防腐剤の入っていない点眼液。

乾燥が気になる季節、追い討ちをかけるようにエアコンをつけパソコンの画面とにらめっこ!なんて日常を送っていませんか?とくに、コンタクトレンズ使用者にとっては厳しい環境が整えられています。

ところで、ドライアイ用の点眼液といっても多々あります。通常、気軽に薬局でお求めいただくような目薬には防腐剤が入っています。そのため使用回数の制限が指定されています。しかし1日4回までしか点眼できない目薬では足りない!乾いて仕方ない!という方も多いのではないでしょうか?

そういった方は、防腐剤を含まない点眼液の併用をおすすめします。これなら乾燥したときに何度でも点眼ができます。ただし、防腐剤が入っていないタイプは日持ちしませんので、開封したら最長でも10日を目安に使い切るようにします。

種類はいくつかありますが、比較的安価なもので「ソフトサンティア」という目薬があります。
ソフトサンティア(参天製薬)

さくら眼科近隣の薬局さんで、多数取り扱いがありますので船橋近辺では 手に入りやすい目薬です。1本150円~200円くらいが相場のようです。

他にも船橋周辺で見かけるものでは、ロート製薬のCキューブモイスチャージも防腐剤の入っていない目薬です。
ロートモイスチャージ(ロート製薬)

涙は目を守ることのできる大事な防護服の役割を果たしています。潤った状態を保てるよう、ご自身でもできる限りのことはしてみるようにしましょう。

船橋で女性のための眼科作りを!

船橋さくら眼科

さくら眼科にいらしていただいた患様はすでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、院長をはじめスタッフはほぼ「女性」です。

眼科に行くと、「怖そうな男の先生で子供が泣いてしまった」とか、「相談したいが、話しかけにくかった」とか、「怖かった~~」とか、こんなお話をよく耳にします。眼科というと、男の先生が威厳をもった感じでどーーんと構えているようなイメージがあると思います。

しかし、さくら眼科はそんなイメージを払拭するような眼科をつくることを目指しています。院長&スタッフの平均年齢は、軽く30歳越えなので落ち着いた雰囲気も作れればよいなと思っています。アンチエイジングに励み、実年齢と外見が非常に一致しないスタッフもいます(笑)

院長は常勤ですので、診療中はいつお越しいただいても大丈夫です。美容皮膚科の診療も併せて院長が行っていますので、シミ治療やたるみが気になったりなどあるは、眼科の診療でいらしたときでもご相談できますよ。目に異常があったときはお子さんを連れてでも、旦那さんと一緒にでも気軽に来院していただけたら良いなと思っています。もちろん、男性スタッフもいますので希望の方はお声がけください^^

後発品(ジェネリック医薬品)ってご存知ですか?

最近ですとテレビCMとかでも告知されるようになってきましたが、まだまだこの「後発品(ジェネリック医薬品)」というのをご存知ない方も多いのではないでしょうか。

製薬会社さんがお薬を開発して、その薬が新薬(先発品)として世の中に出回る時、特許をとって類似品などを他社がつくることができないようになっています。新薬を開発したりするには10数年以上の長い期間と開発費など数100億円の費用がかかりますから、そのくらいの対価はあってよいのかもしれません。

しかし、その特許が切れると他の製薬会社 も同じ成分で名前を変えて発売を始めます。新薬開発費に比べると期間も短く、1/10くらいの費用で作れてしまうようです。これが後発品(ジェネリック医薬品)と呼ばれるものです。

同じ成分で効き目もほとんど変わらなければ、後発品のほうが患者さんにとってもコスト的負担は減ります。私自身も疲れ眼の目薬は「サンコバ点眼薬」ではなく「コバラム点眼薬」とか使っていたりして。

しかし、主成分が同じということであり、すべてにおいて全く同じものではないということだけはお伝えしておきます。製法やら添加物やらは異なるかと思いますので、
先生や薬剤師さんと相談の上、選択をされるほうが良いでしょう。当院では院外処方箋による一般名処方を行なっています。先発品でも、後発品でも患者さんが選択できるようになっていますよ(※先生から指示のある場合は除きます)目薬といっても薬です。ご自身の使用しているお薬がどんなものなのか、調べてみるのも良いかもしれません。

目薬のさし方

薬(くすり)というと、内服(飲むお薬)をイメージされる方が多いと思います。薬の飲み合わせとか、飲む時間帯とか複数の種類を投薬されている方は気になるところです。しかし、こういった気遣いは「目薬」にも必要です。直接飲み込むものではないからといって、安易に考えていると体に不調をもたらす危険があります。

点眼して体内に取り入れるものでも、薬は薬です。仮に充血が酷いからといって、むやみに目薬をさしたり、医師の指示なく使用したりするのは絶対にやめましょう。また、点眼薬も涙腺から薬の成分が体内へ取り込まれていきます。点眼後はなるべく(図1)のように、目頭のあたりを指でしばらく押さえて不必要な量が体内へ回るのを回避させるようにします。

(図1)

また、複数の点眼液を使用する際は、先生の指示通りの順番で使用します。1つ目の薬を点眼した後、5分程度空けてから2つ目の薬を点眼するようにしましょう。

コンタクトレンズを使用されている方は点眼時はレンズをはずし、点眼後5分程度してから装着するようにします。(先生から、レンズの上からでも点眼可と指示があった場合はこの限りではありません)目薬も正しい用法・容量を守って使用することが望ましいのです。

Myメガネを持参してください。

眼科受診の目的は様々かと思いますが、そのときは是非「今ご使用中のメガネ」を持ってきてください。数年前に作ったけど使ってない、引き出しに眠っているという方もです。

◆今、どういった見え方をしているのか。

◆目に合ったものを使用しているのか。

◆コンタクトレンズを作るけれども、ちゃんとメガネも併用できる準備があるか。

◆「使わない」メガネなのか、「使えない」メガネなのか。

確認させていただきたい内容は盛りだくさんです。確かに当日の検査結果に基づいてメガネ処方などが行われますが、視力というのは、単純に1.0が見えるから良いというものではありません。

その方にとってストレスのない見え方というのが重要で、0.7くらいで十分と感じる方、1.5くらいないと見えにくいと感じてしまう方、これは人それぞれです。生活スタイルも必要とされる日常視力も異なるでしょう。

人間はそれまでの慣れている見え方と比較されますので、数値的に1.0見えようが、そうでなかろうが満足のいかないケースにぶつかります。例えば、50歳の方で今まで1.5月見えるメガネを使っていたとしましょう。親切心で、年齢的な調節力などを加味して1.0くらいに合わせてメガネを提案したとしても、作ったメガネが極端に見えにくくなったと感じてしまう場合があります。

他にも、疲れやすいとか頭痛がするとかいうケースであっても、今の見え方(眼鏡使用中の方はとくに)というのは、何故つらい症状が出てしまっているのかを判断する重要な要素です。度数だけではありません。瞳孔間の距離や、フィッティング、レンズのデザインが合わなくても不調は起こります。遠近両用なのに、レンズ面積の極端に小さいデザインだと視力は安定しにくくもなります。まだまだあります。球面レンズであれば視力が出るのに、薄型非球面にしたため視力の出方が測ったときと変わってしまった等、検査日の測定が全てではないのです。

来院する際は是非、ご使用中のmyメガネをご持参くださいね。

「虹を真下から見ると、どうなっているの?」と質問を受けました

ふと空を見上げると綺麗な虹が見えた!一度は見たことがあると思います。以前、虹はいつもこの写真のように横に伸びたイメージしか見たことがない。虹の真下まで行ったら、どうやって見えるかな?と聞かれたことがありました。

すごい発想力と賞賛したいところですが、残念ながらそれを叶えることはできそうもありません。そもそも、虹はどうして見えるのかという点を考えてみたいと思います。

人間が「虹が見える」と認識する為には、光の屈折が大きく関係しています。例えばある地点Aで、雨が降っているとします。少し離れたB地点では晴れていて、C子はこのB地点にいるとします。B地点にいるC子が、A地点の方を見るとA地点で降っている雨粒が太陽の光に照らされ反射します。その反射した光が、C子の目に入ったときに虹として認識されます。そのため、この光の屈折の角度と反射の条件などが一致しないと人間は虹を見る事はできません。反射の角度により、赤に見えたり黄色や青に見えたりします。そのような訳で、C子がB地点からA地点に着いて空を見上げたとしてもこの光の屈折が目に認識されることはありません。

ちなみに、虹が7色というのは日本をはじめとした少数国での認識なのです。通常、世界で虹は何色と聞けば6色とされています。さらには2色と認識する国もあるとか?!色の認識は面白いものです。

これも余談となりますが、信号機の色は日本では「赤信号」と「青信号」と呼んでいます。しかし、世界共通で定められた信号機の色は「RED(赤)」と「GREEN(緑)」です。信号という文化が日本に導入された時に、日本には緑という色の概念が馴染みにくかったようで「青信号」という呼び名で広まったようですね。

どちらの図形が鮮明に見えますか?

A子の友人が視力検査に来たときのことです。

「この図形を見てください。」

「 赤い方にある図形(二重丸)と、緑の方にある図形。

どちらにある図形の輪郭が鮮明に見えますか?同じ程度ですか?」

と聞かれて、「どちらかといえば、赤いほうかな」と答えたようです。しかし、「何がこれで分かったの?」と後から質問を受けました。

行われたこの検査は、「赤緑テスト」と呼ばれるものです。しかし、1+1=2のような絶対的 答えがある検査ではないので、見えたように素直に答えてもらえれば問題ありません。どちらの方にある図形が鮮明に見えたからといって間違いがあるわけではありませんのでご安心を。

このテストは、「近視の状態の場合でみると、赤いほうにある図形が鮮明」「遠視の状態でみると、緑のほうにある図形が鮮明」「正視の状態でみると、どちらにある図形の鮮明さも同等程度」という見え方になります。眼が色収差を起こす現象を利用した検査になっています。

A子友人はコンタクトをつくりに来ていたときにこの検査を受け、もともと近視眼なので過矯正(度が強く入りすぎていないか)のチェックをするときに行われたようです。答えたのは「赤い方の図形」でしたので、近視眼であれば過矯正になっていないという判断の目安になります。

こういった仕事をしていないとこれは何の検査をしているのだとう?と疑問に思うものなのですね。説明の方法にも気を配っていきたいところです。

待ち時間が気になる方は、連休の中日が狙い目。

病院での待ち時間は長いというのが一般的見解です。患者さんから、他院にて待ち時間4~5時間は当たり前。待ちくたびれた・・としばしば伺います。

当院では、待ち時間の短縮というのもサービスの一環として考えています。待ち時間が極力少なくなるように、医師とスタッフ間の連携を取っていますのでよほど混雑していない限りは、待ち時間平均10~20分程度です。しかし、完全予約制ではないため、どうしても待ち時間がこれ以上に発生することもあります。

「いつが空いていますか?」という質問も度々伺います。これも本当に断言はできかねますが、連休のなか日は比較的空いています。そう、本日のような日です。土曜・日曜・月曜が祝日なんて時の日曜です。きっと皆さん、家族でお出かけになったりされているのでしょう。こういった日にわざわざ眼科受診される方は比較的少ないようですので、待ち時間が気になるという方は、こんな日時を狙ってみるとすぐに診察にお呼びできる可能性が高いです。待ち時間が気になる方は、参考になさってください。

視力検査の「C」の名前を知っていますか?

3歳児検診から始まり、物心ついたときには眼科で視力を測るときに「C」を見れば、穴の開いている方向を答えるように覚えていたはずです。「C」の開いている方向を答え、より小さいところまで答えられれば目が良いという判断になるということまではご周知の通りです。

ランドルト環
では、この見覚えのある「C」アルファベットのC
のようなマークの名前はご存知でしょうか?

これは「ランドルト環」と呼ばれます。日本だけではなく、世界共通の視力検査用の指標です。大人でも子供でも、言葉が通じなくても、検査できます。

視力表で視力1.0に該当するランドルト環の大きさは、高さ7.5mm、文字の太さ1.5mm、文字の切れ目の部分の幅1.5mmの大きさです。視力検査は、視力検査表から通常5m離れて測ります。この切れ目の部分1.5mmが5m離れたところから、切れ目を確認できれば1.0の視力と判断されます。

5mの位置から切れ目が判断できなければ、4m、3m・・・というように、近づいて見るようにし、判別できる位置で視力が決定します。また、視力は1分の視覚で確認できる能力が視力1.0です。(1分=角度を表す単位で、1度の60分の1の角度)具体的には、確認できる最小視覚が2分なら視力は1÷2=0.5、10分なら1÷10=0.1となります。

ちなみに、この「ランドルト環」という名前も、考案したランドルトさんというフランスの眼科医の名前にちなんて付けられているようです。何事もそうですが一番初めに考えた人って素晴らしいですよね。

盲点を見つけてみよう!

「盲点(もうてん)」という意味を辞書で調べると、このように記載されています。

” うっかりして人が気づかず見落としている点 ”

使い方としては、例えば、仕事のプロジェクトが成功に終わりそうな時、思いも寄らぬミスを指摘されやり直した→「盲点を突かれた」のように使われます。自分では完璧だと思っていたことにも、見落としている落とし穴がある。ということです。他人から見ればたいしたこともなさそうなのに、意外と気づかれないという意味があります。

もう一つの意味として、”医学的に視神経が網膜に入ってくる部分”と書かれています。

さて、この「盲点」とはもともとは眼の中の網膜には視神経が入ってくる箇所があり、この部分は光が入っても認識されず視覚のない部分とされています。これがマリオット盲点と 呼ばれています。(マリオットは17世紀のフランスの物理学者です。星とかもそうですが、発見者の名がつくようですね!)

マリオット盲点は、自分でも簡単に見つけることができます。では試しに実際に見つけて見ましょう。

上の2つの星を見てください。

今、パソコン画面を見ていると思いますので、50センチ程度離れたところがら画面を見ているかと思います。(それより近い位置で見ている方は、50センチ程度離れて見てください)

1)左目を閉じます(または左手で遮蔽します)

2)左側にある白い星を見ます。現段階では、白い星と黒い星がまだ見えていると思います。

3)だんだん画面に顔を近づけてみてください。
それまで見えていた黒い星★が 、パッと消えるところがあります。

この黒い星★が、マリオット盲点に入ったため、視界から消えます。

いかがでしょうか?ご自身のマリオット盲点は見つかりましたか?日常生活では、このマリオット盲点は気がつかないですし、気にもならないものです。眼科的にも全く問題ありません。しかし、何か大きな仕事を大成する直前などに「盲点を突かれた!!」なんて思うことのないようにしたいですね!

ちなみに、余談ですがさかのぼる事、ン十年前。「ドラえもん」のコミックを読んだとき、この原理のことをドラえもんが説明していました。石ころ帽子?か何かの秘密道具を出すときに、人の目には見えない盲点があり、それを利用した道具だとか言って、いじめっ子に見つかりたくない、のび太君に出していました。結構、ドラえもんって子供ながらに読んでいましたが、科学的な説明が多々出てきた記憶があります。