当院でも今年の4月に導入した光干渉断層計(OCT)ですが、患者さんご本人様にもご自身の目が今どういった状態なのかが写真でよくわかると大変好評をいただいています。
そして近年の光干渉断層計(OCT)が普及することによって、糖尿病網膜症による失明が減少していることがわかっています。
1991年の厚労省の調査では成人の失明率No1の病気はこの糖尿病網膜症で、全体の18.3%を占めていました。その後、2013年の調査では緑内障に続き、第2位の病気になり、全体の15.6%と減少になりました。
糖尿病を患っている患者さんは増加をたどる一方で、糖尿病網膜症での失明率が減少しているのは、早期発見と適切な治療が行なわれたという点にあるのではないでしょうか。
また、内科の先生からの眼底検査の指示の徹底も素晴らしいものです。糖尿病と診断された初期の段階で眼科受診をされている患者さんは、それだけ視力を維持することにアドバンテージをもっている状態ということです。失明をしないということと、視力を維持するということにはかなりの差があると考えていただくと良いと思います。