目薬処方箋の有効期限。

眼科で診察を受けて目薬を先生から処方されたら
すぐに患者さんは薬局に処方箋をもって、薬に交換してもらうと思います。

しかし、先に用事を済ませて、後で処方箋を薬局にもっていけば良いと
思って 忘れてしまった!!

そんなご経験はありますか?

結膜炎など急に炎症が起きているような場合は
こういったことって少ないのですが、
定期的にもらっているお薬の場合ですと
ついうっかり、というのがやはりあるようです。

薬剤処方箋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に眼科医からの指示が記載されてない限り
目薬の処方箋の有効期限は【処方日から4日間】と、
決められています。
記載様式においても、すべてどこの病院で処方されても同じになっています。

 

例えば今日(1/8)発行の処方箋なら、今日を含めて4日以内ということは、
1/11まで有効となります。

これ以上、期間が過ぎた場合
症状が変わっているかもしれない!という考えから
たとえ定期的にもらっている薬でも、
再診察を受けてからではないと処方箋は再発行できません。

診察の結果、同じままの薬処方で大丈夫。
もしくは薬の変更が必要というのは、
眼科医が判断することになります。

 

後で・・と遅らせずに、目薬の処方箋をもらったら
なるべく早く、薬局に交換しに行って下さいね!

フィギュアスケートの選手が、スピンで目が回ることはないの?

冬季オリンピックまであと2ヶ月。
その中でもフィギュアスケートは花形競技のひとつで
日本の選手層の厚さには、驚くばかりです。

昨日はフィギュアスケートの試合がテレビで放送されていました。
今回は男女で優勝していましたね!素晴らしいです!

 

ところで、テレビを見ながら家族からこんな事を聞かれました。
「フィギュアスケートの選手は
こんなにスピンで回転しているのに、何で目が回らないのかね?」
ということ。

何故、選手達は目が回らないのか?!

⇒これは、一重に練習に練習を重ねた訓練のたまものです。
(簡単にまとめすぎ?!!)

そもそも目が回るというのは、
「三半規管が感じ取る情報」と
「目から伝わる情報」の処理が出来ずに混乱している状態なのです。
三半規管とは、耳の奥にある平衡感覚を感じ取る器官です。
中にあるリンパ液の動きで情報を得ます。

三半規管からの情報と、目からの情報が一致(情報が処理)されていれば
目が回る(=脳が混乱する)ことはありません。
この三半規管は訓練することにより、鍛えることができます。

フィギュアスケートのスピンをするように
体が回転すると三半規管が体が回転していると感じ取ります。
そうすると、目は反射的に回転方向とは逆に動きます。
これは、目が見ているものがブレて見えないようにしようとするために
起こります。

ですので一点を見ずに、電車の窓から過ぎ行く景色をぼ~っと見るような感じで
目が反射的に回転方向と逆に動こうとするのを防ぎます。
(フィギュアスケートのスピンみたいに高速で回転する動きで
目が反射的に動いていたら、どれだけのスピードで脳は
情報処理をしなければならないかと考えたら、ちょっと冷や汗でますね;)

実際にフィギュアスケートの選手でも、スピンの練習し始めやブランクがあると
目が回るようです。
これを訓練によって、三半規管の情報と目からの情報を上手く
処理させるようにしているのです。
ちなみに、遊園地のコーヒーカップとかでも
目が回る人とそうでない人がいます。
車に酔う、酔わないもこの三半規管が影響していますので
苦手な方は訓練で克服することができるということです。

赤ちゃんと涙。

今、A子の周りでは、沢山のお子様を授かったという朗報が
飛び交っています。(出産ラッシュ?!)

ところで、赤ちゃんってよく泣きます。
そして、その泣いている赤ちゃんの目から
涙ってこぼれているでしょうか?

そうです。
あまり泣いている赤ちゃんの目から、涙がこぼれているところって
見かけないですよね。

生後数ヶ月くらいの赤ちゃんは、泣いてはいるのですが
涙の量そのものが少なく、こぼれ落ちるような涙を流すことはほとんどありません。
(※まったく涙が出ないわけではありません)

また、「嬉しい!」「悲しい!」など、成人では普通のことでも
赤ちゃんが感情によって涙を流すということもありません。
もし、出たのであれば脳が成長したという証拠でしょう!

 

付け加えると、赤ちゃんは、まばたきもほとんどしていないのです。
大きくなるにつれて、まばたきの回数は増え、
成人で60秒間に20回程度するようになります。

 

どんな変化にしろ、我が子の成長は楽しみなものですね。

目薬は1回に何滴さしますか?

飲み薬は、1日3回食後に1粒とか1回分が固形、
若しくは袋に包まれており、
適切な量を摂取することができます。

しかし、目薬のように飲み込まない薬(軟膏なども含めて)は
使う人によって1回の使用量にすいぶん差があるようです。
瓶を押す力によって、ちょっとしか出ない人もいれば
ドバっと多めに出てしまわれる方もいるようです。

さらに目薬は、涙で流れちゃうから多めに目に入れた方が
効果が早く出るのではないか?!

と、思ってしまうかもしれませんが

1回に目に入れる量は、1滴で十分です。
それ以上入れるのは、逆に不要な薬剤を体内に巡らせることになり
好ましくありません。
目薬が出すぎてしまったと思ったら、目がしらのあたり。
下のまぶたの内側の所に、涙が出ていく出口があります。
ここを指で軽く抑えて、不要な薬剤の吸収を妨げましょう。

最近では、目薬の瓶を押すと1回分、適量しか出てこないというように
容器が改善されつつあるようです。

軟膏も塗れば良いわけではありません。
特に目に入っても問題ないという「眼軟膏」の類は
よくのびます。
ほんの少し、その量をよくのばして使うようにしましょう。

医療機関を結ぶネットワークが数年後にできる?!

ニュースなどで最近、耳にすることが増えたのではないでしょうか?
厚生労働省が、2018年を目標に、全国の病院・診療所で、
患者さんの治療履歴や病名などの診療内容の情報を共有化させる
システムを作ろうと、取り組みが進んでいますね。

電子カルテとドクター

 

 

 

 

 

今現在、国内の病院・診療所の約8割にあたる9万弱の医療機関で
レセプトコンピューターが使用されていると言われています。

当院でも電子カルテや電算レセプトなどを導入し、
この取り組みに協力していこうと検討中です。
(特に、レセプトの電算化は千葉県が全国でも先駆けとして
導入している医療機関が多いとか・・)

 

他の診療所や病院で、治療内容などを共有することで
先ず第一に患者さんの利便性があがります。

例えば、さくら眼科にいらしたときに、
「内科で糖尿病と診断された。検査をするように内科の先生から言われた」
と、言われた時、内科での治療内容や検査結果、処方薬のことなど
医師が直接確認することができるのです。

患者さん自身が検査結果を忘れてしまったり、
飲んでいる薬が思い出せなかったりしたときに、
そこで一度診療計画がストップすることにもなりかねません。

全診療科の先生が、治療情報を共有することで
多角的方面から、その患者さんの治療計画を立てていくことができる
素晴らしい取り組みだと思います。

 

しかし、現存では個人情報の保護体制や
医療機関に導入されているコンピュータがそれぞれ異なったりと
導入までの壁はまだまだ立ちはだかりそうです。

市販薬と病院でもらう処方薬の違い。

病院で先生の診断を受けずとも、
薬局薬店で、目薬を買うことができます。

何に効く目薬なのかは、パッケージなどに
「ものもらい用」「かゆみどめ」などと
大きく記載されているので
大体の見当はつきます。

購入して点眼をしていれば、大抵の場合は
良くなってきます。

では、先生の診察を受けて処方される目薬と
市販薬では何が違うのでしょうか?

先生の診察を受けた処方薬は、
1つの目薬が、1つの役割を果たします。
例えば、炎症を抑える目薬なら、炎症を抑える作用だけの
効果がでます。

なので、必要な薬の成分を、必要な量だけ点眼することができます。

比べて市販薬だと、メインで入っている薬の成分の他に
様々な成分が混ざっています。

1つの点眼薬で例えば
「殺菌」「炎症止め」など、複数の効果を発揮するようになっています。

これなら、市販薬のほうが便利なのでは?!と
思えてしまいますが、
薬を投与するにあたって大切なのは
必要な薬の成分を、必要な量だけ点眼する
という点にあります。

「殺菌」作用だけで十分なところに、
余分な薬の成分をむやみに投与するのは
あまりおススメできるものではありません。

また、先生から出る処方薬には
防腐剤などの成分も入っていません。

目にとっては、それだけでも余計な負担がかからずに済みますね!

市販の目薬も、病院がお休みのときなど、
大変助かるときもありますから、
ケースに応じて使い分けると良いでしょう。

トマトはお好きですか?目の健康を守る作用があります。

毎日暑い日が続きますが、しっかり食事は取れていますか?
夏バテの原因にもなりますので、
一日3回の食事は必ず取るようにしましょう。

また、目の健康を守るために、
ブルーベリーなどに含まれる『アントシアニン』という成分が良い!!
ということは以前よりお伝えしています。

 

そこで、今日は暑い日にも食べやすい【トマト】に含まれる
リコピンという成分に注目してみます。

リコピンは、カロチノイドの一種で、抗酸化作用に非常に優れます。
抗酸化作用は、ベータカロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍の力があるといわれます。

 

この作用は、目にとっては
【視機能の保持】
【目の粘膜の正常化】 
といった効果が期待できます。

目の老化に伴う「白内障」の発症も、
リコピンが血中濃度に含まれる量が多い人のほうが
発症が遅いという報告も出ているようです。

 

リコピンの1日の摂取目安は、10mg程度です。
通常トマトには7~8mgのリコピンが含まれますので、
1~2個くらいが食べる目安量です。
仮にトマトジュースを1缶飲むと、23mgのリコピンが摂取できるので、
随分とお手軽ですね!

また、食べる時は、加熱をしたほうが効果的に体内に吸収されます。

ちなみに美容にとっては、紫外線によるシミ対策効果が期待できます。
また最近は、トマトを食べるとシワ予防にもなると、研究成果が発表されたようです。

 

リコピンはトマトの他、スイカや柿などにも含まれます。
トマトが苦手!!という方はご参考までに・・。

目とあずき。

関東地方は今日、梅雨明けが発表されていましたね!
これからは暑さも本番です。

そんな中、目の健康と夏バテ対策に「あずき」はいかがでしょうか?

 

まず、目にとって良い効果をもたらす食べ物って何?
と聞かれたら、

大抵の方は「ブルーベリー」とお答えになると思います。

 

そこで、ブルーベリーと同じく「目の健康」という面で、
「あずき」
にも同じ力があるということはご存知でしょうか?

そもそもブルーベリーが目に良い!とされているのは
【アントシアニン】という成分が注目されているからです。

アントシアニンは、目の周りの毛細血管の血行を改善し、
眼精疲労を緩和させると言われています。
視力回復効果もあるとも言われています。

あずきの赤い色素こそ、この「アントシアニン」なのです。

 

 

夏バテ予防に「あずき」という理由には
あずきには100gあたり約1500mgの豊富な「カリウム」が含まれています。

カリウムには
●細胞の浸透圧を保つ
●老廃物の排泄を促す

といった作用がありますので、高血圧やむくみなどの予防に
重宝されているのは、周知のとおりです。
慢性疾患などをお持ちの方は、積極的に食べると良いですね!

そして夏の暑さで、大量の汗をかくと、
この生命を維持する役割を担うカリウムが体内から少なくなり
「疲れる」「無気力」といったような夏バテ症状を起こすといわれています。
あずきは、ご飯からデザートにまで
幅広く活用することが出来ますから、食べる機会も
多いのではないでしょうか?

あずきご飯・あずきマフィン・あずきケーキ・あずきクリームパン・あずきようかん
ぜんざい・あずきスープ・・・etc

考えるだけでも食べたくなってきます♪
今日の献立、どうしようかな?!と迷ったら
「あずき」を入れてみてはいかがですか?

危険なアイライン

ぱっちり大きな印象的な瞳にしたい!!
それは女性なら皆思う事だと思います。
特に、ここ数年では、瞳を強調するメイクが主流になり
アイラインを引く方も多くいらっしゃると思います。
本来、睫毛の外側にいれるのが基本のアイラインですが、
今では、睫毛の内側、粘膜の部分にもアイラインをひく人が増えています。
確かに、粘膜にアイラインをひくと、ぱっちり印象的な目になるのですが、
眼の病気の原因にもなります。
睫毛の内側、粘膜の部分にはマイボーム腺があり、
マイボーム腺は油分を分泌し、油膜を作って涙の蒸発を防いでくれます。
アイメイクにより、マイボーム腺が詰まってしまうと、
異物感やドライアイになったり、目が傷つくこともあります。
また、マイボーム腺にバイ菌がつくとものもらいの原因にもなります。
大きな目にしたいという気持ちは、わかりますが
目の事を考えて、アイラインは睫毛と睫毛の間をうめるぐらいにとどめておきましょう。

マイボーム腺が詰まる原因はアイメイクだけではありません。
動物性の脂肪をとりすぎたり、加齢が原因で詰まることもあります。
マイボーム腺が詰まりやすい人は、少し食生活を見直してみましょう。
また、温めることも効果的です。

ハードくんとソフトさん。

コンタクトレンズユーザーの方で、
ご自身が使用されているコンタクトレンズの名前を
ちゃんと言える方って、どのくらいいらっしゃいますか?

コンタクトレンズに不調があって来院された時、
使っているレンズが
「ソフト」か、「ハード」か、「使い捨て」か
くらいはお答えいただけるのですが、それ以上の
商品名まで覚えていらっしゃる方って
実際に少ない気がします。

ある程度レンズ自体にマーキングなどがあると
どのレンズを使って不調なのかを特定できて、対処法を
考えるのに役立つのですが・・

ただ、「ブレスオースーパーハード」とか「シードスーパーハイオーツー」とか
「アイミーサプリームアスフェリックユーブイ」とか
コンタクトレンズの名前って、各社趣向を凝らしてるようで
何回か聞いたくらいでは、忘れてしまうのも無理はないかもしれません。

そんな中、昔々

「ハードくん」と「ソフトさん」

という名前のコンタクトレンズがありました。

何?!このネーミングって思うかもしれませんが
実際にこんな名前のハードレンズとソフトレンズがメニコン社から
販売されていました。

これくらいインパクトがあれば、覚えていられそうですよね!

(ちなみに私、個人的には覚えやすくて好きだったのですが
今ではもう購入することはできません)

そういえば、メニコン社の社名の由来も、「目にコンタクト」の略称だとか
お聞きしたことがあります(笑)

 

いずれにしても、ご自身の目に入れて使うコンタクトレンズのお名前は
是非、覚えてあげてください。