「虹を真下から見ると、どうなっているの?」と質問を受けました

ふと空を見上げると綺麗な虹が見えた!一度は見たことがあると思います。以前、虹はいつもこの写真のように横に伸びたイメージしか見たことがない。虹の真下まで行ったら、どうやって見えるかな?と聞かれたことがありました。

すごい発想力と賞賛したいところですが、残念ながらそれを叶えることはできそうもありません。そもそも、虹はどうして見えるのかという点を考えてみたいと思います。

人間が「虹が見える」と認識する為には、光の屈折が大きく関係しています。例えばある地点Aで、雨が降っているとします。少し離れたB地点では晴れていて、C子はこのB地点にいるとします。B地点にいるC子が、A地点の方を見るとA地点で降っている雨粒が太陽の光に照らされ反射します。その反射した光が、C子の目に入ったときに虹として認識されます。そのため、この光の屈折の角度と反射の条件などが一致しないと人間は虹を見る事はできません。反射の角度により、赤に見えたり黄色や青に見えたりします。そのような訳で、C子がB地点からA地点に着いて空を見上げたとしてもこの光の屈折が目に認識されることはありません。

ちなみに、虹が7色というのは日本をはじめとした少数国での認識なのです。通常、世界で虹は何色と聞けば6色とされています。さらには2色と認識する国もあるとか?!色の認識は面白いものです。

これも余談となりますが、信号機の色は日本では「赤信号」と「青信号」と呼んでいます。しかし、世界共通で定められた信号機の色は「RED(赤)」と「GREEN(緑)」です。信号という文化が日本に導入された時に、日本には緑という色の概念が馴染みにくかったようで「青信号」という呼び名で広まったようですね。