ものもらいは冷やすべきか、温めるべきか。

まぶたが腫れあがった状態、いわゆる「ものもらい」と一般的には言われていますが、冷やした方が良いのか温めた方がよいのかという質問をよく受けます。

ものもらいどちらも間違いではないのですが、一括りにものもらいといっても何が原因で起こっているのかや実際の症状・目的によって「冷やす方が良いのか」「温める方が良いのか」が異なります。

ものもらいを冷やした方が良いのは、腫れあがった炎症で痛みが強いときです。あえて冷やさなければならない訳ではありませんが痛みが緩和する・炎症を抑制できる効果が期待できます。

では、温めるのはどんな場合かというと「予防的効果」を期待する時に行います。マイボーム腺に脂が詰まる事が原因でものもらいになりかけているようなときは、温めるとマイボーム腺に詰まりかけた脂が溶けてマイボーム腺の詰まりを緩和させてくれます。数分のリラックスタイムと考えて蒸しタオルを目の上に乗せてあげると良いでしょう。

また、すでに炎症が起こって痛みがあるときに温めるのは逆効果です。特に赤くまぶたが腫れ上がってしまっている場合には要注意です。自己判断では難しい場合は、先生に症状をご相談くださいね!

ものもらいになったら、眼帯をする?

ものもらいものもらい。まぶたのあたりが赤く腫れあがってしまう、有名な目の病気です。症状の程度にもよりますが、ぷっくりと炎症を起こして腫れていると、風が吹くだけでも痛いんじゃないかと思うほどです。

そこでよく質問を受けることなのですが、

「眼帯はしたほうが良いのか?」ということです。

すでに眼科に来院する時に眼帯をされて起こしになる方もいらっしゃいます。これは心理的に眼帯をしていると炎症部分が「保護されている感」があるのでしょうか?もしくは、こんな腫れぼったい目を他人に見られるのは恥ずかしくて隠しているとか?ただ、何となく?など、理由は様々あると思われます。

しかし、結論から申し上げるとものもらいの時に眼帯はしない。これが第一選択です。

理由としては、眼帯をしていると雑菌が繁殖してさらに悪化させてしまう原因になるからなのです。とくにお子さんの場合は視力の発達に影響が出てしまうこともあるので、むやみに眼帯をすることは避けるようにします。ただし、症状によって先生の指示がある場合はそれに従ってください。

ものもらい。1ヶ月経過しても治らない?!

「ものもらい」とひとくくりで呼ばれてはいますが、実は腫れた部分の膿を出してしまえば症状が比較的すぐに解消するタイプと、しこりができて長期に残るタイプがあります。

前者の場合は赤く炎症が起きて痛みをともないます。自覚症状があるので、すぐに眼科を受診される方が多いです。処置も膿を出すと数日で腫れが消え、1~2週間で完治します。しかし、後者の場合は痛いという自覚症状がありません。初期は小さなしこりのようなものができているだけという状態なので、眼科を受診せずに放っておかれる方のほうが多いのではないでしょうか。しかし、放置したまま完治するということは稀です。

場合によってはそのまま何年間も消失しないということもあります。しこりは少しずつ大きくなっていきますので、そのとき初めて「あれ?目が腫れた?!」と気が付くということも・・。しこりがあって、異物感などが強いときは切開して取り除くということになります。

少しでも目の異変に気づいたら、早めに眼科を受診するにこしたことはありませんね!

ものもらいの都市伝説。

 まぶたの辺りが赤く腫れて炎症をおこしている状態をみると、「ものもらい」だと思われますよね。

 ところで、このものもらい。都市伝説的に出回ってしまっている誤りがあるようで、多くの患者様が眼科で質問をされます。それはどのような質問かというと「ものもらいって、他の人にうつりますよね?!」という事です。
 
しかしながら、ものもらいは他人にうつるようなウィルス性の病気ではありません。

 それなのに、何故か感染するという認識されている方が多いのは、ものもらいという名称のイメージなのでしょうか?!様々な説はあるようですが、どれも信憑性に欠けるようです。ものもらいは、うつる病気ではありませんので学校や職場を休む必要もありません。
 医学名では「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」とか「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と呼ばれ、症状が起きた原因により分類されています。一般的にはこの呼び名の認知度は低いと思いますが、この医学名を普段使いにしたほうが、ものもらいが人にうつる病気であるというという誤認が世間に広まらなかったのでは?と、思えてしまします。

 ちなみに、ものもらいと診断された場合、通常は抗生物質などの目薬を使用して数日程度でよくなります。酷くなると切開して膿を出すようなことにもなりますから、患部を清潔にして不必要に目のまわりを触る事はやめましょう。

腫れた目に、眼帯はいつも必要?!

目を怪我した、腫れた。

なので眼科を受診して、
「目を治療している患者さん」=「眼帯をしている」という
イメージがありませんか?
眼帯の男の子

 

 

 

 

よく、患者さんにも聞かれます。

「眼帯をした方がいいですか?」と・・

 

なんとなく、眼帯で目を保護してもらえているという
安心感がわいてしまうところですが、
基本的には【眼帯はおススメしていません】

 

よほど重症で、埃なども入らないよう目を保護しないといけない!と
いう時は、必ず先生から指示があります。

特にお子さんの場合、むやみに眼帯をしてしまうと
かえって発達途中の視力形成などにも
影響を与えかねません。
バイ菌が入らないようにと、つけた眼帯が目にとっては
逆効果になってしまいます。

しかし、お子さんの場合
眼帯がないと、腫れた目を手で触ったりこすったりされないよう
注意することが必要です。

ものもらいへの対策。

朝、目を覚ましたら
まぶたが腫れている!!!
(ヒドイ方は、お岩さんみたに腫れあがってしまう方もいます。)

一般的には、こういった症状を「ものもらい」と呼んでいます。
(地域によっては呼び方が様々あります)

「ものもらい」というからには、
誰かから感染してしまった、うつされた。と思われがちですが
人にうつる病気ではありません。

原因としては2つ挙げられます。
1)汚れや雑菌が目の中に入って腫れた。
2)まぶたにある分泌腺が詰まり腫れた。

という点です。

厳密には、
まつ毛の生えているあたりにあるマイボーム腺に細菌が入った【麦粒腫(ばくりゅうしゅ)】、
このマイボーム腺に脂が詰まり、しこりのようになった【霰粒腫(さんりゅうしゅ)】
という病名になりますが、どちらのあだ名も「ものもらい」です。

これら「ものもらい」の原因は、寝不足・飲酒。疲れ・ストレスなどによる
免疫力の低下と言われています。
かかりにくくするには、規則正しい生活で、免疫力を高めることです。
また、脂の詰まりも原因となりますので、
ホットタオルなどで目を温め、目のマッサージをしてあげるのも効果的です。