目薬といえども”クスリ”なのです。

お薬と言われて連想されるのは、コップ1杯の水と「錠剤、カプセル、粉」の形状をした飲み薬を思い浮かべる方が多いと思います。

目薬点眼直接飲み込む、口にするものなので「飲んでも大丈夫だよね?!」という気持ちがやはり働きますよね。

では、眼科で処方される目薬はどうでしょう?目が乾くな~、ショボショボするな~というときに爽快1滴!という具合に安易な感じのイメージがありませんか?必要以上に点眼薬を使用してしまってはいませんでしょうか。確かに飲み薬に比べれば副作用は少ないほうかもしれません。しかし、目薬といえども「クスリ」ですからこの部分はやはり気にしておいていただきたいのです。

例えば、目薬に含まれる「防腐剤」。目薬が長持ちをするという利点もあるのですが、防腐剤の成分は非常に目にとっては強力なもので、目に炎症を引き起こす原因になることがあります。目薬をさしているのに、目が真っ赤になってしまっていたら本末転倒です。また、ステロイド剤の目薬は眼圧を上げてしまう作用がありますし、緑内障の治療に使う目薬は喘息や不整脈があったりする場合は使用できない場合もあります。使用する際は先生の指示をきちんと守って使用するようにしましょう。

涙が出るのに、ドライアイ?!

ドライアイによる傷1涙が溢れてしまっているにもかかわらず、

「ドライアイ」

と、眼科で診断を受けることがあります。

ドライアイって、どんな病気でしたっけ?!

一般的なイメージでは、「涙が少なくて、目が乾く」という認識ではないでしょうか。ところで、本当にドライアイになると、目の表面が乾くということ以上に

*目の疲れ
*目の痛み
*目の充血
*かすむような見え方
*まぶしい

といった症状を訴えることが多いのです。
そして、「涙が溢れる」という自覚症状もここに含まれます。

「目が乾く」より「涙が溢れる」という症状が強く出るのは、ドライアイにより目の表面が乾き、そこに傷が出来てしまっていて、痛い!!→なので、涙が出る。というものなのです。

ドライアイが原因で出来てしまった『傷』が痛むために涙が出ているなんてちょっと悲しきことです。

妊娠中はコンタクトレンズよりメガネを活用しましょう。

妊娠中はホルモン値の変化などにより、体調が良かったり優れなかったりと症状がよく変わることがあります。

妊婦さん今まで問題なく使用していたコンタクトレンズに関しても、異物感を感じる、充血する、見えにくく感じたりする事があります。これらの症状は涙の分泌量が減少したり角膜の形状変化によって起こるものです。

もしこのように、いつもと違うなと思った時には迷わずメガネを使用するようにします。コンタクトレンズを無理に使用すると、反って目に傷をつけたり不調になる原因となります。

実際に出産が近づいているときは、コンタクトレンズがちゃんと自分で外せる状況に置かれるかどうかはかわりません。急に陣痛がきてコンタクトを外すまで気がまわらないかもしれません。自然分娩のはずが緊急手術になるかも等、考えたらきりがありません。

そんなもしもの時のことも考えて、サッと外せるメガネを使用しておくほうが「安全」ですよね。

ちなみに、黒い点や模様が見える、視界がぼやける等の症状があるときは、目にだけではなく体にも異常が起きている場合もありますから、主治医の先生に速やかに相談します。

子供のアレルギーとプール。

お子さんが”結膜炎”と診断を受けた場合でも、感染しない結膜炎であればプールに入れるケースもあります。

プールその代表的なものは「アレルギー性の結膜炎」です。アレルギー性の結膜炎は、他人にはうつりません。感染リスクはありませんから、プールには絶対に入れないよ!とは言いきれません。症状が落着いてるときであれば、ゴーグルを装着してプールに入っても良いよ、と先生から許可がでるときもあります。

確かに症状が酷く充血したりかゆみがあるときは控えるのがベストですが、できる限りプールを楽しみにしているお子さんには「プールに入れるよ」って言ってあげたいですよね。
ただし、いつものアレルギー性結膜炎かな?と自己判断してしまうの危険です。似たような症状でプールに入れない結膜炎もありますから、必ず眼科の先生の診断を受けてからプールに入るようにしましょう。

また、ゴーグルをしっかり装着して塩素の含まれるプールの水がなるべく目に入らないようにします。屋外プールの場合は日光、紫外線のアレルギーがあって症状が悪化することもあるのでこちらも十分に注意する必要があります。

我慢するより、早めに遠近両用メガネを活用しましょう。

年齢を重ねれば誰にでも起こる老眼の症状。初期の状態では、ちょっと手元がぼやけるようになったなという程度で生活が出来ないことはありません。遠近両用メガネなんて、まだまだ先と見送ってしまっても良いのでしょうか。

老眼それではここで、「今後」のことを考えてみましょう。

もうダメだ。スマホも新聞も文字にピントが合わない。このような状態になって初めて遠近両用メガネを使用することを決意。しかし、実際に初めて掛けた遠近両用のメガネは何でこんなに違和感があるのかと思われる方が何とも多いのです。

遠近両用メガネは、一昔前まではレンズの鼻側あたりに小さな小窓がありました。いかにも老眼を矯正している事が他人からでもわかり、外見的に回避したいと思われる方が多かったのも事実です。

しかし、現在では累進屈折力レンズというものが主流となり、以前のような小窓はありません。他人から境目がわからずに、遠くから近くが1枚のレンズで見えるようになっています。中心部は度が強く、鼻側の下あたりは度が弱いというかんじです。

そのため、1枚のレンズ上で覗いた部分によって度数が違う状態になっています。初めて使ってみると今までと違う感じの見え方に違和感が出ることがあります。勿論、ほとんどの方はすぐに慣れてこのような違和感は解消されますが、老眼の程度が進めば進むほど、度数の強い部分と弱い部分の幅が広がますので、最初に掛けたときの違和感が大きく感じらます。

このような点からある程度この度数幅が狭い(老眼の症状が軽度の)うちに遠近両用メガネに慣れておくと、老眼の症状が進んでからの遠近両用メガネにおける度数調整もスムーズに受け入れられるというわけなのです。

2歳児の4割弱は、スマホやタブレットを使用しているという事実。

先月、内閣府が子供たちがスマホやタブレット端末などの機器を利用しているのか調査した結果を公表していましたね。

スマホA子が驚いたのは2歳児の結果で、37.4%がこのような機器にすでに触れているという事実です。約4割ってスゴイ数字だと思うのですがいかがでしょう?そして、2歳児が何をスマホとかで見ているの?!ってビックリしました。

2歳といえば眼科でもようやく視力検査が出来る?出来ない?練習すればできるかな?くらいの年齢です。それがスマホが使いこなせるのか?って思ってしまいますが、親のパスワード画面のロックを解除したり動画を見たりすることがすでにできるようなのです。親が普段やっていることをよく見ていて真似をしているということでしょう。

画面をタップ、スワイプ、さらにはピンチアウトさせたりと操作しちゃうわけですから大したものです。意思を持ってというよりは、興味本位で触っているのかもしれませんが^^;

さらに親側からすれば子育て用のアプリとかも配信されていたり、公共の場で子供が泣き出したときにyou tube 動画を見せると泣き止むとか、活用の幅は広いようです。

しかし、スマホやタブレットなどの機器からは目に有害は”ブルーライト”が発せられています。また、目の成長期にピントを近くに合わせすぎている状態を長時間続けるのは近視の進行にも影響してきますから、使用する時間など十分に注意して利用することが望ましいとされています。

目の疲れだと思っていたら、重大な病気が隠れていた。

年齢のせいか、最近目が疲れる。まだまだ仕事を現役でされている40歳から50歳くらいの方なら、自然にこのように思われるのではないでしょうか。

きっと老眼だろう、パソコン仕事だから仕方ないかな。

確かに診断の結果、思ったとおりであることの方が正直多いです。

しかし、年齢が重要因子になる眼精疲労。とくに中高齢の方の場合には

1、緑内障

2、乱視

3、老眼

という順番で疲れ目の症状が発症します。

緑内障目の疲れで緑内障なのかと驚かれる方も多いと思います。40歳以上の方が眼精疲労を訴える場合、眼圧や眼底など念入りにチェックして緑内障が原因で「目の疲れ」が起きていないよねということをまずは確認する必要があるのです。

緑内障は最悪の場合、失明にまで至る病気です。知らないうちに視界が欠けてくるところが恐ろしいのです。「疲れるな」くらいの症状のときに実はすでに罹患しているという危険があるわけですから。

また、2番目に挙げられる乱視も単純に度が変わっただけではなく、「物がぶれて見える方向」が変わってしまうこともあります。これも加齢に伴う変化で、長年使ってきたメガネを掛けることで更に乱視の見え方を悪化させることになっているケースもあります。

「ただの疲れ」と思っても安易な自己判断で終わりにせず、年に1度は健診を受けるようにしておくことが安全策という訳なのです。

単眼症

今年5月10日に、インドで単眼症のヤギが生まれて1週間以上も生存しているとニュースで話題になっていますよね。

医者単眼症というのは生まれつき「目が1つしかない」という奇形で、キクプロス症とも呼ばれています。赤ちゃんがお母さんのお腹の中で成長していく過程で、脳が左右に正常に分割されず、左右の眼窩が癒合して1つの大きな眼窩が形成されることで生じるといわれています。

生まれたときから本来は2つあるべきはずの目が1つしかないのです。真ん中に大きな目が1つ。脳、鼻、耳などにも重い障害が生じていることがほとんどで、残念ながらお母さんのお腹から出てきたら呼吸ができずにすぐに亡くなってしまうということが多いのです。

それなのに、1週間以上も鳴き声をあげて生きているということなのですから本当に奇跡です。子ヤギちゃんの誕生におめでうと伝えたいですね。飼い主さんも大切に育ててくれているそうですよ。

遠近両用に再トライしたら、良さがわかった。

老眼の初期。何となくパソコンやスマホ、新聞など手元が見えにくくなってきた。こんな症状が出始めたら、遠近両用のメガネやコンタクトにしてみよう!と、考える方も多いと思います。

老眼そして思いきって遠近両用レンズにしたにもかかわらず、見え方にあまり変化がない気がする。または、どっちもスッキリ見えなくて反ってイライラしてしまうなど自分の満足する見え方にならず、ドロップアウトしてしまう方も少なくありません。そのため自分には遠近両用は向いていないんだ!という結論に至ってしまうのです。

しかし、その後数年も経つと老眼の程度も徐々に進行してきます。老眼の初期の頃と比べると、ピント調節力は低下して自分ではどうにも対処ができないといった具合に状況が変化します。

そうなると、初期の頃に試した遠近両用レンズの恩恵を受けるべき時となります。仮に同じ度数を選択したとしても、自分自身のピント調節力が弱まっていれば遠近両用レンズのありがたみを大きく感じるわけです。

再トライしてみたら「あれっ、こんなに見やすくなるんだ!」。老眼初期の状態ではイマイチだった遠近両用も、時が経てば大変便利なものに感じられるかもしれませんよ。

コラーゲンプラグで、ハードレンズの違和感も改善に。

若いときからずっと使用し続けていたハードコンタクトレンズ。最近はゴロゴロ感やら曇る感じがあって不調が続くようになってしまった。更にはレンズを新調しても軽快に至らない。何が原因なのかと考えてしまうことってあります。

ハードコンタクトレンズ年齢とともにずっと使い続けていたハードコンタクトに不調が続く場合、ドライアイが引き金になっていることが多々あります。ドライアイの症状が悪化した場合、目とレンズの緩衝材の役割をする涙が不足し、ゴロゴロと異物感につながります。また、涙で目の表面が潤っていないと、目の中にあるタンパク質や脂質などがレンズに滞留して曇らせます。

ドライアイの症状が軽度であれば目薬を点眼することによって改善されますが、重度の症状になってくると簡単に改善には至りません。

あまりにも酷い症状の場合はレンズ自体を中止してメガネでの矯正を主としていくことが必要ですが、乱視などの影響でメガネでの矯正生活がなかなか難しいという方には、「コラーゲンの涙点プラグ」を用いた処置をしてみると、目の表面に涙を滞留させておくことができるようになるため、前出のような症状の改善が見込めます。