魚がまばたきをしない理由。

夏休み、お友達同士で電車に乗っていた小学生の男の子達がこんな話をしていました。

「魚はまばたきしないって知ってる?」

「え?何で」

「魚はまぶたがないから、まばたきなんかできるわけないじゃん!」

「まぶたが無かったら、寝るときも目を見開いたまま寝るんだよ(笑)」

「じゃ、魚になれば授業中に昼寝してても先生に怒られないで済む?!」

といったような感じの笑い話でしたが、魚の目を思いだすと確かにまぶたがありませんよね?!

魚の目

 

 

 

 

まず、人間のまばたきについて考えてみると何故人はまばたきをするのでしょうか。

これは、目の表面を潤すことによって目を守るための動作であり、通常20秒に1回はまばたきをすると言われています。目の表面が乾くと、「痛み」「視力不良」「雑菌が入る」など、様々な病気を発症させてしまいます。

ちなみにイギリスや台湾の有名な衛兵さん。微動もせず、 ”まばたきすらしない衛兵さん” とかの話を聞きますが、よーーく見てみると、一瞬まばたきしてますよね。ただ、まばたきの回数は極めて少なく、涙が出てしまっているということもあるそうです。(友人談ですが、涙が出ている衛兵さんの涙を拭いている人がいる光景を見たとか・・)訓練をしてまばたきの回数を減らしていると思いますが、眼科側からすれば「まばたきくらいしてくださいよ」と、言いたいところです。

さて、最初の小学生達の会話にもどりますが、『魚』は彼らが言うとおりまばたきをしません。理由は、生活している環境を思い浮かべてみればすぐにわかりますよね!水中で生きる魚は常に目の表面は潤っているので、まばたきはしません。したがって、まばたきが不要なのでまぶたも無いのです。

人間の色覚と、動物の色覚の違い。

猫人間の色覚は、虹の七色。赤・橙・黄・緑・青・藍・紫色くらいを見ることができますが、人間以外の生き物はどのくらい「色」を判別することができるのでしょうか?

身近なところで、「犬」や「猫」。

強い嗅覚を持ちますが、色覚はあまり発達していないようです。赤や青程度の識別しかできないといわれています。

たとえば食事をするとき、人間はまず目で料理を楽しみます。これは料理の盛り付け等も含め、目からの情報で美味しそうか食欲をわかせるものか判断すると思いますが、犬や猫は美味しそうなにおいがするかどうかが問題なのかもしれませんね。人間から見るとドックフード(キャットフード)といったものは、料理として全く美味しそうには見えませんが、犬猫からしたらごちそうのニオイでいっぱいなのでしょう。

ほかにも、「牛」はどのような見え方をしていると思いますか。牛が見ている視界は白黒の世界のようです。よく闘牛士が、赤い布をパタパタと振って牛を興奮させている場面があります。しかし、これも牛からみると、実は赤い布に興奮して突進しているわけではなくパタパタと動く布に興奮しているようです。人間が赤と認識している布は、牛の目からは白黒にしか見えていないようです。

そして、人間に近いとされる「猿」。目の構造もやはり似ているようで、人間と同等程度の色を判別することができるそうです。

ついに市販薬がネットで解禁。

数年間の間、薬の販売は「対面販売」が基本とされネット販売ができなくなっていました。

しかし、今年6/12の法改正によってほぼすべての市販薬がインターネットを経由で買えるようになりました。

この問題は、昨年の1月のネット販売業者の訴訟がきっかけになっています。
本来は”薬の説明がなされずに使用されては危険”
との判断から、ネット購入が規制されていました。

しかし、規制される前までは普通にネット販売されていた薬が急に買えないという事態が起きました。
すぐ近くに薬局があり、市販薬が手に入る方にとっては
さほど不便になるということはありませんでしたが、
足が悪くて外出がままならない、もしくは離島などに住んでいて、近くに薬局がない
などネット経由でしか手段がなかったという患者さんにとっては
非常に大問題でした。

結局、訴訟はネット業者側の勝利で、販売規制が全面的に解除されたというわけです。

以前よりこのブログでも取り上げてきた内容ですが、
薬のネット販売自体は大変便利なものです。
ですが、『本当にその薬を投与して問題ないのか』『誤った使用法をされないか』等、
当初の問題点が解決された訳ではありません。

買い求める側が、誤使用をしないように自己防衛をしっかり果たす責任も大きくなったわけです。ネット販売も便利なものであることには変わりありませんので、
上手に活用するようにしましょう!

生活保護の適用。

日本の憲法では、最低限の生活を送るために国が援助をしてくれる制度があります。

”医療” についても同じで、定義上、
『病気や失業などで収入がなくなったり、あるいは減少して生活に困った人が、自分の資産や能力を活用したり、親族の援助を受けたりしてもなお、暮らしていけない場合に、その程度に応じて最低限の生活を保障して、自立できるように援助する制度』
とされています。

申請をして認定されると、病院を受診するときに

【医療券】

が発行されます。

生活保護認定を受けた場合は、保険証のかわりにこの医療券をご持参ください。
(社会保険と併用の方は、両方お持ちください。)

医療券は、船橋市役所の生活支援課で発行してもらいます。
認定を受ける時に、担当の方がつくと思いますので、その型にお申し出いただきます。

土日などで、市役所がお休みの時は
先に受診をしていただくことができますが、お休み明けの月曜には船橋市役所へ受診した旨連絡をするようにしてください。

人は何歳から生活に必要な視力が得られるのでしょう?

本日は嬉しいご報告があります。今年の3月まで受付けで働いていたスタッフが、昨日無事に男の子を出産いたしました。定期的に来院されている患者様の中には、気にかけてくださっていた方もいらっしゃったので、この場でご報告させていただきます。

ところで、赤ちゃんは生まれた時には、あまり目は見えていないのですが、どの程度まで見えるのでしょうか?あまり詳しく考えたことはなかったのですが、気になったので調べてみました。

生まれたばかりの赤ちゃんの目は機能的にはまだまだ未熟で、明暗が判別できるくらいなので、ほとんど見えていないらしいです。ここまで見えていないとは驚きました。

生後1ヶ月位ではまだ目の前で何かが動いたとわかる程度、3ヶ月位で0.02~0.03位で、やっと目の前のものがぼんやりと認識できるようになり、眼前の親の表情がわかるようになってきます。物を認識してその動きを目で追うようにもなります。

1歳でやっと0.2前後見えるようになり、成長とともに目の機能もどんどん発達していき、3歳半を過ぎると0.7~1.0まで見えるようになり、やっと生活に必要な視力となります。

もちろん、体の成長と同じく個人差がかなりあります。実際1.0まで見えるようになっているのは、4歳で71%、5歳で83%となり、遅くとも小学校入学までにはほとんどの子供が1.0見えるようになるそうです。

目を開けたまま寝ることはできる?!

そういえば学生時代、隣の席にすわっていたクラスメイトには、ある特技がありました。

それは「目を開けたまま寝る」といことです。

本人が言うには、目は開いているので居眠りと判断されることなく、先生に怒られたことがないと・・・。そして何となく目を開きながら寝ているのはわかっているとも言っていたことがあります。

 

特技なのか否かは別として、本当に人間はこんな事ができるのか?と思いますよね。

居眠りをする人

動物や魚類なんかは目を開けて寝るといっても不思議はないのですが、人間は違うでしょう?!と半信半疑ですが、実際にやっている人がいるので、

「目を開けたまま寝る」ということは、人間もできます。できる!という結論です。

 

そこで、A子もいろいろな書物などを調べてみましたが、目を開けたまま眠るという原因は、未だに不明のようです。

 

おそらく考えられる理由としては
●まぶたの筋肉の弱さ
●眼球が大きい
などが挙げられてはいますが、特定はされていません。

さらに、目を閉じて寝ているときは、「まばたき」をしませんが、起きて活動をしているときは、何度もまばたきをします。
目を開けたまま寝ていたら、ドライアイになるのでは?とも思ってしまいますが、このクラスメイトに限っては、乾燥もしない!!と言っていました。
・・・絶妙のタイミングで瞬きが知らないうちになされるのか、涙が自然に分泌されるのか、全く不明です。あぁ、もっと隣のクラスメイトを観察しておけば良かった~。と、今頃になって思います。

まだまだ、人体のヒミツは解明されずにあるということですね。

お薬手帳と医療費。

今、ほとんどの病院で先生の診察を受けた後
薬局に薬の処方箋を持っていって、薬剤師さんからお薬をもらう。という流れに
なっています。

複数の医療機関を受診されている患者さんだと、
いつ
どこの先生から
どんな薬が
どのくらいの量

処方されたかということを、正確に把握するのはなかなか難しいことです。

そこで、お薬手帳が世に出回ったということですが、
これにもやはり費用がかかります。

薬局で薬代を支払うときに「薬剤服用管理指導料」という費用が発生します。
料金は3割負担の方で現在までは130円でした。

この料金は、上述のようなお薬の情報の他、
「患者さんの飲み残した薬の数の確認」
「先生の処方した薬に、後発品(ジェネリック)があるかどうかの情報提供」
をすることも条件で、
これらの項目がすべてできたときに、薬剤服用管理指導料が発生します。

ですので、
・お薬手帳そのものを持っていない方、
・忘れたりして、途中の記録が抜けている方(薬剤師さんからシールで手帳に張るように指示されても貼られてない方)
など、うまくお薬手帳が活用されていないケースも見受けられ
無駄に費用を支払うということが発生しているのも現状です。
そのため、今月4月から、【おくすり手帳を必要としない患者】さんの
薬剤服用歴管理指導料は、3割負担の方で110円。
現状よりご負担が20円安くなるという制度に変わりました。

薬の管理、という意味では是非ともお持ちいただきたいものですが
活用してこそ意味のなすものです。

使用されない方は、薬局窓口でお薬手帳の記載不要と申し出れば、
この管理料を算定されなくなりますので、
健康管理を考えた上で調整してみるのも良いでしょう。

見た目はそっくり?!ホクロと癌(がん)

ふと鏡を見たときに、「こんなところにホクロなんてあったかな?」と気が付くことがあります。ホクロは、何故できるかというのはいまのところはまだ不明の領域が多いです。遺伝的なことか、紫外線が原因かなどと議論はされていますが、決定的な確証にはいたってないようです。皮膚の色素細胞(メラノサイト)は、紫外線によりメラニン色素を作りますが、作られた後に自然に消えるものもあります。

通常は自然に放置しておくことも多いと思います。気になる部分であれば炭酸ガスレーザーで除去をしますが、そうでない時はそのまま放置を選択される方も多いのではないでしょうか。しかし、自己判断で放置するのは大変危険な場合もあります。

 それは、ホクロにそっくりな癌(がん)があるということです。

ホクロのように見えても、実は癌細胞だったというケースもあるので、要注意です。注意をすべきホクロの大きな特徴を3つ挙げてみます。

1)大人になってからできた

2)どんどん大きくなる

3)形が左右対称ではない

これらが当てはまるようであれば、癌細胞である確率が高いようです。また、足の裏のホクロにできやすいと言われているので、チェックするときは隅々まで見てみるようにします。いつの間にかこんなところにホクロがあると気が付いたら、上述の3点に注意して定期的に確認してみてください。転移前なら高確率で治癒するといわれています。早期発見が大切ですね。

余った目薬は捨てましょう。

急性的な結膜炎などにかかると、眼科で目薬が処方されるのが一般的です。

診察の際に、目薬をつけて数日から1週間程度でよくなりますよ!と言われ、指示通りに目薬をさすとすぐによくなってくると思います。

処方される目薬は、使い切ってくださいと大抵の場合は指示があるとは思いますが、薬の処方が変更になったり、多めにもらったけど余った・・というケースがあったとき、目薬はどうしていますか?

開封済みの目薬については、開封時から1ヶ月を目安に捨ててください。

勿体ない!!と、思うかも知れません、安全性を第一に考えると、開封後きわめて期間の経過した目薬を使うのは大変危険ですから、注意しましょう。

実際の捨て方ですが、余った目薬のボトルごと捨てては駄目です。また、液を水道とかに流すのも汚染問題です・・。

「ボトル」から「液」を出して捨てますが、液はちり紙などに吸わせて出します。ごみの分別は【可燃ごみ】になりますので、あとはそのちり紙と容器は丸めて捨てるだけです。

眼軟膏の場合も、ちり紙などに軟膏を絞り出して可燃ごみへ捨てます。

(容器は、もし金属やプラスチックなどになってるものでしたら、そのように分別してください)

 

ちなみに未開封の容器であれば、有効期限がボトルに記載してありますので、その期限までは使用できます。
いつも新しい目薬を使うように心がけましょう!

災害時用のメガネ、準備しておくのが良いでしょう。

先月の話ですが、船橋市在住者のポストに
「津波ハザードマップ」なるものが配られました。

地震大国日本と言われるだけあり、3年前には東日本大震災や
つい先月にも四国で震度6程度の地震があったのも記憶に新しいです。

さくら眼科のある船橋市本町6丁目は、予想では津波で浸水する危険があると
予想されていました。

いつくるかわかりませんが、非常食など災害時用の準備を整えている方は多いはずです。

そこで、その中に「メガネ」は常備されていますか?

 

普段掛けているメガネ+「予備のメガネ」の予備の方を度が合った状態で準備しておくことは
大切です。
(コンタクトレンズ派の方でも、断水などがあると手洗いやケアもままならないので
必ずメガネが必要です。)

また、予備用のメガネの素材はできるだけ「プラスチック製」にするほうが良いです。
ガラス製のものより割りにくく、万が一割れてしまっても
割れた破片が飛び散りにくいという点もあります。

眼からの情報は、音や触覚とは比べ物にならないほどの情報源となります。
いざという時に、困った!!とならないよう
準備は怠らずにやっておくと安心ですね!

そして寝る時は、枕元に普段のメガネを置いておくと、緊急時でもサッと視界が確保できます。