老眼は誰にでも起こる
老眼、一般的には手元にピントが合いにくく見えない(見えにくい)状態の事をいいます。
具体的には
●新聞や本が読みにくい
●スマホが読みにくい
●裁縫の針が通しにくい
●レストランのメニューが読みにくい
など、30センチ~50センチ程度の距離に不便を感じて気が付く事が多いです。
年齢とともにピントを合わせる目の機能が低下するために起こります。足腰の筋肉が衰えたり白髪がでてきたりするのと同じで、人間の老化現象を止める事はいまのところできません。
ただ、症状の出方には個人差があります。例えば45歳ごろに老眼の症状が気になる方もいれば50歳ごろでも気にならないという方もいます。これにはその方の元々の目の度数も大きく影響していて、たまたまピントが手元に合っている軽度の近視の方だと症状が出ている事に気が付きにくいという事もあります。
老眼を我慢するメリットは無し
老眼の症状に気が付いた時、あなたならどうなさいますか?
★まだまだ頑張れる!!!
★老眼鏡は恥ずかしいから嫌!!
★どうしても見えなくなったら考える!!
とか、無理して頑張ろうとしていませんか。これって何のために頑張るのでしょうか。老眼の症状を無理して耐えても、目にとって良い事は断言しますが「ありません」。老眼は気が付いた時に対処していくほうが見え方のストレス改善にもつながりますし、いざ症状が酷くなったときに遠近両用メガネ等に慣れやすいのです。
仮に初期の老眼症状を乗り切ってきたとしましょう。もうこれ以上は耐えられず必要な度数を入れて遠近両用メガネを作ろうとしても、遠近両用のメガネの見え方になかなか慣れることができず大変な苦労をなさっている患者様も実は少なくありません。目線の使い方や視線を変えたときのちょっとした歪みなど、老眼の程度が弱いときから慣れていると少し度数を調整する事によってカバーできるのですが、初めてなのに強い度を入れる必要があると”見えるけれども掛けていられないメガネ”になってしまいます。
老眼への対策は早めに行う事が大切です。
経験者であれば遠近両用コンタクトもある
日頃より使い捨てコンタクトやハードコンタクトを使っている方であれば、遠近両用コンタクトという選択肢もあります。
ソフトタイプであれば同時視型のデザインとなっていますので、今のレンズと比べて遠近どちらか不便を感じている方が改善される可能性は高いと言えます。
ハードタイプであれば、ほとんどのものが交代視型のデザインでつくられていて眼球に対するレンズのフィット位置により見え方が変わります。うまく視線を動かすことができると快適な視界を得られます。
今までコンタクトレンズを使った事がない場合、度数等にもよりますがいきなり遠近両用コンタクトを試したとしてもあまり満足感が得られないケースが多いです。例えば、遠方視力は良好で手元だけ見えにくいという方だと「遠近両用コンタクトをつけないほうが遠方が見やすい」事が多いのです。また、老眼で手元が見えにくくなっているのに取り扱いにおけるコンタクトの表裏を確認する作業を諦めてしまう、など見え方とは異なるところでのストレスが発生してしまう事もあります(この場合はうまくメガネを活用するほうが良いです)
もちろん初めて使うすべての方がこのようになる訳ではありませんから、初めてでも試してみる価値があるのは確かです。
老眼鏡をうまく使い分けて快適に
遠近両用のメガネにどうしても慣れない、という方も多くいらっしゃいます。
こういった場合は、「遠くを見る用のメガネ」「近くを見る用のメガネ」をうまく使い分ける事で、見たい視点にサッとピントを合わせることができます。
常に持ち運び、荷物がかさばったりするのは少し手間かもしれませんが快適な視界を得られるのであれば、必要最低限の備えと考えてみてはいかがでしょうか。