カラーコンタクトレンズは全てがダメな製品なのか。

カラーコンタクトレンズ(以下カラコン)については、賛否両論が今も昔も変わらず存在します。

数年前まではいわゆる「雑貨」扱いで、取り扱い説明もなしで販売されることもあり、眼障害が多発していました。カラコンの取り扱いが原因で失明に至ってしまったというケースも多数問題視されています。

しかし、市場にでまわっているすべてのカラコンの性能が駄目であるわけではありません。高度管理医療機器の承認をとった優秀な製品も中にはあります。承認をとり眼科医の処方と指導に基づき購入されたカラコンであれば、ほぼ従来のソフトコンタクトと変わらないといった製品も出ています。カラーの着色部については、直接カラーの着色部が目に触れないよう透明レンズ2枚でサンドイッチのようにカラー部分をはさみこむような構造になっている製品も多数あります。

見分け方として高度管理医療機器の承認をとった製品には必ず、承認番号があります。例えばジョンソン&ジョンソンから発売されている2ウィークアキュビューディファインの承認番号は「22000BZX00369000」、チバビジョンのフレッシュルックデイリーズは「21000BZY00068000」などといったようにいまや一般の方でもインターネットでも調べればすぐにもわかりますし、製品のパッケージや添付文書にも記載されています。カラコンだからといって、頭ごなしに全てを否定する必要はないかとも思います。

院内でよくある風景は、娘さんはカラコンが希望。しかしながら親子さんがノーというケースで親子喧嘩が勃発なんてことがあります。学校生活つ使うのはいただけませんが、お休みの日に少しというくらいならいかがでしょうか?使用方法をしっかり守って使用するようきちんと約束をして。