歩行者も夕暮れ時の見え方には注意!

昨日、車の運転手の見え方が夕暮れ時は見えにくい状況であるとお話しましたが、歩行者側の見え方もやはり同じです。

夕暮れ2車に乗っていても、歩いていても同じ人間の目です。歩行者側の見え方も暗さに慣れるまでには時間がかかります。

歩行者側にも道路横断時の違反が多いのがこの夕暮れ時なのです。特にこの時間帯は年配の歩行者に違反が多く見られる傾向があり、理由としては「車との距離感がうまく認識されない」「自分の歩くスピードの認識のズレ」が生じているといわれています。(あたりが真っ暗で夜の時間帯であれば違反率に年齢差はないようです。)

年齢とともにロドプシンの量も再合成のスピードも遅くなります。ロドプシンの量が少なければ、光の認知度が低下し暗く見えます。そのため、夕方くらいの薄暗いと表現されるような時間帯では高齢の方にとっては、夜と同じ。若い方にとっては昼間と変わらないという捉えられ方になります。

夕方といえど、実は真っ暗なときと同じような見え方になっているのに気がついていない年配の方と、まだ周辺はライトなしでも運転に支障がないと考える若者のドライバーとの見え方の認識の差がこの時間帯の事故率が高い原因なのではないかとも言われています。

歩行者側から見ても、夕方でまた薄暗い程度でも車のヘッドライトが点灯しているほうが認識されやすいのは確かですから、ドライバーは早めの点灯を。歩行者も余裕をもって道路を横断することなど、お互いが注意することがとても大切ですね。