よく立ち仕事をした後などに、足がむくんでいるって言いますが
目もむくむことがあります。
眼科的にいえば、「角膜浮腫(かくまくふしゅ)」という眼障害で、目の病気のひとつです。
角膜浮腫はその名のとおり、角膜の水分量が増えて目がむくんでいる状態をいいます。
おもに、「かすんで見える」「まぶしい」といったような自覚症状があらわれます。
角膜浮腫の起こる原因には、<酸素不足>が挙げられています。
酸素が不足することによって、代謝がわるくなり水分や乳酸が溜まります。こうして角膜がむくむ 角膜上皮浮腫となります。
これがさらに進行していくと、さらに角膜の内部まで浸透してしまいます。
予防としては、原因が<酸素不足>とわかっていますので
まずは酸素不足に陥りやすいコンタクトレンズの装着時間を短くすることです。
そして、視力矯正として使用する場合は「酸素を良く通す」ものを選ぶことが鉄則です。
コンタクトレンズには、酸素をどれだけ通す製品なのか?という数値が実は計測されていて
「DK/L値」というもので示されています。
(ただし、パッケージや添付文書にいたっても大々的に表示されているものでなく、
製造元のホームページ等に製品スペックとして公開はされているという程度の扱いです・・
DK値というものも表示されていますが、DK/L値を比べてみてください)
角膜浮腫が起こらないようにさせるためには、このDK/L値が24.1以上必要といわれています。
さて、利用中の製品はこの値をクリアーしているでしょうか?!
ちなみに眼科で処方を受けた場合には、必ずこの説明を受けるはずです。
また、当院で処方したレンズでしたら、どのくらいのDK/L値なのかお伝えすることができます。
気になる方は、スタッフもしくは院長までご相談ください。