はやり目の季節です!!

学生の皆様は、そろそろプールの時期でしょうか??
プールでうつる目の病気といえば・・・・結膜炎です。
この時期になると、結膜炎の患者さんが多くいらっしゃいます。
結膜炎は、日常よく見られる代表的な目の病気です。
症状は、メヤニや充血。
症状がひどくなると、耳の前のリンパ腺の腫れ、まぶたの急激な腫れ、発熱などが起こることもあります。
結膜炎は人にうつる病気です。
また、はやり目と呼ばれる結膜炎と診断されると、プールだけではなく学校や仕事もお休みしなくてはいけません。

はやり目になってしまったら・・・・・
はやり目は、伝染性が非常に強い病気です。
人にうつさない!感染予防がとても大切です。
また、後遺症や合併症などがあり視力がおちてしまうことがあります。

はやり目になったときの注意点↓↓↓↓↓↓
①医師の許可があるまで、学校や仕事はお休みする。
②タオルや洗面用具などは、家族のものと別にする。
③さわった場所は消毒する。
④人混みへは行かない。
⑤集団浴場へは行かない。
⑥お風呂は家族の最後に、湯船にはつからない。
⑦治ったかな・・・?と思っても医師がいいと言うまで点眼などの治療を続ける。
⑧休養をとって体力をおとさない。
⑨手を流水や石鹸でよく洗う。

家族や大切な人にうつさないよう十分に注意し、
早く治しましょう。

白内障は、目薬では治りません。

【白内障】と診断されて、
先生から目薬が処方された方は多いと思います。

カリーユニ点眼液

 

 

 

しかし、これは白内障を『治す』お薬ではありません。
『進行を遅らせる』目薬なのです。

薬を点眼しているのに、良くならない!
と、勘違いされていらっしゃる方はいませんか?

もう一度申し上げますが、
白内障のお薬は、治すものではなく
進行を遅らせるためのものです。

なので、点眼したからといって、症状がよくなるわけでは
ありません。
白内障は、ゆっくりではありますが点眼をしていても
進行を続けます。

 

根本的に白内障を治すためには、『手術』が必要です。

また、白内障と診断されても
目薬を使わない方もいらっしゃいます。

ぼやけた視界とおつきあいするよりは、進行を遅らせずに
手術が出来るくらいまで進行させ、
早くスッキリとした視界を手に入れてしまう!
というのも方法の1つです。

どちらの方が、ご自身にとって良い選択なのか。
それぞれ生活スタイルもありますから、
よく考えて先生と治療計画をたてるとよいでしょう。

緑内障の目薬は、お風呂の前にする方が良い?

緑内障の患者さんは、眼圧をコントロールするために
その目薬を常用しますが、
目の下が黒ずんでしまったり、睫毛が伸びてしまったりという
副作用がどうしても出てしまいます。

例えば、「一日○回点眼」という指示が出ていると思いますが
どんなタイミングで、目薬をさすほうが良いでしょうか。

 

上記のような黒ずんできたりするような副作用を
少しでも出にくくするために
夜に点眼するタイミングは、
「お風呂の前」に点眼していただくと
よいでしょう。

普通に考えると、お風呂からあがって
綺麗さっぱりしたところで点眼する方が良いのではないか。
と思いますが、
この場合、目に入りきらなかった点眼液が
目尻などに残留します。
これが前記の黒ずんでくるなどの原因になります。
そういった理由から、お風呂の前に点眼し、
目から溢れてしまった薬液は、お風呂で洗い流してしまう!
という戦法です。

ただし、極端に目の中をお湯で洗ったりするのは
避けましょう。
優しく顔を洗う程度で問題ありません。
もしご家族で悩んでいらっしゃる方がいらしたら、
是非、教えてあげて下さい。

眼精疲労に悩むなら、コレステロール値を下げてみよう。

目が重い、疲れる・・・。
こういった症状を【眼精疲労】というのはご存知かと思います。

眼精疲労の原因には、目の屈折力など
さまざまな事が考えられますが、
コレステロール値が高い人は、眼精疲労を起こしやすい!
というのはご存知でしょうか?

では何故、コレステロール値が高いと、眼精疲労になりやすいかというと・・

目のまわりには、多数の毛細血管があります。
この血管を通して、目に必要な酸素や栄養素が送られているわけですが
コレステロールが血中に多い方は
これらの必要成分が目に行き届くのを、コレステロールにより
阻害されてしまうからです。

栄養がたりなければ、疲れやすくなりますね・・

コレステロール値が高いと内科系の病気ばかり
気にしてしまいがちですが、眼精疲労だけではなく、
目では他にも緑内障や糖尿病性網膜症のリスクを高めることにもなります。

 

また、一言でコレステロールといっても
必要なコレステロールとそうでないものがあります。

あまり、体にとってよくない。
いわゆる悪玉コレステロールを増やす食品は摂取に気をつけましょう。
(悪玉コレステロールの正常値は60~120とされています。
少なすぎても、多すぎても駄目です。)

この値をコントロールするには、やはり毎日の食生活での注意が
欠かせません。

特に食べる時に気をつけたいのは
「バター」「チーズ」「脂身」「ベーコン」「ラード」など
お菓子類では
「生クリーム」「チョコレート」 など。
これらは悪玉コレステロールを上げやすい食品にとされています。

 

また、朝食を抜いたり、早食いをしたりするのも
オススメできません! 夜、寝る間際での食事も考えなおすほうが良いです。

 

反対に、食べてもコレステロール値を上げにくいのは
魚介類、大豆、きのこ類、植物性の油(ベニバナ油やオリーブ油など)
などです。

いかがでしょうか?

目に血行不良で、眼精疲労が起きているケースなら改善がみられるはずです。

健康のためにも、コレステロール値を少し見直してみると
良いかもしれません。

危険なアイライン

ぱっちり大きな印象的な瞳にしたい!!
それは女性なら皆思う事だと思います。
特に、ここ数年では、瞳を強調するメイクが主流になり
アイラインを引く方も多くいらっしゃると思います。
本来、睫毛の外側にいれるのが基本のアイラインですが、
今では、睫毛の内側、粘膜の部分にもアイラインをひく人が増えています。
確かに、粘膜にアイラインをひくと、ぱっちり印象的な目になるのですが、
眼の病気の原因にもなります。
睫毛の内側、粘膜の部分にはマイボーム腺があり、
マイボーム腺は油分を分泌し、油膜を作って涙の蒸発を防いでくれます。
アイメイクにより、マイボーム腺が詰まってしまうと、
異物感やドライアイになったり、目が傷つくこともあります。
また、マイボーム腺にバイ菌がつくとものもらいの原因にもなります。
大きな目にしたいという気持ちは、わかりますが
目の事を考えて、アイラインは睫毛と睫毛の間をうめるぐらいにとどめておきましょう。

マイボーム腺が詰まる原因はアイメイクだけではありません。
動物性の脂肪をとりすぎたり、加齢が原因で詰まることもあります。
マイボーム腺が詰まりやすい人は、少し食生活を見直してみましょう。
また、温めることも効果的です。

眼圧が高くても、緑内障でない人もいる。

「眼圧が高い」=「緑内障」に100%かかっている。

・・・わけではありません。

緑内障は、眼圧値が高くなおかつ視野が狭くなるという
症状を伴います。

正常な眼圧は20mmHg以下、とされていますが、
それ以上に眼圧値があっても 、視野は正常というケースもあります。

例えば、人間の平熱はは36℃くらいが一般的とされていますが、
37℃以上あってもそれが普通だ、という人もいます。
これと似たようなものです。

このように、眼圧値だけが高く、視野が正常なケースを
「高眼圧症(こうがんあつしょう)」と呼びます。

 

しかし、緑内障でも軽度の眼圧上昇であれば
ほとんど気がつきません。

年月が経ってから視野が狭くなっていることに気がつくことが多く、
本当に初期の段階では
「高眼圧症」なのか、「緑内障」なのか区別がつきません。

なので、家系に緑内障の方がいるなど
遺伝的要素が考えられる場合はとくに、眼圧を下げるお薬を
投薬することが多いようです。

どのぐらい見えてるの??

昨日に引き続き、学校の眼科健診についてのお話です。

学校の眼科健診での視力検査の結果は、
A、B、C、Dのアルファベットで表記し、
眼科では数字で表記しています。
実際、AやBがどのぐらい見えているのか??
特に、目が悪くないお父さんやお母さんは想像しづらいと思います。

では、実際どれぐらい見えているのでしょうか??

A(1.0以上)…..教室の一番後ろの席で、小さな文字も
楽に黒板を見ることができます。

B(0.7~0.9)…..教室の後ろ側の席でも、黒板が見えます。
もしかしたら、小さな文字は見えないかもしれません。

C(0.3~0.6)…..教室の前側の席なら、黒板の文字を見ることが出来ます。

D(0.2以下)…..一番前の席でも、黒板の文字が見えないかもしれません・・・

ほとんどの方が、Cぐらいになったらメガネを作り始めます。
遠視の場合は学校の眼科健診では発見できない可能性があるので
Aであっても、見えにくいと言うようであれば、
眼科での視力検査をおススメします。
また、個人差がありますが、
近視は30歳ぐらいまで進行すると言われています。
特に子どもは進行がはやく、度数が変わりやすいので
メガネを作った後も、1年に1・2回メガネがあっているか
チェックをしたほうが良いでしょう。

視力は1.0に合わせないと、ダメな訳ではありません。

学校の視力検査などでもそうですが、
視力は1.0が見えるのが原則!!という考え方があります。

確かに、お子さんが学校生活で必要な視力を考えると
1.0が見える方が良いという、一つの目安です。

しかし、絶対に1.0視力がでるようにしなければならないのか?

という事を考えると、一概にそれが一番良い選択であるとは
いえません。

例えば、1.0見えるような度数でメガネやコンタクトレンズを
作ったとしても、

■度がきつすぎて掛けていられない。
■気分が悪くなってしまう。
■頭痛がしてくる。 ・・・etc

このような不具合が出てしまっては、折角つくったメガネやコンタクトも
道具として役に立たないものになってしまいます。

その方にとって、一番生活上で負担がかからない度数というのは
それぞれ違います。

なので、1.0が見えていないからダメ。とか
決めつけて考えるより、どの視力で一番楽にものを見ることができるか
というほうが重要になります。

 

0.7くらいしか視力的にはないけれども、
それでも生活上、全く見えなくて困ってしまうということは
ないでしょうし、不便が出てくれば
その時点で調整を加えてあげれば良いのです。

逆に1.0で合わせたのに、不調があるという方も!
一度調整を考えてみることをおススメします。

病気でないのに、目が見えないという小学生

学校健診で「D判定」だったら? 子どもの視力低下と心因性視力障害の話


学校の視力検査の結果を見て驚くことはありませんか。「D判定って何?」と慌てる親御さんは多いです。まずは落ち着いて、結果の意味と次に取るべき行動を確認しましょう。

まず確認したいこと:単純な近視の進行かどうか

多くの場合、D判定は単純に近視が進んだ結果です。メガネの度数を合わせ直せば視力が矯正できます。まずは眼科で検査を受け、適切な矯正視力(メガネをかけたときの視力)を確認しましょう。

矯正しても視力が出ない場合は要注意

もしメガネやコンタクトで矯正しても十分に視力が出ないときは、さまざまな要因を含めて詳しく調べる必要があります。

心因性視力障害とは?

今回は心因性についてとりあげてみます。「心因性視力障害」とは、心理的な影響で視力低下が生じる状態を指します。脳や目の明らかな器質的異常が見つからないのに、急に視力が落ちることがあります。原因は完全には解明されていませんが、子どものストレスや心理的な要因が関与していると考えられています。

心因性視力障害に見られる特徴

  • 急に学校検診でD判定になった
  • 視力低下は両眼に起こりやすい(0.3以下になることが多い)
  • 視力検査で「全く見えない」と同じ答えばかり返す
  • メガネをかけても矯正視力が出ない
  • 小学3〜5年生の女児に多く見られる傾向がある
  • 視野狭窄や色覚の訴えを伴うことがある

診断の流れと眼科で行うこと

  • まずは眼科で精密検査(詳しい屈折検査、矯正視力測定、眼底検査など)を行います。
  • 眼の機能的な問題(網膜や視神経の病気)がないかを確認します。
  • 器質的な大きな異常がない場合は、経過観察や心理的側面の評価を検討します。

ご家族ができること(対処法)

  • まずは否定せず、子どもの訴えに寄り添ってください。
  • 学校や家庭でのストレス要因を探し、可能な範囲で軽減しましょう。
  • 治療は時間がかかることがあります。焦らず、定期的に受診してください。
  • 必要に応じて小児科や心理相談(スクールカウンセラー等)相談する事も選択肢の1つです。

いつ受診すべき?

学校検診でD判定が出たら、まず眼科で検査を受けてください。視力が急激に落ちている、痛みや見え方の変化がある場合は早めの受診をおすすめします。

最後に

学校健診でD判定だったからといって、すぐに深刻な問題があるとは限りません。しかし、矯正しても視力が出ない場合は必ず専門医に相談してください。原因の確認と、ご家庭での対応が大切です。当院でも丁寧に検査・相談を行っています。気になることがあればお気軽にご相談ください。

目に洗剤などが入ったら、病院に行く前にすぐに流水で目を洗いましょう!

目に洗剤やパーマ液などの化学物質が目に入り、
炎症を起こしている状態を
「化学眼外傷(かがくがんがいしょう)」と呼んでいます。

こういった物質が目に入ると、「目がしみて痛い!!」という激痛と
炎症が起きます。

目に入った物質によっては、失明してしまうことにもなりかねません。
早急の処置が、後々の視力にも影響してくることもあります。

万が一、洗剤などが目に入ってしまったら、
まず、病院へ駆け込む前に行っていただきたいことがあります。

すぐに目を開けたまま流水で、10分以上は目を洗ってください!

この状態で、目を開けたまま流水で目を洗うのは
大変痛みをともない 苦痛ですが、化学物質が目に残っていれば残っているほど、
障害が残ってしまう危険が高まります。

軽い外傷であれば、処置後、元通りの目の状態にもどります。
重症であれば、手術・入院が必要とされ、後遺症が残ります。

特にアルカリ性の物質は、酸性の物質と違い
眼球内へ入り込んでいくため、大変危険です。
入ってしまった際には
すぐに目を洗って眼科医の診察を受けるようにしましょう。

 

日常生活では、よく手にするもので言えば
【洗剤・シャンプー】・・・アルカリ性だと、汚れを落とす力は強いですが、目に入ると大変危険です。中性洗剤や弱酸性のシャンプーとかに換えてみるのも良いかもしれません。

お子さんの場合だと、
【石灰】・・・学校の校庭にラインを引いたりする白い粉。体育の授業中などに風に飛ばされたりして、目に入ってしまうなどあるようです。
気をつけて生活をしていても、万が一入ってしまった場合は
目をすぐに流水で洗う!!ということを実践してみてください。