目が痛かったら、コンタクトレンズは外してください。

目が痛い・・・

真っ赤に充血して、受付に駆け込んできた患者さん。
結膜炎

 

 

 

 

お話を伺うと、昨日から充血していて、さらに痛みもあり。
そんな時に
「コンタクト入れちゃってますが、大丈夫ですか?」

との質問を受けました。

 

・・・ここで、思い直して頂きたいのですが
目が痛いのになぜ、コンタクトレンズを着けてしまうのでしょう??

すぐにでも外して頂きたいのは山々ですが
万が一、ウィルス性の結膜炎で充血していたりなどもありますので、
院内ではむやみに外すことは、行っていません。

 

「メガネはお持ちなのか?」ということをお聞きすると
度が合っていない、とか壊れてしまっている。
という悲しいお答えをもらってしまうことがあります。

 

強い度数になればなるほど
こういった時にメガネは必需品です。

コンタクトレンズを入れないと見えない・・
というお気持ちは分かりますが
その前に ”目” そのものが耐えられなくなってしまう
かもしれません。

 

当たり前のことですが
目が痛い時は、コンタクトレンズは無理に着けないようにしましょう!

乱視でもないのに、物が2重に見える。

【物が2重に見える】

こんな症状があったら、ほとんどの方が

『乱視』

を疑うのではないでしょうか?

確かに、この物が2重・3重に見えるというのは乱視を持っている方の見え方の1つです。まずは、お持ちのメガネを調整して見えるようになるか試してみましょう!

しかし、単純に乱視の度数を入れて矯正しても物がダブって見える症状が変わらないというケースもあります。

もし、ご年齢が50歳以上ならこういった場合、高い確率で『白内障』が疑われます。乱視の症状だけであれば、メガネを調整すれば見えるようになりますが、白内障の場合は、目の中にある「レンズ(水晶体)」そのものが白く濁ってしまい、物を見えにくくしています。この場合、いくらメガネの乱視度数を調整しても、変化はありません。(他にも斜視の出現があったりなど、様々な原因が考えられます)

日常生活に支障が出るようなら、白内障の手術を勧められると思います。視界を常に正常に保つことで、老後の生活も楽しいものになります。見え方に異常を感じたら、先生にまずは診てもらいましょう!

近視の度数が強い方は、眼底検査を受けましょう。

ひとことで近視と言っても、度の弱い方から強度の方まで様々です。中でも、注意していただきたいのはやはり『強度』の近視の方です。

通常、近視の度が強い方は眼軸が長いとされ、網膜(いわゆる物を映し出すスクリーンの部分)が薄くなりがちです。この部分が薄いと、破けて剥がれやすくなります。

映画館のスクリーンを思い浮かべてみて下さい。スクリーンに穴があったら、その部分が見えにくいですよね。目の中も同じような作りになっていて網膜が破れたり、めくれたりして異常があると物が非常に見えにくくなります。こういった症状が、強度の近視を持っている方は起こりやすい状況にあるということを覚えていてください。

また、小さな穴だと、見えていないことに気が付きにくいのです。そして、自覚症状が出た時には大変な事になってしまっている可能性もあります。定期的に眼底を確認して、異常ない状態であったかを確認してもらっておくと安心ですね!

★★★このような症状を確認するための眼底検査は、お薬で瞳孔を広げて検査をします。数時間、ピントが合いにくくなりますので車の運転や細かい作業はできなくなります。公共の交通機関を利用して来院ください。

トマトはお好きですか?目の健康を守る作用があります。

毎日暑い日が続きますが、しっかり食事は取れていますか?
夏バテの原因にもなりますので、
一日3回の食事は必ず取るようにしましょう。

また、目の健康を守るために、
ブルーベリーなどに含まれる『アントシアニン』という成分が良い!!
ということは以前よりお伝えしています。

 

そこで、今日は暑い日にも食べやすい【トマト】に含まれる
リコピンという成分に注目してみます。

リコピンは、カロチノイドの一種で、抗酸化作用に非常に優れます。
抗酸化作用は、ベータカロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍の力があるといわれます。

 

この作用は、目にとっては
【視機能の保持】
【目の粘膜の正常化】 
といった効果が期待できます。

目の老化に伴う「白内障」の発症も、
リコピンが血中濃度に含まれる量が多い人のほうが
発症が遅いという報告も出ているようです。

 

リコピンの1日の摂取目安は、10mg程度です。
通常トマトには7~8mgのリコピンが含まれますので、
1~2個くらいが食べる目安量です。
仮にトマトジュースを1缶飲むと、23mgのリコピンが摂取できるので、
随分とお手軽ですね!

また、食べる時は、加熱をしたほうが効果的に体内に吸収されます。

ちなみに美容にとっては、紫外線によるシミ対策効果が期待できます。
また最近は、トマトを食べるとシワ予防にもなると、研究成果が発表されたようです。

 

リコピンはトマトの他、スイカや柿などにも含まれます。
トマトが苦手!!という方はご参考までに・・。

人間ドックで言われた「ドルーゼン」って何?

人間ドックで、眼科受診をという指示をもらうというかたも多いですよね。その理由が『ドルーゼン』って、書かれている方がいらっしゃいます。眼底(目の奥)を精査してもらうようにとの記載があります。

ところで、一般的に「ドルーゼン」なんて言葉をお聞きになられたことはありますか?普通に生活していたら、あまり耳にしない言葉です。

簡単に申し上げると、ドルーゼンとは眼底にたまった老廃物「ゴミ」のようなものです。これは、年齢とともに自然に溜まっていくものです。このドルーゼンが溜まりすぎると、『加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)』という病気にかかります。

加齢黄斑変性は長い年月をかけて起こるので、自覚症状としてあまりこの病気にかかっているという変化に気がつきません。気が付かないうちに目の奥の網膜が萎縮して、徐々に弱り出します。網膜は光を感じ取る部位です。ここが弱ると視力が低下し、見えにくくなっていきます。そのために見たい部分が見えないという残念なことが起こります。

特に片目が見えている状態の場合、極めて病状が進行していることに気がつきません。定期的な眼底検査を受けることで、問題ないということを眼科医に確認してもらうと安心できますよね!

ものもらいへの対策。

朝、目を覚ましたら
まぶたが腫れている!!!
(ヒドイ方は、お岩さんみたに腫れあがってしまう方もいます。)

一般的には、こういった症状を「ものもらい」と呼んでいます。
(地域によっては呼び方が様々あります)

「ものもらい」というからには、
誰かから感染してしまった、うつされた。と思われがちですが
人にうつる病気ではありません。

原因としては2つ挙げられます。
1)汚れや雑菌が目の中に入って腫れた。
2)まぶたにある分泌腺が詰まり腫れた。

という点です。

厳密には、
まつ毛の生えているあたりにあるマイボーム腺に細菌が入った【麦粒腫(ばくりゅうしゅ)】、
このマイボーム腺に脂が詰まり、しこりのようになった【霰粒腫(さんりゅうしゅ)】
という病名になりますが、どちらのあだ名も「ものもらい」です。

これら「ものもらい」の原因は、寝不足・飲酒。疲れ・ストレスなどによる
免疫力の低下と言われています。
かかりにくくするには、規則正しい生活で、免疫力を高めることです。
また、脂の詰まりも原因となりますので、
ホットタオルなどで目を温め、目のマッサージをしてあげるのも効果的です。

手元用の眼鏡は術後、1ヶ月以上は様子をみましょう。

白内障の手術をして、スッキリと綺麗な視界を手にいれる
ことが出来た!!

しかし、遠くが良く見えるが手元が見えにくい・・

白内障の手術をして、明るさや色の判別、
そういったものはグッと改善されますが、老眼はそのまま残ります。

手術前に使っていたメガネは当然、度が合わなくなり使えなくなります。

その時に、ちょっと新聞を読んだりするときに使う
「手元用のメガネ」が欲しくなと思います。

数日後くらいに、
術後の経過を診てもらいに来た。ついでに手元用のメガネの
度数も測ってほしいという要望をよく耳にします。

新しい度の合ったメガネを作ってあげたい気持ちはありますが
術後の状態が安定し、手術による傷が落ち着いてくる
1ヶ月くらいは様子をみて
問題なければ作って下さい。

個人差がありますので、症状が落ち着くまでにこれ以上かかる方も
いらっしゃいます。

メガネの度数を合わせられる状態かどうか、
1ヶ月くらいを目安に
先生に相談してみると良いでしょう。

 

また、今では白内障の手術時に交換するレンズを
遠近両用にすることもできるようですから、
執刀医の先生とその辺についても相談しておくと
術後の見え方の満足感が高まるのではないでしょうか。

はやり目の季節です!!

学生の皆様は、そろそろプールの時期でしょうか??
プールでうつる目の病気といえば・・・・結膜炎です。
この時期になると、結膜炎の患者さんが多くいらっしゃいます。
結膜炎は、日常よく見られる代表的な目の病気です。
症状は、メヤニや充血。
症状がひどくなると、耳の前のリンパ腺の腫れ、まぶたの急激な腫れ、発熱などが起こることもあります。
結膜炎は人にうつる病気です。
また、はやり目と呼ばれる結膜炎と診断されると、プールだけではなく学校や仕事もお休みしなくてはいけません。

はやり目になってしまったら・・・・・
はやり目は、伝染性が非常に強い病気です。
人にうつさない!感染予防がとても大切です。
また、後遺症や合併症などがあり視力がおちてしまうことがあります。

はやり目になったときの注意点↓↓↓↓↓↓
①医師の許可があるまで、学校や仕事はお休みする。
②タオルや洗面用具などは、家族のものと別にする。
③さわった場所は消毒する。
④人混みへは行かない。
⑤集団浴場へは行かない。
⑥お風呂は家族の最後に、湯船にはつからない。
⑦治ったかな・・・?と思っても医師がいいと言うまで点眼などの治療を続ける。
⑧休養をとって体力をおとさない。
⑨手を流水や石鹸でよく洗う。

家族や大切な人にうつさないよう十分に注意し、
早く治しましょう。

白内障は、目薬では治りません。

【白内障】と診断されて、
先生から目薬が処方された方は多いと思います。

カリーユニ点眼液

 

 

 

しかし、これは白内障を『治す』お薬ではありません。
『進行を遅らせる』目薬なのです。

薬を点眼しているのに、良くならない!
と、勘違いされていらっしゃる方はいませんか?

もう一度申し上げますが、
白内障のお薬は、治すものではなく
進行を遅らせるためのものです。

なので、点眼したからといって、症状がよくなるわけでは
ありません。
白内障は、ゆっくりではありますが点眼をしていても
進行を続けます。

 

根本的に白内障を治すためには、『手術』が必要です。

また、白内障と診断されても
目薬を使わない方もいらっしゃいます。

ぼやけた視界とおつきあいするよりは、進行を遅らせずに
手術が出来るくらいまで進行させ、
早くスッキリとした視界を手に入れてしまう!
というのも方法の1つです。

どちらの方が、ご自身にとって良い選択なのか。
それぞれ生活スタイルもありますから、
よく考えて先生と治療計画をたてるとよいでしょう。

緑内障の目薬は、お風呂の前にする方が良い?

緑内障の患者さんは、眼圧をコントロールするために
その目薬を常用しますが、
目の下が黒ずんでしまったり、睫毛が伸びてしまったりという
副作用がどうしても出てしまいます。

例えば、「一日○回点眼」という指示が出ていると思いますが
どんなタイミングで、目薬をさすほうが良いでしょうか。

 

上記のような黒ずんできたりするような副作用を
少しでも出にくくするために
夜に点眼するタイミングは、
「お風呂の前」に点眼していただくと
よいでしょう。

普通に考えると、お風呂からあがって
綺麗さっぱりしたところで点眼する方が良いのではないか。
と思いますが、
この場合、目に入りきらなかった点眼液が
目尻などに残留します。
これが前記の黒ずんでくるなどの原因になります。
そういった理由から、お風呂の前に点眼し、
目から溢れてしまった薬液は、お風呂で洗い流してしまう!
という戦法です。

ただし、極端に目の中をお湯で洗ったりするのは
避けましょう。
優しく顔を洗う程度で問題ありません。
もしご家族で悩んでいらっしゃる方がいらしたら、
是非、教えてあげて下さい。