう目を保護しないといけない!と
いう時は、必ず先生から指示があります。

特にお子さんの場合、むやみに眼帯をしてしまうと
かえって発達途中の視力形成などにも
影響を与えかねません。
バイ菌が入らないようにと、つけた眼帯が目にとっては
逆効果になってしまいます。

しかし、お子さんの場合
眼帯がないと、腫れた目を手で触ったりこすったりされないよう
注意することが必要です。

今まで問題なく使っていたコンタクトが、急に不調になった。

若かりし頃から、何十年と使用していたハードコンタクトレンズ。
現在のレンズに汚れがたまってきたので、そろそろ交換。

とくに大きな不調はなかったので、度数をはじめとした全てのデータを
同じもので作り替え。

真新しいレンズになったはずなのに
レンズが曇る?!違和感が・・・
しかも、前回作ったのと同じデータなのにどうしてだろう?!と
驚くこともあると思います。

 

真新しいハードコンタクトレンズにして、
こういった症状が出た時は
まず、新しいコンタクトレンズを装着する前に
よくコンタクトレンズを洗って、水道水ですすいでください。

水に馴染まずに保存されていたレンズに多いのですが
いきなり新しいレンズを目に入れると
目の脂質分がレンズ表面に吸着してしまいます。

そうなると、レンズが曇って仕方ない・・・ということになります。

 

また、この初期商品の親水性が原因ではなかった場合、
年齢が40代以上の方は、「涙の量と質」に変化が出ているの可能性も大です。

涙は3層に分かれているとされ「水層」・「油層」・「ムチン層」とあります。
加齢とともに分泌される涙の量が減り、さらに涙を蒸発させにくくする油層が
薄くなります。
同じように見えても、涙の「質」が違っていてはどうにもなりません・・

このように、コンタクトレンズそのもの以外にも
原因がある場合がありますので、
不調が出る場合は、我慢して使用するより
先生に相談してみると良いでしょう。

「物を見る」ことは、大人になっても重要です。

子どもの時は、視力の発達のために
「物を見る」ということは大変重要なことだと
以前よりお話をしています。

では、お父さん・お母さんの世代。
その上はおじいちゃん・おばあちゃんになったら
意識的に「物を見る」ということを
しなくても良いのでしょうか?
家族と視力

 

 

 

 

 

 

 

視力は、年齢に関係なく確保することが必要とされます。
物を見ることによって、脳に刺激を与えます。
そうすることで、脳の活性化にもつながります。
年をとっていても、物をしっかりとした視界で
見ることは、結果的にアンチエイジングにもつながります。

年をとると、老化現象の1つとしてほぼ全員に白内障が
発症すると言われますが、
ずっと曇った視界でいるより
今は日帰り手術などもありますので
早めに視力回復をはかる。
というのは有効な手段としておススメします。

また、度の極めて合っていない眼鏡やコンタクトレンズ。
これらも調整して、すっきりとした視界を手に入れましょう。