低加入度のレンズが推奨される訳
低加入度という言葉についてはあまり聞きなれない方も多いと思います。そこでまず、なじみのある老眼鏡を思い浮かべてみます。100円ショップや病院の診療申込書を記入する台のあたり等でよく見かけると思います。これには手元を見るための度数として加入度数が設定されていて、大抵+1.00(弱)~+3.00(強)といった具合にその強さを表す数字が記載されています。
低加入度と呼ばれるのはこの+1.00よりも低い加入度数で、とりわけ+0.50位のものを指します。老眼の見え方を改善するという目的より目の疲れを軽減させることにフォーカスされているようです。
最近ではパソコンやスマホの普及により、比較的若い年代でも老眼と同じような症状を訴える患者様が増加傾向にあります。そのため、若い年代でも遠近両用と同じような作りのメガネやコンタクトレンズを推奨するようになったのです。しかし、老眼鏡を掛けることに年齢的に抵抗がある方が多いためあえてコンタクトレンズでの矯正を考えることがあります。
プライム1dayスマートフォーカスについて
比較的若い年代でも使用できる「低加入度」のコンタクトレンズの1つにプライム1dayスマートフォーカスという製品あります。
アイレ社から発売されていて、30~40歳程度の目の疲れを軽減させるためにも大変活躍する製品です。もちろんコンタクトレンズですので、老眼鏡を掛けているような外見的な違和感は全くありません。
実際にどのようなデザインになっているかというと、黒目全体を覆うように装着するソフトコンタクトレンズの広い視界を活かしたつくりになっています。
中心部の近用ゾーンは度が弱く、周辺部の遠用ゾーンは度が強く入っています。見たい物を見るときには、調節力を働かせてピントを合わせるという機能が目にはあります。このピントを合わせる機能を使いすぎるとやはり目の疲れとして様々な不調をきたすようになります。プライム1dayスマートフォーカスはこの機能の働きを緩和させることができるのです。
目の乾きにも対策あり
パソコンやスマホを使用していると、気が付かないうちに瞬きの回数が減少します。レンズの表面が乾くと異物感はもちろん、その見え方にも影響を及ぼします。適度な休憩をとる事は必ず行っていただきたいのですが、使用しているコンタクトレンズに潤いを保持する効果があると助かりますよね。
MPCポリマーというヒアルロン酸の約2倍の保湿力をもつ成分が配合され、1日快適に使用できるようになっています。