花粉の時季くらいは、コンタクトはお休みしませんか?

春になると大量に飛散するスギやヒノキによる花粉のアレルギーは今や多くの方の悩みです。普段は何の問題もなく使用しているコンタクトレンズが、外部から目に入る花粉の影響もあり非常に汚れやすい状態にあります。

なかなか普段のコンタクトの生活から、メガネに切り替えるというのは不便と思われる方も多いのですが、放置しておくと大切な目の方が悲鳴を上げてしまいます!

巨大乳頭性結膜炎まぶたの裏をひっくり返してみると、何やら白いブツブツが出来てしまっています。こうなってくるともう、コンタクトどころではありません。コンタクトを装着しても、ずれたり異物感が強くて使用することもできません。

花粉が飛び散り、目のコンディションそのものが悪いときには無理にコンタクトレンズを使用するのは控えて、症状が落ち着くまではメガネを利用するほうが懸命です。

コンタクトレンズが急にずれるようになった理由

いつも問題なく使っている2週間交換のコンタクトレンズ。ぼやける感じがあって、鏡をよくのぞいてみると コンタクトがずいぶん上の方に持ち上がってしまっているではありませんか。レンズが汚れていたり、裏表を間違えて着けていなかったりしなければ、目に異常がある可能性が非常に高いです。

まぶたの裏に大量のブツブツとした出来物ができて、その突起に引っ掛かって、レンズが異常なほどにズレてしまいます。 ほかにも、ゴロゴロするような自覚症状、充血などを伴います。これは「巨大乳頭性結膜炎(きょだいにゅうとうせいけつまくえん)」と呼ばれる病気です。
巨大乳頭性結膜炎

▼こんな感じにまぶたの裏にブツブツと、できものができます。放っておくと角膜潰瘍に進行していき、最悪の場合は失明に至ってしまう危険性もあります。早めに治療していくことが大切です。

アレルギーの一種で、抗アレルギー薬などを点眼して治療していきます。治るまではコンタクトレンズの使用は中止してください。

この病気の原因で圧倒的に多いのは、 汚れたままのコンタクトレンズを着けているということです。 コンタクトレンズの消毒、洗浄がしっかりと行なわれていない場合に高確率で発症しますので、現在の手入れ方法を再度確認してみましょう。