「夜になると、視界がぼやけて見えにくくなる。」
昼間、明るいところでは問題なく見えるのに
暗いところだと、どうしても視力が落ちる気がしてならない・・
このような症状が出ている方はいらっしゃいますか?
通常、明るい場所から暗い場所へ入った場合
最初は何も見えませんが
次第に目が慣れてきて、だんだん辺りの物が見えるように
なってきます。
しかし、この暗順応がうまくいかず、暗いところで
物が見えるようにならないことがあります。
こういった症状を
「夜盲症(やもうしょう)」と呼んでいます。
夜盲症には先天性と後天性があります。
後天性の場合、ビタミンA欠乏症でも有名で、
急にこういった症状が出始めた!などという場合は
ビタミンAを意識して摂取することによって改善されます。
まずは栄養バランスの取れた食事を心がけましょう!
ところで、
人間の網膜には明るさを見分ける2種類の細胞があり
そのうち、暗いところで物を見る役割を果たす
「桿体(かんたい)」細胞というのが存在します。
桿体細胞には、ロドプシンという色素があり
これは暗いところで物を判別する役目を果たします。
このロドプシンは、主にビタミンAなどで構成されているため、
ビタミンAが不足すると
暗いところでの視力の順応が上手くいかなくなります。
このため、夜盲症の症状が発症します。
しかし、正確な診断は先生の診察を受けないと分かりません。
網脈絡膜、視神経等が障害されればどんな疾患でも
夜盲症のような症状は起こりますので、早めの受診をオススメします。