糖尿病と診断されたとき、一番気をつけなくてはいけないのは「合併症」にあります。中でも眼科では「糖尿病性網膜症」という合併症です。日本での失明率は緑内障に続いて第2位とされています。そのため、定期的な眼底検査の為に眼科を受診する必要があるとされています。
糖尿病=眼科を受診という認知度が低いのか、今年になってとある製薬会社さんが糖尿病患者さんへのアンケート調査を行ったところ、糖尿病と診断されたが眼科を受診していない方が約2割もいらっしゃる。ということ明らかになりました。
また、受診しなかった理由というのが
「内科主治医の先生から眼科を受診するように、と言われなかったから」という回答が最多という結果でした。
医療機関側からの立場とすれば、主治医の先生が言わない。というのは考えにくいとは思うのですが、説明がうまく伝わらなかった・・、ということなのでしょうか。
失明という最悪の事態を避けるために、糖尿病と診断されたら「眼底検査」を受けるよう是非、念頭においていただければと思います。
また、内科的にも眼科的にも病状を把握するために糖尿病連携手帳なるものもあります。患者さん自身がご自身の状態を把握するためにも大変有効です。