睡眠障害と白内障。

朝起きて、夜になると寝る。この当たり前の行動は、人間の光を感知する機能に大きく影響を受けます。体内時計なるものが人間にはやはり存在し、今が活動する時間なのか?休息をする時間なのか?が感じ取った光によって計測されます。朝日を浴びてから15時間くらい経つと、睡眠ホルモンが分泌されて眠気が起きるという仕組みです。

白内障眼では、光を感知しにくい状態にある「白内障」の患者さんを考えてみると、程度にもよりますが睡眠障害を訴える方も少なくありません白内障は目の中にある水晶体が白く濁ってしまう病気です。物を見るためには必ずこの水晶体を光が通過することになるのですが、この水晶体が白く濁ってしまっていると光の感度が落ち、朝日を浴びてもそれが上手く感知されず体内時計がズレてしまいます。

しかし、白内障手術をして光をしっかりと認識できる状態になると睡眠障害が治った!!という患者さんが多くいらっしゃいます。規則正しい生活をしているはずなのに寝付けなかったりする場合は、その睡眠ホルモンが分泌されていない可能性があります。日常生活に支障をきたすころが白内障手術をする時期の目安とすると、この睡眠障害で悩まれる方もそろそろ頃合なのかなと検討してみると良いかと思います。