主要メーカー大多数でコンタクトレンズが欠品中
コンタクトレンズは生活必需品のひとつであり、日本はアメリカに次ぐ世界第2位のコンタクトレンズ大国です。
国産品レンズももちろん存在はしていますが、大多数が輸入に頼っているのが現状です。
現在の欠品理由としては、
1)ロシアとウクライナの戦争
2)新型コロナによる行動制限の緩和
3)半導体の不足
という事が大きな原因として挙げられています。
もう数年にわたってこの状況が続いてしまっていて、いつ頃解消になるのかという見通しがまだ立たないのが現状のようです。
原因1:ロシアとウクライナの戦争?
ロシアとウクライナの戦争の理由に関しては、もう2年も経過しました。ロシアとウクライナが戦争をする事により、他国で製造されているコンタクトレンズがロシア上空を通り輸送されてきたルートを迂回する必要性が生じました。そのため、輸送日数やコストが大幅にかかる事になりました。
日本でのシェア率が高いジョンソンエンドジョンソン社のアキュビュー製品はアイルランド工場で製造されています。以前までのルートをかなり変更して輸送しなければならなくなった為に、レンズの納品に大きく影響が生じ、また市場価格も大幅に昨年の時点で値上がりしています。さらに条件付きで送料無料であった日本国内での配送費も1箱でも24箱でも一律550円のユーザー負担に変更となっています。
原因2:新型コロナによる行動制限の緩和
数年続いたコロナ禍においてコンタクトレンズの需要と供給のバランスが崩れてしまった事です。行動規制が緩和されてから数年経過しましたが、まだまだ続きそうです。
コロナの行動制限で在宅ワークが主体とされたこともあり、レンズの需要率が当時は一気に下がりました。その後、製造工場における稼働率も低下していたところに、行動制限が解除された事が要因で一気にコンタクトレンズの需要が高まり供給が追い付かないという事態に陥りました。
国産品であるシード社のワンデーピュアシリーズの供給がなかなか追いつかないというのもこの辺りに原因がありそうです。また、これらの製品は他社商品が欠品しているので「間に合わせに使用するため」という事でもオーダーが増え製造ラインがパンクしてしまっているのは重なっていそうです。
原因3:半導体の不足
この理由もかなり長期的かつ世界的な問題です。コンタクトレンズ工場の製造ラインのメンテナンスで発覚した不具合等が修復できない状態です。直しなくても、壊れた部品やらが調達できないという切実な問題です。
10台あった製造ラインの稼働が半分になれば、単純計算で通常時であったとしても必要コンタクトの半分しか作れない事になります。
利用中のコンタクトレンズは早めにオーダーを!
以上のような理由が主で、コンタクトレンズ大手メーカーは各社欠品情報を日々発信せねばならぬ現状となっています。
ご自身の使用している銘柄やデータが対象なのかを早めにお求めになる販売店で確認し、視力矯正が確実にできる様ユーザー自身も注意しておかなければなりません。コンタクトレンズは目の中に直接入れて使用するため、度数が同じでも合う合わないが生じますからご注意を!
それから、目に合った「メガネ」もちゃんと携帯しておくことをお忘れなく。