レーシックは近視の進行が落ち着いてから。

レーシックはわずか30分程で近眼が治せるという画期的な手術です。日本でも年々この手術症例が増加し、価格的にも安いところでは20万程度と一般市民のA子でも出せない価格ではなくなってきました。術後の生活は、起床時にすぐさま物が見えるという素晴らしい視界を手に入れることができます。医学もどんどん進んでいきますね。

しかし、一つ考えていただきたいのはそのリスクです。「レーシックをしたのに見えにくくなってきた。」これが患者様から相談を受ける残念な症状のひとつです。折角、近視を治す手術をしたのに手術後にまた近視の度が進んでしまったというパターンです。何のための手術だったのかと、本末転倒となります。

一般的に近視の進行は成長期をすぎた20歳くらいを目安に変動がなくなることが多いようですが、その後いっさい視力変動がないとは限りません。大人になってから視力低下が起こる人もいます。

レーシック後は角膜の形状が術前とは変形しています。眼鏡はともかく、コンタクトレンズを装着すること自体が困難になる場合が多いです。(数多く見てきましたが、レーシック後に再度コンタクトレンズを着けられた方はごくわずかです。)これ以外にも術後の感染症などでニュースになった事件もありました。目は一生使用していくものですので、手術をする前によくメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。