みなさん、こんにちは。
暖かい季節が近づいてきましたね。
今日のテーマは「眼圧検査」についてです。
眼圧って何?
眼科の検査室で、風が目にプシュッとあたる検査をされたことがあると思います。
眼圧とは目の中の圧力のことで、わかりやすく言うと目の硬さのことです。
目の内圧は、房水という水が目の中を流れることによって保たれています。
それによって、眼球は丸い形になっています。
房水の役割について
房水は、眼球の中の透明で血管のない組織(角膜や水晶体)に栄養を送る役割を担っています。
眼圧で何が分かるの?
眼圧の正常値は10~21mmHgといわれていますが、眼圧が高くなる病気がいくつかあります。それらの早期発見のために眼圧は視力と同様に大切な検査です。
代表的なものとしては、緑内障です。房水は毛様体で産生されて繊維柱帯、シュレム管から排出されます。繊維柱帯を通る房水の量が多いと眼圧は下がりますが、上手く流れていかない場合、眼圧が上昇します。その結果、神経線維がダメージを受け、すり減っていきます。
ただし、緑内障で必ず眼圧が高くなるわけではなく、緑内障患者の多くは正常眼圧です。それでも、眼圧を下げることが有効な治療法で、進行を遅らせることができます。
緑内障はかなり進行するまで自覚できないので、早期発見のためには眼圧のチェックが重要です。
また、高眼圧症のように、眼底や視野には異常はないが、眼圧だけが高い、という症状もあります。高眼圧症では緑内障に移行する可能性もあるので定期的な検査がおすすめです。
その他にも、ステロイド緑内障というものもあり、ステロイド薬を使用していると、眼圧があがってしまう場合があります。
全員の眼圧が上がる訳ではなく、体質などで上がりやすい人がいます。
薬を使う前にはわからないので、定期的に眼圧を測ってチェックする必要があります。
眼圧が高いと、目のかすみや痛みなど、自覚症状が出る場合もありますが、気づかないこともありますので、眼圧検査は大切な検査となっています。