角膜(黒目)は血管の無い組織のため、涙や空気中から酸素を取り入れています。
そのためコンタクトレンズなどで角膜を覆ってしまうと、目が酸素不足になってしまいます。
目が酸素不足になると様々な症状が出てきます。
血管の無い角膜は慢性的な酸素不足に陥ると、酸素不足を補おうとして角膜の周辺部(白目の部分)から血管が侵入してきてしまいます。血管は真ん中に向かって伸びていくため、進行してひどくなれば視界にも入ってきて、最悪の場合失明することもあります。
もう一つ、目に酸素が十分に供給されなくなると「角膜内皮細胞」という細胞が減少してしまいます。角膜内皮細胞は加齢とともに減少していくものですが、コンタクトレンズの無理な装用などで若い人でも減っていってしまうことがあります。
角膜内皮細胞は角膜の透明性を保つ働きをしています。角膜内皮細胞が減ると角膜が濁ってしまい、最終的には角膜移植などの治療しか方法がなくなってしまいます。
角膜内皮細胞は一度死んでしまうと再生されない細胞のため、減らないように気をつけるしか方法はないのです。
さらに角膜内皮細胞は手術などのダメージでも減少してしまうとされているため将来白内障などの手術を受ける際に、角膜内皮細胞が少ないと手術自体が危険とみなされ、手術ができない恐れもあるというので怖いですね(>_<)
目も呼吸をしているのだということを常に意識して、無理なコンタクトレンズ装用などはすぐにやめましょう。