クリアデューファーストケア、液体がオレンジ色にならない理由。

ソフトコンタクトレンズのケアとして当院でも推奨している、オフテクス社の「クリアデューファーストケア」。ヨウドによる消毒を行い、アカントアメーバーなどの感染症リスクを軽減させてくれる非常に有能なケア用品です。

ところで、この製品でレンズケアをする場合、専用のケース・錠剤・保存溶解液を使用します。ケースの中に錠剤と保存溶解液を入れると、錠剤の外側にある消毒成分がまず溶け出してオレンジ色に液体が変わるのが普通です。
クリアデュー

しかし、先日同じようにケースにこれらをいれてもオレンジ色の消毒液にならないという事態が発生した患者さんがいらっしゃいました。理由はケースの洗浄に問題があったのです。使い終わったレンズケースは、水道水を掛け流しながら綺麗に洗い、自然乾燥させて次の使用まで待機させますが、ケースを”洗っていない”という場合こんな事態が起きます。

専用の錠剤は、消毒成分が溶けた後に中和成分が出てくる仕組みになっています。レンズを取り出した後に残存した中和成分が、新たに入れた消毒成分を中和してしまったということになります。

この製品に限ったことではありませんが、使用後のレンズケースもしっかりと洗って清潔な状態で使うようにしましょう。

カラコンこそ、クリアデューファストケアで手入れを。

1本でソフトコンタクトレンズの洗浄、すすぎ、消毒、保存ができるマルチパーパスソリューションと呼ばれるタイプのケア用品があります。

便利ではありますが、このタイプの製品はこすり洗いが重要な役割を果たすものです。こすり洗いは片面20~30回、さらに裏面も、そして反対側の目の分もとなると最低でも100回はこすり洗いをするものです。

食事後の食器のように汚れが肉眼で確認できれば落ちるまでこすり洗いをすると思うのですが、コンタクトレンズに付着している汚れはパッと見てわかるものではありません。そうなると、サボってしまう方も多いと思うのですがいかがでしょうか。

コストを考えなければ、使い捨てのワンデータイプを選択されるほうが良いのですが、現実的にそれも難しいっという場合。
オフテクス社より製造されている「クリアデューファーストケア」で手入れをしてみましょう。

クリアデュー

少なくとも毎日100回のこすり洗いからは解放され、消毒洗浄力も高い優れものです。

このような漬け置きの洗浄剤の場合、一般的にはカラーコンタクトには使用できない製品もあります。しかし、クリアデューファーストケアなら日本国内で承認されているカラーレンズについては全て使用可能です。オシャレ感覚で使用していて、目のトラブルを発症しやすいのもカラーコンタクトの使用者に多く見られる傾向です。安全に使えるよう、きちんとレンズケアを行っていくようにしましょう。