眼精疲労に悩むなら、コレステロール値を下げてみよう。

目が重い、疲れる・・・。
こういった症状を【眼精疲労】というのはご存知かと思います。

眼精疲労の原因には、目の屈折力など
さまざまな事が考えられますが、
コレステロール値が高い人は、眼精疲労を起こしやすい!
というのはご存知でしょうか?

では何故、コレステロール値が高いと、眼精疲労になりやすいかというと・・

目のまわりには、多数の毛細血管があります。
この血管を通して、目に必要な酸素や栄養素が送られているわけですが
コレステロールが血中に多い方は
これらの必要成分が目に行き届くのを、コレステロールにより
阻害されてしまうからです。

栄養がたりなければ、疲れやすくなりますね・・

コレステロール値が高いと内科系の病気ばかり
気にしてしまいがちですが、眼精疲労だけではなく、
目では他にも緑内障や糖尿病性網膜症のリスクを高めることにもなります。

 

また、一言でコレステロールといっても
必要なコレステロールとそうでないものがあります。

あまり、体にとってよくない。
いわゆる悪玉コレステロールを増やす食品は摂取に気をつけましょう。
(悪玉コレステロールの正常値は60~120とされています。
少なすぎても、多すぎても駄目です。)

この値をコントロールするには、やはり毎日の食生活での注意が
欠かせません。

特に食べる時に気をつけたいのは
「バター」「チーズ」「脂身」「ベーコン」「ラード」など
お菓子類では
「生クリーム」「チョコレート」 など。
これらは悪玉コレステロールを上げやすい食品にとされています。

 

また、朝食を抜いたり、早食いをしたりするのも
オススメできません! 夜、寝る間際での食事も考えなおすほうが良いです。

 

反対に、食べてもコレステロール値を上げにくいのは
魚介類、大豆、きのこ類、植物性の油(ベニバナ油やオリーブ油など)
などです。

いかがでしょうか?

目に血行不良で、眼精疲労が起きているケースなら改善がみられるはずです。

健康のためにも、コレステロール値を少し見直してみると
良いかもしれません。

危険なアイライン

ぱっちり大きな印象的な瞳にしたい!!
それは女性なら皆思う事だと思います。
特に、ここ数年では、瞳を強調するメイクが主流になり
アイラインを引く方も多くいらっしゃると思います。
本来、睫毛の外側にいれるのが基本のアイラインですが、
今では、睫毛の内側、粘膜の部分にもアイラインをひく人が増えています。
確かに、粘膜にアイラインをひくと、ぱっちり印象的な目になるのですが、
眼の病気の原因にもなります。
睫毛の内側、粘膜の部分にはマイボーム腺があり、
マイボーム腺は油分を分泌し、油膜を作って涙の蒸発を防いでくれます。
アイメイクにより、マイボーム腺が詰まってしまうと、
異物感やドライアイになったり、目が傷つくこともあります。
また、マイボーム腺にバイ菌がつくとものもらいの原因にもなります。
大きな目にしたいという気持ちは、わかりますが
目の事を考えて、アイラインは睫毛と睫毛の間をうめるぐらいにとどめておきましょう。

マイボーム腺が詰まる原因はアイメイクだけではありません。
動物性の脂肪をとりすぎたり、加齢が原因で詰まることもあります。
マイボーム腺が詰まりやすい人は、少し食生活を見直してみましょう。
また、温めることも効果的です。

眼圧が高くても、緑内障でない人もいる。

「眼圧が高い」=「緑内障」に100%かかっている。

・・・わけではありません。

緑内障は、眼圧値が高くなおかつ視野が狭くなるという
症状を伴います。

正常な眼圧は20mmHg以下、とされていますが、
それ以上に眼圧値があっても 、視野は正常というケースもあります。

例えば、人間の平熱はは36℃くらいが一般的とされていますが、
37℃以上あってもそれが普通だ、という人もいます。
これと似たようなものです。

このように、眼圧値だけが高く、視野が正常なケースを
「高眼圧症(こうがんあつしょう)」と呼びます。

 

しかし、緑内障でも軽度の眼圧上昇であれば
ほとんど気がつきません。

年月が経ってから視野が狭くなっていることに気がつくことが多く、
本当に初期の段階では
「高眼圧症」なのか、「緑内障」なのか区別がつきません。

なので、家系に緑内障の方がいるなど
遺伝的要素が考えられる場合はとくに、眼圧を下げるお薬を
投薬することが多いようです。

どのぐらい見えてるの??

昨日に引き続き、学校の眼科健診についてのお話です。

学校の眼科健診での視力検査の結果は、
A、B、C、Dのアルファベットで表記し、
眼科では数字で表記しています。
実際、AやBがどのぐらい見えているのか??
特に、目が悪くないお父さんやお母さんは想像しづらいと思います。

では、実際どれぐらい見えているのでしょうか??

A(1.0以上)…..教室の一番後ろの席で、小さな文字も
楽に黒板を見ることができます。

B(0.7~0.9)…..教室の後ろ側の席でも、黒板が見えます。
もしかしたら、小さな文字は見えないかもしれません。

C(0.3~0.6)…..教室の前側の席なら、黒板の文字を見ることが出来ます。

D(0.2以下)…..一番前の席でも、黒板の文字が見えないかもしれません・・・

ほとんどの方が、Cぐらいになったらメガネを作り始めます。
遠視の場合は学校の眼科健診では発見できない可能性があるので
Aであっても、見えにくいと言うようであれば、
眼科での視力検査をおススメします。
また、個人差がありますが、
近視は30歳ぐらいまで進行すると言われています。
特に子どもは進行がはやく、度数が変わりやすいので
メガネを作った後も、1年に1・2回メガネがあっているか
チェックをしたほうが良いでしょう。

視力は1.0に合わせないと、ダメな訳ではありません。

学校の視力検査などでもそうですが、
視力は1.0が見えるのが原則!!という考え方があります。

確かに、お子さんが学校生活で必要な視力を考えると
1.0が見える方が良いという、一つの目安です。

しかし、絶対に1.0視力がでるようにしなければならないのか?

という事を考えると、一概にそれが一番良い選択であるとは
いえません。

例えば、1.0見えるような度数でメガネやコンタクトレンズを
作ったとしても、

■度がきつすぎて掛けていられない。
■気分が悪くなってしまう。
■頭痛がしてくる。 ・・・etc

このような不具合が出てしまっては、折角つくったメガネやコンタクトも
道具として役に立たないものになってしまいます。

その方にとって、一番生活上で負担がかからない度数というのは
それぞれ違います。

なので、1.0が見えていないからダメ。とか
決めつけて考えるより、どの視力で一番楽にものを見ることができるか
というほうが重要になります。

 

0.7くらいしか視力的にはないけれども、
それでも生活上、全く見えなくて困ってしまうということは
ないでしょうし、不便が出てくれば
その時点で調整を加えてあげれば良いのです。

逆に1.0で合わせたのに、不調があるという方も!
一度調整を考えてみることをおススメします。

病気でないのに、目が見えないという子供。

この時期は、お子さんが学校検診で視力検査をしてくる頃です。持ち帰ったプリントの評価はいかがでしたでしょうか?

えっ?!!我が子は「D評価?」こんなに見えていないの?!という現実を目の当たりにすることもありますよね。すぐにメガネを作り直し、子供の目が見えるよう改善しました。単純に近視が進行した結果であり、この場合はとくに問題視する点ではありません。

しかし、たまに目の病気でないのに矯正視力も出ず、0.1以上は見えません!という
お子さんがいらっしゃいます。本当にこんな見え方だったら、学校生活に支障は出ますし、家で一緒に生活をしていればテレビを近づいて見ていたり、目を細めながら物を見たり必ずどこかでサインを出しているはずです。

そんな素振りもない中、急に学校の視力検査は”D”、眼科で視力検査をしたら、高度の視力障害のように「見えない」を連呼。どうしてしまったのでしょう?

こういった症状を「心因性視力障害」と呼ぶことがあります。心因性視力障害の原因は、何らかのストレスや願望など強い心理的作用が物を見えなくさせているということしか解明されておらず原因を特定するに至っていません。

この心因性視力障害の子に見られる特徴は、

①普段は普通に生活している。
周りの家族、本人も気がつかないケースが多く学校検診などで急に「D」評価になる。

②視力低下は必ず両眼に起こり、0.3以下と高度なものが多い。
視力検査では一定の大きさの視力のところで、全く見えませんという答えを連呼する。

③近視や乱視などが仮にあった場合でも、メガネを掛けても視力が出ない。

④心理的、精神的に不安定な小学3~5年生の女の子に出やすい。(メガネを掛けて秀才のように見られたいといった願望の表れで引き起こされることも。)

⑤親に対して従順、内向的な性格な子に出やすい。(親に気に掛けてほしいという子供の願望が引き起こすこともある。)

⑥視力以外にも、視野が極端に狭くななったり、色覚異常などを併発するケースが多い。

こういった心因性視力障害が起きた場合、原因となり得る要素を取り除く必要があります。子供の願望をができる限り叶える、生活環境でかかるストレスを取り除くなど、ご家族の協力が必要不可欠です。もし、心因性視力障害と診断されたら時間を掛けて解決していくようにしましょう。

目に洗剤などが入ったら、病院に行く前にすぐに流水で目を洗いましょう!

目に洗剤やパーマ液などの化学物質が目に入り、
炎症を起こしている状態を
「化学眼外傷(かがくがんがいしょう)」と呼んでいます。

こういった物質が目に入ると、「目がしみて痛い!!」という激痛と
炎症が起きます。

目に入った物質によっては、失明してしまうことにもなりかねません。
早急の処置が、後々の視力にも影響してくることもあります。

万が一、洗剤などが目に入ってしまったら、
まず、病院へ駆け込む前に行っていただきたいことがあります。

すぐに目を開けたまま流水で、10分以上は目を洗ってください!

この状態で、目を開けたまま流水で目を洗うのは
大変痛みをともない 苦痛ですが、化学物質が目に残っていれば残っているほど、
障害が残ってしまう危険が高まります。

軽い外傷であれば、処置後、元通りの目の状態にもどります。
重症であれば、手術・入院が必要とされ、後遺症が残ります。

特にアルカリ性の物質は、酸性の物質と違い
眼球内へ入り込んでいくため、大変危険です。
入ってしまった際には
すぐに目を洗って眼科医の診察を受けるようにしましょう。

 

日常生活では、よく手にするもので言えば
【洗剤・シャンプー】・・・アルカリ性だと、汚れを落とす力は強いですが、目に入ると大変危険です。中性洗剤や弱酸性のシャンプーとかに換えてみるのも良いかもしれません。

お子さんの場合だと、
【石灰】・・・学校の校庭にラインを引いたりする白い粉。体育の授業中などに風に飛ばされたりして、目に入ってしまうなどあるようです。
気をつけて生活をしていても、万が一入ってしまった場合は
目をすぐに流水で洗う!!ということを実践してみてください。

外で遊ぶ子と遊ばない子、近視になる確率に大きな差がでます。

ここ10数年、テレビゲームの出現により
子供が外で遊んでいるのを見る機会が減ってきたように感じているA子です。

 

ではここで、子供の目が近視にならないようにするために
どちらが効果的か、という点を考えて
A:「外で遊びなさい」
B:「ゲームは30分まで!」
どちらの方を重要視して、注意したらよいと思いますか?

確かにどちらも大切な事なのですが、
正解は「A」です。

ゲームだけに限らず、部屋の中での活動時間を短縮させるよりも、
外で遊ばせる(活動する)時間を多くとらせるほうが、子供が近視になる確率が低い!
という報告が上げられているようです。

これも、とある某メーカー営業マンさんからの口コミになるのですが
ちょっと耳よりな情報でした。
海外の例ではありますが、
遺伝的要素・人種的要素も同程度の児童(日本で言えば小学1年生)を対象に
どのくらいの割合で近視の子供がいるかを調べた結果、

A地域で生活をする児童の近視率は3.3%
B地域で生活をする児童の近視率は29.1%

さらに読書などをする時間は、Aグループの児童の方が長かったとのこと。

あら?読書(マンガやゲームもこの主の作業ですよね)が多いのに、
近視になってないの?と思いました。

 

そして、何がここまで近視率の差を広げたのかと言うと、
A地域の子供たちは、
外で遊ぶ時間が長かった!!ということでした。

 

外で活動することが、目の調節緊張状態を緩和させ、
近視になるリスクを回避したのではないか。
と、結論付られたようです。
読書などをする時間が長くても、この結果がでるのであれば
いかに成長期の子供が外で遊ぶことが大切なのか
わかる気がします。

お子さんが近視になる確率を下げるには、
「外で遊ばせること」
これが一番効果をなすという結果でした。

実際問題としては、遺伝要素や様々な生活環境が関係してきますが
是非、ご参考になさってみてください。

夜になると見えにくい。

「夜になると、視界がぼやけて見えにくくなる。」

昼間、明るいところでは問題なく見えるのに
暗いところだと、どうしても視力が落ちる気がしてならない・・
このような症状が出ている方はいらっしゃいますか?

通常、明るい場所から暗い場所へ入った場合
最初は何も見えませんが
次第に目が慣れてきて、だんだん辺りの物が見えるように
なってきます。

しかし、この暗順応がうまくいかず、暗いところで
物が見えるようにならないことがあります。

こういった症状を
「夜盲症(やもうしょう)」と呼んでいます。

夜盲症には先天性と後天性があります。

後天性の場合、ビタミンA欠乏症でも有名で、
急にこういった症状が出始めた!などという場合は
ビタミンAを意識して摂取することによって改善されます。
まずは栄養バランスの取れた食事を心がけましょう!

 

ところで、
人間の網膜には明るさを見分ける2種類の細胞があり
そのうち、暗いところで物を見る役割を果たす
桿体(かんたい)」細胞というのが存在します。

桿体細胞には、ロドプシンという色素があり
これは暗いところで物を判別する役目を果たします。
このロドプシンは、主にビタミンAなどで構成されているため、
ビタミンAが不足すると
暗いところでの視力の順応が上手くいかなくなります。
このため、夜盲症の症状が発症します。

しかし、正確な診断は先生の診察を受けないと分かりません。
網脈絡膜、視神経等が障害されればどんな疾患でも
夜盲症のような症状は起こりますので、早めの受診をオススメします。

コンタクトレンズを乱用すると、将来白内障の手術ができない場合も。

コンタクトレンズを使用する際、酸素透過率の高い製品を選ぶようにお話している理由に、「将来のことを考えて」という事が含まれます。

まず、角膜には角膜内皮細胞という六角形の細胞があり、物を見るために大変重要な役割をもっています。

角膜内皮細胞

(少し見えにくいかもしれませんが、角膜内皮細胞の写真です。クリックすると拡大します)

上の写真は、正常な角膜内皮細胞です。 ひとつひとつが小さくて綺麗な六角形をしています。対して下の写真は細胞の損傷が大きい例です。大きくて、形もいびつです。

コンタクトレンズの長期に渡る使用により角膜が酸素不足の状態になっていると、角膜内皮細胞が少しずつ損傷し減少していきます。

この細胞数が少ないと、白内障の手術後に視力が回復するまでに時間がかかったり白く濁ったまま視力が回復してこないケースもあります。そのため、角膜内皮細胞の数が少ない方は、手術自体ができないということになってしまします。

最初に将来の事を考えてと申し上げたのは、現在20~30代で学生時代からコンタクトレンズを無理して使っている。この先も現在の使用状況をかえりみずに使用したら、こういった事態を引き起こすことになるかもしれません。

角膜内皮細胞は、数日でどうなるというものではありません。今から使用方法を改めれば、減少し始めた角膜内皮細胞を守ることができるかもしれません。未来は変わるかもしれませんから、ご自身の目を大切にしてあげてください。